Thursday, July 06, 2006
ちょっと聞いてくださいよ 2

昨晩のエントリの続きです。

金曜日の早朝1時半ごろ、「ウンコしないからトイレを貸せ」と言う怪しい白人男に訪問されたものの、あたしは男を追い払うと掃除を続け、ネットで仕事関連の調べものを済ませたあと、明け方5時に就寝しました。

その日は朝11時からレストランのランチ・タイムを担当することになっていたので10時に起床。のつもりが2度寝して10時半起床。大慌てで仕度して飛び出すと、ウチの隣のバックパッカーズを取り囲むように何台もパトカーが停まっていて、警察の"立ち入り禁止"テープがベタベタ貼られてるじゃないですか。

「何かあったに違いない」
とは思ったものの、なんせ遅刻ギリギリの状態だったので、確認するヒマもないまま出勤。その日も閉店までコキ使われて、帰宅したのは翌土曜日の午前1時過ぎでした。

前夜と同様、旦那もフラットメイトも仕事に出ていて、あたしは朝まで家にひとり。そして帰宅して玄関のドアを閉めたとき、例の男と、隣のバックパッカーズにパトカーが停まっていたことを同時に思い出しました。
なんとなく気がかりだったので、すぐにコンピュータを立ち上げてニュージーランド最大の新聞、New Zealand Heraldのオフィシャル・サイトから自宅のあるエリアをキーワードに検索。するととんでもない記事がヒットしたんです。

「バックパッカーズで男性がメッタ刺し」

犯人の特徴も掲載されていました。
"肩まで伸びたブロンドの髪を持つ白人の男"

・・・ウンコ男じゃないか。

それまであたしはヤギの目以上にコワいものなんてこの世には存在しないと思ってましたが、このときの恐怖といったらもー言葉では表現できません。

しかも、男は現在も逃走中。

ここでやっと警察に連絡する気になりましたが、緊急用の111じゃ迷惑だろうと思い、電話帳を引っ張り出したら時間外対応のコール・センターの番号が載っていたのでそっちに電話。すると眠たそうなオペレータのネェちゃんがダルーい感じで電話に出ました。

「で、新聞に載ってるのと同じ風貌の男が同じ夜にウチに来たんです」
「あそー」
「実際に顔も見てるし、会話もしてるんですけど」
「あそー」
「ウチは事件のあったバッパーの隣で・・・」
「あなたが刺されてたかもしれないねー」

そんなことはわかってるっつーの。

ラチがあかないので適当に話を切り上げ、朝になってから朝刊に続報が出たのを確認。続報には担当刑事の名前も載っていたので、名前を指定して警察に電話をかけたら、やっとマトモに話を聞いてもらうことができました。

その後、目撃証言の書類を作るために警察署に連れて行かれたり、現場写真の撮影や指紋採取の担当官がウチにドカドカやってきたりしたわけですが、ウンコ男はまだ捕まってません。
それどころか、事件の数日後に近所で似たような男を見たという目撃証言まで出てきています。

ってことは近くに住んでるの?

バッパーの男性は5ヵ所刺されたそうですが、命の危険はないものの、ナイフが胃に達していたので体内での炎症がみられ、現在も入院中。
マジ、ニュージーランドの警察なんて日本の警察に比べて全然アテにならないので、ウンコ男も次に派手な事件を起こさない限り逮捕されないかもしれません。奴はナイフを持ち歩いていますから、あたしと同じエリアや周辺地域にお住まい方々は充分ご注意ください。
また、これからワーキングホリデーなどでニュージーランドへ来る予定のある方々には、「治安がいい」と「犯罪がない」は同意語ではないことをよく理解していただきたい。

あたしはただ、ラッキーだっただけだと思う。



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