Thursday, July 13, 2006
世界企業の失墜

今月始めからSONYの広告が世界中で大バッシングにあっているわけですが、日本じゃあまり話題になってないんですかね。この際、まだ実際の広告をご覧になっていない方のためにも、SONYがあわてて掲載を取りやめた画像を眺めつつ、皆さんの意見が聞きたいと思うのですが。

問題になっているのは、ポータブル・ゲーム・コンソールPSPの広告。発売開始当時、PSPは黒いモデルしかありませんでしたが、バカ売れしている白いiPodを意識したのか、新しく白いモデルが発売されることになり、その広告が非難の対象になってるんですね。

ま、とりあえず見てください。

ええと、白人のねーちゃんが黒人のねーちゃん(一瞬、男性に見えますが女性です)のアゴをつかんでメンチ切っております。
言いたいことはわかる。黒の時代は終わり、黒に代わって白が天下を取るよって感じですかね。それを、人種による皮膚の色の違いを使って表現してみたと。

SONYはアホですか?

一時期は世界企業と呼ばれるまでに成長した企業が、なぜこんなにもバカな広告を企画したのか。素人が見ても明らかにモラルに反するという印象を受けるんですが。
しかも、追い討ちをかけるように左肩にはキャッチが入っています(写真はクリックで拡大)。
えっと、White is coming.ですね。ま、直訳すれば"白がやって来る"ですが、意味的には"白の逆襲"が近いかもしれません。「黒はいい気になってんじゃねーぞ」と。

SONYの心臓には毛が生えていますか?

思えば、90年代半ばまで使われていたIt's a SONYのキャッチは本当にカッコよかった。冠詞の"a"が入ることで、「この商品スゴいでしょ。でもこれもウチの商品のひとつってだけで、まだまだSONYにはいろんな可能性があるんだよ」みたいなニュアンスが凝縮されてて。世界を相手にできる企業は、英語のキャッチのセンスも最強だと妙に納得してたのに。

"白の逆襲"広告シリーズは全部で100種類くらいヴァリエーションがあるらしいんですが、現在、非難が集中したオランダのオフィシャル・サイトを始め、街角のビルボードは「白も黒も仲良し」なイメージの広告に貼り代えられています。
一方、アメリカの全国有色人種地位向上協会からは正式な謝罪要求が出ているもよう。

あたしは三度のメシよりゲームが好きですが、PS3は買わないことを宣言します。



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Wednesday, July 12, 2006
それってどうよ

数年前から、20代前半の若い日本人女性が50代や60代の外国人男性とデートしてるのを頻繁に目撃するようになったんですが、アレは一体なんですか?
日本人女性が若い割に落ち着いちゃってて、「ああ、もう同年代の男じゃ話にならんのね」って感じなら納得できるんですが、最近見かける年の差カップルの場合、なぜか女性のファッションや言動が「若さが売りでーす」な感じなので、2人の間に"若さ"と"老い"の強烈なコントラストが生まれ、隣にいるオヤジがとんでもないエロオヤジにしか見えません。

今夜、レストランに中東系の50代半ばの男性と20代前半の日本人女性のカップルが来店したんですが、このカップルがドアを開けて入ってきたとたん店内の空気が一変。

もう見ただけでエロい。エロ以外思い浮ばない。

だって、"うまいこと若い女をひっかけたエロオヤジと、ひっかかちゃった日本人女性"にしか見えないんだもの。
それでも、実は年の離れた友達同士でディナーだったというオチがつく可能性がまだ残っていたので、さりげなく2人が座ったテーブルをチェックしていたのですが、女性は英語が苦手なのか、2人の間ではほとんど会話が成立してなくて友達って雰囲気じゃなかったし、オヤジの目が異様にギラついててヤバいんですよ。

あれはまさに「今夜はいただきます」の目。

ま、年の差はあっても純粋な恋愛感情を持って交際してたり結婚してるカップルはたくさんいるし、あたしは彼らを不純だとは思わないけど、ここまであからさまに「このあと家に帰ってヤリます」なカップルって、年が離れていれば離れているほどキモい。

さてその後、ブレッド、前菜、デザート、コーヒーのすべてをすっ飛ばしてメインだけあわただしく食べた2人がエロのオーラに包まれながら会計を済ませて店を出て行くと、マネージャーのアメリカ人女性があたしをつかまえて尋ねてきました。

日本人の女の子が男を選ぶ基準はチンポより金なわけ?

ますます誤解されるなぁ、日本人。


Tuesday, July 11, 2006
誘い上手の秘訣

とにかくガンガン飲ませればいいってわけじゃない あたしがパートのオバちゃんとして働いているレストランでは、毎月1回、デート・サービス会社が企画する集団お見合いディナーが開かれ、今夜も総勢18人の男女が出会いを求めて集結ました。
参加する年齢層は以外に高くて、40歳から55歳くらい。ニュージーランドではバツ1やバツ2なんかは当たり前なので、リタイア後の人生を共に過ごす新しいパートナーを探すのが目的という感じ。

このパーティーが開かれる夜は人間ウォッチングがいつもの10倍は楽しめるので、あたしは自ら希望して該当テーブルを担当。初対面の相手に自分をよく見せたいと思うのは人間誰でもそうですが、なんつったって彼らは集団お見合いのために集まっているわけで、気合の入り具合が違います。
あまりに緊張しすぎて最初から最後までほとんど発言できなかったり、逆にガツガツ感丸出しで電話番号クレクレ攻撃をかけて撃沈するオジサマ、暴走し過ぎてただうるさいだけのオバサマなど、いろんな人がいるんですが、もう彼らを横目で見てるだけでおもしろい。中にはお見合い中盤の時点で同席してる女性陣に見切りをつけ、「今度ウチの孫に日本語を教えてやってくれ」などと、ウェイトレスのあたしとヤケクソになって盛り上がろうとするオジサマなんかもいるわけですよ。

正直、この集団お見合いでカップルが誕生する確率はかなり低いと思うんですが、今夜、女性の電話番号やデートの約束を確実にゲットしている男性には、共通点があることに気づいたんです。

それは、聞き上手であること。

酒が入って口の滑りが良くなった女性陣の話を、彼らはとにかく聞き続けるんです。くだらないワインのウンチクだろうが、絶妙な相づちと共にただひたすら聞きまくる。んで、さすがに一方的に喋りすぎたと思った女性が「じゃぁ、次はあなたの話を・・・」と切り出すと「今夜はもう遅いから、日曜の午後にでも今度ゆっくり遊びに来ませんか。ウチにいいワインがあるんですよ」と誘う。これでもう、電話番号と自宅デートを同時にゲットですよ。
しかもこの場合、エラそうにワインについて語ってしまった女性としては断りづらいし、昼間の訪問ってとこに安心感を抱かせるための心理作戦すら感じます。

お見事。

とにかく、とりあえず女性の話をじっくり聞いてからツボをおさえて誘いをかけると、成功する確率が上昇するのは間違いないようです。男性の皆様、ぜひご活用ください。

ところで、どなたかあたしの仕事のグチでも聞きませんか。



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Monday, July 10, 2006
エキゾティック・ジャパン

レストランで働き始めた18歳の新人ウェイターの男の子が、友達にもらったヌンチャクを持って出勤してきました。月曜日で店内がヒマヒマなのをいいことに、彼はあたしの姿を見つけるとヌンチャクを渡してきて、「やってやってー」と大騒ぎ。

できねぇよ。

どうやら箸でメシを食うのと同じように、日本人なら誰もがヌンチャクを振り回すスキルを持っていると思っていた様子。っつーか、ヌンチャクってカンフーじゃないの? 期待していたヌンチャク技が拝めないことにガックリしつつも、新人はそれでも引き下がらずに、次は「じゃカラテやってー、カラテー」を連発。

空手もできねぇよ。

もうここまでくると、何が何でもあたしに技を披露させようとして新人は必死。しばらく考え込んだ後、「じゃぁ・・・オリガミやってー、オリガミー」

君は幼稚園児か。

それにしても、映画やアニメ、ゲームのおかげで日本文化がある程度浸透してきたとはいえ、未だに妙にステレオタイプな日本人像を持ち続けているニュージーランド人が多い事実。
終電を逃したサラリーマンがカプセル・ホテルに泊まることや、援交でバリバリ稼ぐ女子中高生がいることは知っていても、一家に一本は日本刀があると信じていたり、山奥では忍者が走ってると思ってるからややこしい。

ところが、日本のことをよく知らない外国人に限って、なぜか漢字やカタカナが大好きなんですよ。もうね、"王様"などのワケのわからん漢字タトゥーや、明朝体でデカデカと"すみません"などと書かれたTシャツを見るとこっちが泣きたくなってくる。逆に、意味不明であることを追求してブームになった、フランチェスカのTシャツくらいバカっぽさがあると、もうどうでもよくなりますがね。
アジア各国で入手されたイタイ日本語Tシャツを紹介しているアジアのイカしたTシャツには目をおおいたくなるようなスゴいTシャツが山盛りなので、興味のある方はぜひご覧くださいな。

そうだ、日本語Tシャツと言えば、JBoxもヤバい。日本在住のアメリカ人が運営してる日本商品のショッピング・サイトなんですが、何を理由に"鬼畜米兵"Tシャツなんぞ売っているのか。こんなもの着た外国人に会ったら、すれ違いざまに竹ヤリで刺してしまいそうです。笑えない。これを面白いと思って販売するセンスがあたしにはわからない。
このほかにも、同サイトには売り手がバカなのか買い手がバカなのか微妙な商品がたくさんありますので、ヒマなときにでもじっくりどうぞ。


Sunday, July 09, 2006
甘い生活

ウンコ男のおかげで、毎日のように警察と連絡を取り合って容疑者らしき男が映ったビデオや写真を見たりしているので、なんだか精神的にグッタリ。そんなあたしを元気づけようとしたのか、今朝、旦那が仕事の帰りに宇宙海賊キャプテン・ハーロックのDVDを借りてきてくれました。

やー、ハーロックをアニメで見たのは初めてなんですが、ムチャクチャいい男ですね。
トレードマークの漆黒のマントに身を包み、体制に逆らいながら自己の信念を貫く、寡黙で孤独な男。死と背中合わせの人生をまるで楽しんでいるかのような、自信に満ちた言動が生み出す究極のダンディズム。

ま、んなことはどうでもいいんです。実はDVDを見ながらココアを飲もうとして、無意識のうちにスプーンにココア山盛り2杯と砂糖1杯半をカップに入れていたことに気づいたんですよ。で、当然のことですがメチャクチャ甘いココアができあがる。

ひょっとして、これは体に悪いのではないか。

あたしは酒の肴にチョコレートを食べるくらい大のチョコレート狂ですが、そんなあたしですら、ニュージーランドに来た当初はチョコレートやアイスクリームが甘すぎて食べられなかったはず。でも、最近では何の抵抗もなく250gもある日本の業務用サイズのような板チョコをモリモリ食べてるし、2リットルのバケツに入ったアイスクリームなんか、バケツ抱えたまま半分くらい余裕でイケる。

ますます体に悪いのではないか。

あまりにも心配になったので、主要国ひとりあたりの年間砂糖消費量を調べてみたんですが、統計を見てガクゼン。キューバ、ベルギー、ブラジルに続いて、ニュージーランドの砂糖消費量は年間56.9キロで世界第4位。日本はたったの18.7キロ。
すっかり現地の味に慣れてしまったあたしは、日本にいたときに比べて3倍以上の砂糖を消費してることになります。

いやだ。まだ死にたくない。

そこで次は世界の平均寿命を確認してみました。
結果、日本は82歳で世界トップ、ニュージーランドは80歳で9位。その差わずか2歳。
この差が砂糖摂取量によるものかどうかはわからないにしろ、まぁ、日本の3倍砂糖を摂ったところで寿命は大して変わらないってことですかね。

明日はバケツでアイスクリーム買うことに決めました。


Friday, July 07, 2006
フレンチ・ドアの恐怖

昨夜まで2回に渡って殺人未遂事件に巻き込まれたことをご報告しましたが、ウンコ男は未だ逃走中。ご近所の皆さん、充分注意してくださいね。

今回の事件は、ウンコ男に訪問された時点であたしが警察に連絡をしていればとっくに解決していたのかもしれませんが、だいたいあたしは無類のコワいもの知らずだし、なんせウチには過去にも変な訪問者がたびたび訪れていたので、免疫ができてしまっていたのかもしれません。
今夜はそんな歴代の深夜の訪問者の中でも、ウンコ男に続いて強烈だったタオル男の話でもしますかね。

あれは今から1年近く前のこと。
深夜3時ごろ、家には当時のフラットメイトだった日本人女性とあたしだけで、旦那はその夜も仕事に出ていました。フラットメイトの女性は朝が早い仕事だったので、その時間はすでに就寝中。
旦那の帰りを待って自室でコンピュータをいじっていたあたしは、途中でコーヒーを作るためにキッチンへ行ったんです。前日のエントリを読まれた方はすでにご存知の通り、ここには問題の裏庭に面したフレンチ・ドア(ガラス戸)があるわけですね。

そしてフレンチ・ドアのすぐ横のシンクでヤカンに水を溜めていると、ドアをコツコツと叩く音が聞こえました。驚いて振り向くと、ガラスの向こうに男が直立不動の姿勢で立ってるじゃないですか。

しかも全裸なんですよ、奥さん。

ドアを挟んでいるものの、男との距離は1メートルにも満たない至近距離。さすがのあたしも仰天して棒立ちになっていると、男は微笑みを浮かべながら丁寧な口調で話し掛けてきました。

「夜分にすみません。どうかドアを開けてください」

「・・・・・・。」

「タオルをね、貸していただきたいのですが」

んなアンタ、夜中3時に全裸の男に訪問されてタオル貸すわけないですが、混乱したあたしは無言のまま、男の股間にブラさがっているブツをじーっと凝視していました。そして、あたしの視線の先に気づいた男はなぜかジリジリとスリ足で後退。

と思ったら、突然踊り始めました。

ええ。踊ったんですよ。ジョン・トラボルタのディスコ・ダンスみたいなやつ。
しかも男がいる場所まではキッチンからの光があまり届かず、最初は何をしているのかよく見えなかったんで、あたしは反射的に外灯のスイッチを点けてしまったんですね。んだもんで暗闇の中で全裸の男がスポットライトを浴びて踊っているような状態になったわけです。

そりゃーもうシュールな眺めでした。

結局、我に返ったあたしが罵声を浴びせ続けると、男は再びフレンチ・ドアまで近づいてきて、全身をガラス戸にびたーっと押し付けてからゲラゲラ笑いながら逃げていきました。

もうね、こんな経験しちゃうと、「ウンコしないからトイレ貸せ」なんて言われてもビビらなくなっちゃうわけですよ。



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Thursday, July 06, 2006
ちょっと聞いてくださいよ 2

昨晩のエントリの続きです。

金曜日の早朝1時半ごろ、「ウンコしないからトイレを貸せ」と言う怪しい白人男に訪問されたものの、あたしは男を追い払うと掃除を続け、ネットで仕事関連の調べものを済ませたあと、明け方5時に就寝しました。

その日は朝11時からレストランのランチ・タイムを担当することになっていたので10時に起床。のつもりが2度寝して10時半起床。大慌てで仕度して飛び出すと、ウチの隣のバックパッカーズを取り囲むように何台もパトカーが停まっていて、警察の"立ち入り禁止"テープがベタベタ貼られてるじゃないですか。

「何かあったに違いない」
とは思ったものの、なんせ遅刻ギリギリの状態だったので、確認するヒマもないまま出勤。その日も閉店までコキ使われて、帰宅したのは翌土曜日の午前1時過ぎでした。

前夜と同様、旦那もフラットメイトも仕事に出ていて、あたしは朝まで家にひとり。そして帰宅して玄関のドアを閉めたとき、例の男と、隣のバックパッカーズにパトカーが停まっていたことを同時に思い出しました。
なんとなく気がかりだったので、すぐにコンピュータを立ち上げてニュージーランド最大の新聞、New Zealand Heraldのオフィシャル・サイトから自宅のあるエリアをキーワードに検索。するととんでもない記事がヒットしたんです。

「バックパッカーズで男性がメッタ刺し」

犯人の特徴も掲載されていました。
"肩まで伸びたブロンドの髪を持つ白人の男"

・・・ウンコ男じゃないか。

それまであたしはヤギの目以上にコワいものなんてこの世には存在しないと思ってましたが、このときの恐怖といったらもー言葉では表現できません。

しかも、男は現在も逃走中。

ここでやっと警察に連絡する気になりましたが、緊急用の111じゃ迷惑だろうと思い、電話帳を引っ張り出したら時間外対応のコール・センターの番号が載っていたのでそっちに電話。すると眠たそうなオペレータのネェちゃんがダルーい感じで電話に出ました。

「で、新聞に載ってるのと同じ風貌の男が同じ夜にウチに来たんです」
「あそー」
「実際に顔も見てるし、会話もしてるんですけど」
「あそー」
「ウチは事件のあったバッパーの隣で・・・」
「あなたが刺されてたかもしれないねー」

そんなことはわかってるっつーの。

ラチがあかないので適当に話を切り上げ、朝になってから朝刊に続報が出たのを確認。続報には担当刑事の名前も載っていたので、名前を指定して警察に電話をかけたら、やっとマトモに話を聞いてもらうことができました。

その後、目撃証言の書類を作るために警察署に連れて行かれたり、現場写真の撮影や指紋採取の担当官がウチにドカドカやってきたりしたわけですが、ウンコ男はまだ捕まってません。
それどころか、事件の数日後に近所で似たような男を見たという目撃証言まで出てきています。

ってことは近くに住んでるの?

バッパーの男性は5ヵ所刺されたそうですが、命の危険はないものの、ナイフが胃に達していたので体内での炎症がみられ、現在も入院中。
マジ、ニュージーランドの警察なんて日本の警察に比べて全然アテにならないので、ウンコ男も次に派手な事件を起こさない限り逮捕されないかもしれません。奴はナイフを持ち歩いていますから、あたしと同じエリアや周辺地域にお住まい方々は充分ご注意ください。
また、これからワーキングホリデーなどでニュージーランドへ来る予定のある方々には、「治安がいい」と「犯罪がない」は同意語ではないことをよく理解していただきたい。

あたしはただ、ラッキーだっただけだと思う。


Wednesday, July 05, 2006
ちょっと聞いてくださいよ 1

どうも。なんだかんだで1ヵ月もご無沙汰になってしまいました。
レストランにビッチリ週7日、1日14時間の労働法を完全に無視したシフトを組まれるは、大停電に見舞われたと同時にコンピュータの電気系統がふっ飛ぶは、挙句の果てには殺人未遂事件に自らが巻き込まれるは、すさまじい1ヵ月を過ごしていました。

ま、やっぱりハイライトは殺人未遂ですかね。

6月29日木曜日から翌金曜日にかけての深夜1時30分ころ。レストランにやっと新人が入ったので、14時間シフトから解放されて早目に帰宅、部屋の掃除をしていたら、ドアをノックする音が聞こえました。
どうせ旦那かフラットメイトの友達だろうと思ったけど、2人とも朝まで仕事でいないし、相手をするのもめんどくさかったので最初は無視してたんですよ。ところが何度もノックが繰り返されたんで、何か急用かもしれないと思って玄関へ。

んで、チェーンもかけずにドアを開けました。

するとそこには、見たことのない小汚い白人の男がひとり。

「あの・・・トイレ貸してください」

右手に持ったクシで肩くらいまで伸びたボサボサの暗めのブロンドの髪を梳かしながら、男は落ち着きのない様子。

「ダメ」

「ウンコしてトイレ臭くしないから貸して」

「ダメ」

今思うとスゴイ会話だったと思う。
男はその後もなにやらゴニョゴニョ言っていましたが、いくらウンコしないと宣言されようが、さすがのあたしも深夜に見知らぬ男にトイレを貸すほどお人好しではないので、男がドアに手をかけようとした瞬間にドアを思い切り引っ張って閉めました。

ところが、ウチには裏庭に面してもう一箇所ドアがあるんですよ。そっちはガラスに格子をはめたフレンチ・ドアなんで、鍵穴のあるメインの鍵がきちんとかかっていなければ、外からガラスを割って内側に手を伸ばせば簡単に開けられてしまう。
そこで、玄関のドアを閉めてからダッシュでキッチンへ行ってフレンチ・ドアの鍵を確認していたら、いつの間にか裏庭に回り込んでいた男が暗闇から近寄ってくるじゃないですか。

「オレはそんな悪党じゃないよ。ヒヒヒ・・・」

窓越しに話しかけてくる男。
それに対してあたしはFワードを20連発ほど浴びせて応戦。
しばらく言い合いを続けると、男は再び裏庭の奥の暗闇へと消えて行きました。
あたしの1番スゴいところは、ここで警察に電話せずに自室に戻って鼻歌を歌いながら掃除の続きを始めたこと。もう男がバカなのかあたしがバカなのかわかりません。

ところが、翌日とんでもないことが・・・

長くなるので続きは明晩。


Friday, June 02, 2006
釣れた魚

今朝、旦那のくるぶしに入っていたネジが遂に抜かれました。手術前、ドクターに「ネジどうしますか?」と聞かれ、反射的に「お持ち帰りで」と言った旦那。

アンタ、んなもん持って帰ってどーすんだ。

人間の体内に入っていたネジなので、もっと医療器具的なものを予想していたのですが、実際はそのへんの工事現場に転がってるネジと大して変わりません。しかもデカい。5cm以上もある。こんな異物を入れて人間を治癒するなんて、「医学ってスゴイわ」と素直に関心しました。

旦那は持ち帰ったネジをフラットメイトや隣人にまで見せびらかしているんですが、そーいやその姿を見て、編集部時代に当時の社長が胆石の手術を受けたことを思い出しました。
この社長、長年患った胆石を遂に取り除いたのがよっぽど嬉しかったのか、その時の石を小さなケースに入れて持ち歩き、社内のデスクを巡回。

「俺の胆石見る?」

などと言いつつ、こっちが返事をする前に机の上にジャラジャラっとケースから石を出し、「ホラホラ、デカいだろう」と自慢していたのですが、ネジにせよ石にせよ、彼らの心理は釣った魚のデカさを誇らしげに語る釣り人に近いので、見せられたら素直に「デカいですねー」と反応してあげることが大切なようです。
ウチの旦那もネジのデカさに周囲がビビるのを見て、ひどくご満悦の様子。早速、ビニール袋に入れたまま、壁に画鋲で止めてラウンジに飾っています。

魚拓じゃないんだからやめてください。



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Monday, May 29, 2006
48時間耐久

Aucklandだけでも、参加チームは100を超えました 26日金曜日からニュージーランド最大の映画制作コンテスト、48Hoursに参加していました。
映画制作に興味のあるチームがプロ、アマを問わず参加、チームごとに割り振られたテーマ、映画内に必ず含まれなければならない1行のセリフなどが金曜日の夜7時に発表され、48時間以内にストーリー構成、台本執筆、ロケ、衣装合わせ、撮影、編集を行い、デッドラインの日曜夜7時までに10分弱のショート・フィルムを完成させて提出するというもの。
すでに毎年恒例のイヴェントになっており、あたしも雑誌編集をしていた頃に取材した経験があったのですが、実際に作り手として参加するのは今回が初めて。

テーマにはロマンス、ホラー、人形劇、実話、コメディなど様々なものが用意されていますが、なんせ当日になってみないと何が当たるかわからないので、事前に用意できることなんかほとんどありません。まさに、48時間耐久映画制作。

弱小プロモーションである我が社Envy Inc.からは社員全員(3人)が参加して、旦那はプロデューサ、サウンド・エンジニア兼DJのDylan Adamsは準主役、あたしまでなぜかセリフのある役をもらい、ノルウェー出身の女性監督のチームを手伝うことになりました。
カメラ、制作などを担当したのは、ニュージーランドの国営テレビ局、TVNZの現場で働くプロの皆さん。

映像関係にド素人なのは、ウチの会社だけ。

それにしても、プロはさすがです。割り振られたテーマが発表になった翌日の早朝には台本ができあがり、人数分の印刷も完了。そのまま巨大クレーン・カメラを導入した大掛かりな撮影が開始され、場所を次々に移動しながら実に手際良く撮影が続きました。
その間、衣装担当は古着屋を漁って衣装を入手、ロケハン部隊は次の撮影現場と交渉するなどの作業が同時進行。
で、土曜日の深夜までにはほぼすべてのシーンの撮影が終了。

しかも何がスゴイって、制作室と現場を往復しながら、撮り終わったフィルムをデリバリーするRunner担当のスタッフがいて、この男の子が食事とかコーヒーなんかも手配してくれるわけですよ。20人近い現場スタッフに「低脂肪乳のラテに砂糖2つ」とか、「豆乳のフラットホワイトに砂糖1つ」とか好き勝手言われるんですが、ほぼ2時間おきに文句も言わずに買いに行く。

ああ、業界の下積みって世界どこ行っても大変なのね。

んでもってヒロイン役の俳優が「あたしは女優よ」タイプのねーちゃんで、この人がまた人使いが荒い。途中、Runner担当に「スーパーに買い物行きたいから車出してよ」と言い出し、しかも自分ちの近所のお気に入りのスーパーじゃなきゃ絶対にイヤとか言うわけです。

女優がワガママなのも世界共通。

そして、スタッフ全員が2日間徹夜して作られたフィルムは無事に完成、締め切りに遅れることなく提出されました。
作品は明日、火曜日にThe Civic Theaterで上映され、Auckland地区の予選に残ることができれば6月8日に同劇場で再上映、更に全国予選で勝ち残れば6月23日にC4でテレビ放映されることになります。

チーム名はInland Revenue、タイトルはBack Bone。なんと音楽の監修は、コンポーザ、プロデューサ&ミュージシャンとして知られるShinya氏が担当してくれました。
オフィシャル・サイトでの公開が始まったら、このブログでも紹介しますのでお楽しみに。

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