レストランで今夜担当したテーブルに、娘ひとり、息子2人を連れた夫婦がいました。子供達は10代後半から20代前半。夫が妻にワインを選んであげたり、子供が「父さんが好きな鴨の料理があるよ」とメニューを指差しているのを見て、「なんて仲良さそうな家族なんだ」と感心。
そのテーブルの子供は3人とも両親をMomとDadで呼んでいたし、顔を見ればオリジナルの両親とその子供たちであることは一目瞭然。とにかく仲が良さそうで、全員が終始笑顔。そして、パン、前菜、メインと進んで、デザートのオーダーを取りに行ったとき、なぜかコーヒーを7杯オーダーされたんです。テーブルには5人しかいませんから、念のため「コーヒー7つで宜しいですか?」と確認。
するとダンディなお父さんは笑顔で「ボクのガールフレンドと彼女(妻 or 元妻)のボーイフレンドが迎えに来るから」と言いました。
はぁ?
サエない冗談だなぁと思いつつも、ツッコミを入れずにとりあえずオーダーを通すと、ちょうどコーヒーをテーブルに運んでいるときに若い女性が登場。するとお父さんは素早く立ち上がり、その女性とキス。
マジ?
さらにその後からお父さんと同年齢の、これまたダンディな男性が登場して、お母さんとキス。どうやら離婚して今はそれぞれのパートナーと暮らす両親と、その子供たちだったよう。
・・・よかった。ツッコミ入れなくて。
涼しい顔で当たり前のようにその光景を見ながら平然とコーヒーを飲み干す子供たちの横で、ボーイフレンドとガールフレンドの2人は明らかに居心地が悪そうなんですが、2人が登場しても家族の態度があまりにも自然すぎて、逆にコワいくらい不自然に見えました。
あたしは別れた男と友達として関係を続けていくことは不可能じゃないと思っていますが、あの家族の完璧さはちょっと尋常じゃないと思う。
もちろんお支払いは"クレジットカード2枚で半分ずつ清算"でしたが。
5 comments:
こ…こわっ。思わず鳥肌立っちゃいましたよ?。
ある意味ホラー映画を観ている気分ですよね(笑)
ひゃー、これはスゴイ。なんか、気まづくありません????バツ一のウチでは、こういうことはできませんね。
今のダンナは、前ダンナ(娘の父親)が大キライだから、娘を週末に引き取りたいとかいう電話でも、ぶつぶつ言ってます。
したがって、ウチと前ダンナとの関係は、事務的な連絡事項以外、ありませんな。まぁ、そういう方が、お互いやりやすいし。。。
ただし、娘にとっては実父なので、制限せず、彼女の好きなように関係させております。
怖いですねぇ。別れた彼女と逢うタイプではないので想像出来ないです。子供がいると違うんですかねぇ。友達に三人目のお母さんのこと大嫌いと言われたときに同情すべきなのか、笑うところなのかすら分かりませんでした。。
お久し振りです。ジャパワイフです。
怖いっ!ですね。。。
今の世の中、結婚や離婚、シングルマザーにシングルファーザー、同性結婚、アダプテッド・チャイルドと何でもありな家族構成の変化に否定や偏見は全然ありませんが、変化の早さについていくのがままなりません。
> あぐみちゃん
そうなのよ。この家族のコワさは、もしかしたら家族の全員が異常なまでのエネルギーを費やして"仲のいい家族"を演じているのかもしれないってことよね。
> ChaChaさん
離婚相手との接触はできるだけ避けておきたいと思うことが、ある意味自然な反応だとあたしも思います。だからこの家族が不自然に見えたんでしょうね・・・
> Genta君
ニュージーランドでは特に家庭が複雑な人が多いから、うっかり家族の話題なんか話せないよね。あたしもKiwiの女の子に「クリスマスは家族と過ごすの?」と聞いたとたんに泣かれた経験があるので、それ以来、家族の話題は極力避けるようにしています。
> ジャパワイフさん
様々なライフスタイルが公に認識されるようになってから、それに対する偏見も減ってきたし、非常に良いことだと思います。
また、もしかしたら"家族の在り方"自体にも変化が起きているのかもしれないですね。そのうち子供たちは早いうちから自分と両親の人生を切り離して考えるようになって、両親の離婚ぐらいじゃビクともしなくなるかもしれません。それが良いことなのか悪いことなのかは状況次第だと思いますが。
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