滋賀幼稚園児殺害事件についてちょっと言いたいんですけど、いいですかね。
事件の概要
地元の結婚相談所を介して日本に住む男性と結婚、6年半前に日本へ移住した中国籍の女性が「幼稚園に通う娘が友達となじめなかったから」という理由で、2月17日、近所の園児2名を刺し殺した事件。のちに供述の中で、「自分自身も他の園児の両親とうまくコミュニケーションが取れずに疎外感を感じていた」と語ったため、地元や幼稚園における外国人受け入れが機能していなかったことが犯行に至る原因になったのではないかと報道されている。
マスコミは連日、「ママさんグループから疎外(差別)されていた外国人主婦が、メンヘルになって暴走した」ことに焦点を当てて事件を報道してるほか、「差別さえなければ事件は起こらなかったのでは」と同情を寄せる一般からの意見も多数あるようです。
差別はあります。どこ行ったってあります。ニュージーランドにもあります。あたしも何度も差別されてきました。なくなればいいと思う。でも、異端を排除しようとする行為は人間にとって生理的なものなんだと納得してしまいそうになるほど、普通に存在します。
海外旅行じゃわからない。一時滞在者はゲストだから。それに対してあからさまな差別をするようなIQの低い国は、今どきほとんどないと思う。
だけど、その国で暮らして、その国の人間と同じフィールドに立とうとしたときに、肌の色、宗教、語学力、社会的地位なんかが理由になって、理不尽な差別を経験する人は意外に多いはず。
また、外的に受ける差別だけではなく、この犯人のように言葉でのコミュニケーションが不自由だったり、"誰もが知っていて当然"の事柄に対して知識を持っていなければ、疎外感を感じることだって絶対にある。
でも、それが人を殺す理由になってはいけないと思う。
また、"犯行前の犯人を知る人"による、「周囲に溶け込めなくてつらかったんだと思う」とか、カワイソウな犯人像を語るコメントがニュースに記載されているのを読むと、コブシ握りしめて歯ぎしりしたくなります。
犯人はカワイソウな人なの?
海外に嫁に行くってのは、定年退職後に夫婦で海外移住して、日がな一日裏庭でガーデニングしながら自分達の世界だけで暮らすのとはワケが違います。対外的な付き合いもあるし、文化的に超えなきゃならない壁もある。言葉だって最初のうちは苦労するし。でも、あたしは自分のことをカワイソウとは思ってないし、ニュージーランド人から"外国人でカワイソウ"なんて絶対思われたくありません。だって差別も疎外感もまとめて、移住はあたし自身の選択だから。
そして、移住に付随するリスクとしっかり対峙できなかった犯人に、今はただただハラが立ちます。
2 comments:
この事件、実は、私の頭にも引っかかっていたのよ。
なんとなく、この事件は、この日本に住む外国人の被害妄想がもたらした悲しい事件という感じでもあるが。
被害妄想により、自分が自分を落とし込んでしまったのでは?
この方のお嬢さん、自分の母親が友達を刺しているの目撃して、5歳っていえば、だいたい物心もついてるしねー。あとで、なんか、可哀想だなー。もちろん、亡くなったお子さんも、無念だが。
> Cha Chaさん
どうやら犯人は中国を出る前から多少なりとも問題があった人物のようなので、Cha Chaさんの言うように、被害妄想が肥大してしまったのが原因かもしれませんね。
加害者の娘はホント、気の毒。それにしてもイヤな事件ですよね。
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