Sunday, January 29, 2006
ロシアの蒼い夜

Night Watch 昨年ロシアで公開され、ブリュッセル国際ファンタジー映画祭で銀鷲賞を受賞したロシアン・ホラー映画Night Watchを観てきました。2月中旬に全米公開、日本でも4月に公開が予定されてます。ダーク・ファンタジー3部作の1作目。
物語の舞台は現代のロシア。地上には人間のほかにLightとDarkの2つのグループに分かれたOthersと呼ばれる魔女や吸血鬼が常に共存していて、Light OthersがDark Othersの魔の手から人間を守っているという設定で話が展開します。

ロシア映画なので英語字幕で見たのですが、字幕自体がアートとして映画に埋め込まれていたり、独自のムービーになっていて驚き。あんな字幕は初めて。
Matrixを意識しすぎた音楽にはちょっとヒキましたが、素晴らしかったのは個性あるカメラワークと、「影」や「闇」で統一された全体のイメージ。特に夜を表現する際にブルーのフィルタが多用されていたのですが、その蒼い夜があたしが持っていたロシアのイメージにぴったりで、非常に強く印象に残りました。
アート系、フェスティヴァル系の映画を探している方に激しくオススメしたい。

現在Aucklandで同作品が上映されているのは、市立中央図書館の地下にあるAcademy Cinema。国内外のフェスティヴァル系映画ばかりを上映している小さな映画館なのですが、ラインナップはなかなかのもの。チケットもハリウッドものをVillage系列で観るより5ドル程オトクです。
ほかにも全国にチェーン展開しているRialtoでもフェスティヴァル系映画は楽しめますが、最近はハリウッド系の上映に力を入れ始めたので、あまり本数は期待できません。

これを期に、今まであまり縁がなかったロシア映画をほかにも観てみたいと思うようになりました。どなたかオススメがあったらぜひ教えてくださいな。