Sunday, January 29, 2006
ロシアの蒼い夜

Night Watch 昨年ロシアで公開され、ブリュッセル国際ファンタジー映画祭で銀鷲賞を受賞したロシアン・ホラー映画Night Watchを観てきました。2月中旬に全米公開、日本でも4月に公開が予定されてます。ダーク・ファンタジー3部作の1作目。
物語の舞台は現代のロシア。地上には人間のほかにLightとDarkの2つのグループに分かれたOthersと呼ばれる魔女や吸血鬼が常に共存していて、Light OthersがDark Othersの魔の手から人間を守っているという設定で話が展開します。

ロシア映画なので英語字幕で見たのですが、字幕自体がアートとして映画に埋め込まれていたり、独自のムービーになっていて驚き。あんな字幕は初めて。
Matrixを意識しすぎた音楽にはちょっとヒキましたが、素晴らしかったのは個性あるカメラワークと、「影」や「闇」で統一された全体のイメージ。特に夜を表現する際にブルーのフィルタが多用されていたのですが、その蒼い夜があたしが持っていたロシアのイメージにぴったりで、非常に強く印象に残りました。
アート系、フェスティヴァル系の映画を探している方に激しくオススメしたい。

現在Aucklandで同作品が上映されているのは、市立中央図書館の地下にあるAcademy Cinema。国内外のフェスティヴァル系映画ばかりを上映している小さな映画館なのですが、ラインナップはなかなかのもの。チケットもハリウッドものをVillage系列で観るより5ドル程オトクです。
ほかにも全国にチェーン展開しているRialtoでもフェスティヴァル系映画は楽しめますが、最近はハリウッド系の上映に力を入れ始めたので、あまり本数は期待できません。

これを期に、今まであまり縁がなかったロシア映画をほかにも観てみたいと思うようになりました。どなたかオススメがあったらぜひ教えてくださいな。


Friday, January 27, 2006
起爆剤 - 不発

パブロフの犬 えー、今夜もChicaneでのセットでございました。2月も金曜の前半戦はあたしが担当だそうです。おヒマな方は198 Ponsonby Rd.へぜひ。Aucklandです。

1月はとにかくヒマヒマなのでここんとこマッタリHouseを回していましたが、今夜は途中で30代後半の団体さんがやってきたためコチョコチョくすぐるように80年代ネタをはさんだら、オバちゃんご一行様が発狂寸前に。パンツ見えそうな勢いで踊ってくれるので、いっそのこと起爆剤をブチ込もうかなと思ったのですが、バーで飲んでた他の客が一斉に「こっちは静かに飲んでんだよ」とオバちゃんたちにメンチ切り始めたのを見て、無難な選曲でセット終了しました。

起爆剤。それは、フロアで回すDJなら誰もが必ず数枚はケースに忍ばせているはずの反則ワザ。いや、反則じゃないんだけど、耳にしたら最後「コレは反則でしょー」と叫びながらも踊らずにはいられない楽曲。ここぞというときの勝負下着のような存在。

「誰もが知ってて一緒に歌えちゃう」だろうが「今、大流行中」だろうが「単純に踊り専用の楽曲」だろうが何でもいいんだけど、インパクトがなくちゃいけません。最強なのは「5-10年前(ここがポイント)に死ぬほど聴いて飽きたけど、ここ最近聴いてない」。コレ。オリジナルでもRemixでも、下品なほどサンプリングが入った別の楽曲でも可。
意外性も大切です。次に起爆剤が来ることを予感させない楽曲からのMixが望ましい。で、さりげなくイントロやリフをオラオラと突っ込んでから点火します。

ちなみに今夜点火しそびれたのは、Technotronicの"Pump Up The Jam"でした。
年代のせいだろうけど、個人的にもあの楽曲は大反則だと思います。カシオの初期型シンセのような安いリフと、異様に声の高いヴォーカル。冷静に聴くと何がいいのか正直、答えられないんだけど、リアルタイムで聴いていた世代は例外なくパブロフの犬のように反応してしまう恐ろしいネタ。

不発だったんでストレス溜まってます。もうLoungeな選曲は飽きた。



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Thursday, January 26, 2006
ビザと恋愛の微妙な関係

あたしもそろそろ更新せねば ウチはいつでもあたしたち夫婦+1の3人構成。現在一緒に暮らしているOllyが越してくる前は、昨年12月まで日本人のMちゃんがフラットしてました。
彼女は帰国の数ヵ月前から、あたしが働くChicaneのバウンサー(入店前のIDチェックなどを担当するセキュリティ)のL君と付き合い始めたんですが、ワーホリ・ビザが満期になったため泣く泣く日本へ帰国。一方、残されたL君は現在、彼女と再会するために必死に貯金中で、2月中旬には日本行きを予定しています。

ワーホリのMax滞在期間は1年。その間に日本人が現地の人間と恋愛関係になっても、半数以上がビザ切れ帰国が原因で終わります。もちろん、MちゃんとL君のように遠距離で続く場合もありますが、どちらかに新たな恋人が出現して結局うやむやになってるケースも多いようなので、実際はかなり高い確立で"ビザの切れ目は縁の切れ目"なんじゃないでしょうか。

ワーホリが満期になってもニュージーランドに留まるには、ぶっちゃけた話、3通りの方法しかありません。

1: 1度国外に出て、観光ビザ(日本人なら申請なしで3ヵ月まで滞在可)で再入国
2: 労働ビザまたは学生ビザを取得する
3: 永住権を取得する
1だと労働許可がないので資本金が必要になるし、短期間に何度も繰り返すとそのうち入国拒否されます。2の労働ビザはあなたの運とスキル次第。学生ビザは学費の事前納金が条件だから、金銭的に相当余裕がないとムリ。3は現地での職歴がないとお話にならないので、まずは労働ビザ取得から。でも、現地の人間と結婚すればほぼ間違いなく交付されます。

つまり現地の人間と恋に落ちたら、最後に待っている選択は"帰国か結婚か"ってことです。
もちろん自力で労働ビザや永住権を取得して滞在している方もたくさんいるし例外もあるけど、この2つの選択肢の間で悩んでいる恋するワーホリは結構いると思う。

午後、道を歩いていたらバッタリL君に遭遇しました。ヤツはアニヲタなので、2人そろって「鋼の錬金術師」の話題で大盛り上がり。そして彼は大きな瞳をキラキラさせて、「オレ、ニホン行ったら絶対アキハバラ行くんだっ」と宣言。
あまりに楽しみにしてるみたいだったので、あたし言えませんでした。どなたか、彼が行く関西にはアキバがないことを教えてやってください。


Wednesday, January 25, 2006
誕生日の憂鬱

AVだなんて失礼な 誕生日でした。
歳を重ねて知識や友情を深いものにしていくことには大きな意味があるとは思いますが、数字が増えるのだけは許せません。
亡くなったAaliyahは14歳のときのデビュー作で"Age Ain't Nothing But A Number"なんて言ってましたが、んなものオバちゃんにとっては全然説得力なし。

だいたい、あたしなんか10代前半からフケ顔だったので、制服着て学校行くだけで「ムリヤリ学園モノにチャレンジしてる売れなくなったAV女優」と言われてきたクチ。そのうち年齢とヴィジュアルが反比例する日がくると夢見てましたが、そんなものは夢だけで終わりました。

あたしの青春を返せ。

昨夜、「誕生日だからどこにでも連れてってやる」と旦那に言われて、「サウナ行って、カーっと汗が流したい」と即答した自分が呪わしい。老人かあたしは。もっと気の利いたことは言えんのか。誕生日なんか廃止だ、廃止。

や、サウナはマジで良かったんだけどね。



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Tuesday, January 24, 2006
大人の非常事態

救助されるくらいならやめとけ あたしは小学生の頃、それまで非常用の倉庫に眠っていた賞味期限ギリギリの乾パンが学校から配られると、「非常事態の時に食べるべきものを食っている」という興奮がスパイスになり、あんなマズイものを大事に食べてました。
また、大島の三原山が噴火してウチの中学校が島民の方の避難所になったときは、「あたしたちが普段、マット運動や跳び箱をやってる体育館に人が住んでいる」という事実に、不謹慎ながらもエラくドキドキしたものです。そーいえば、友人にはサーファーでもないのに台風が来ると必ず海を見に行くヤツがいました。

今日のAucklandは大嵐で、風速130Km/h、雨量は180mm。ムチャクチャです。
風に飛ばされて植木鉢はコナゴナに砕け、フレンチ・ドアの隙間から雨が吹き込んでキッチンが浸水、2階の犬はもう6時間以上ギャンギャン吠えっぱなし。それだけでももうウンザリなのに、雨をイヤがって外に出なかったウチの猫が毛玉飲み込んで家中にゲロ吐きまくり。
そうかと思えば「こーゆー嵐の中で瞑想するのがイイんだ」と言い残すと、風にビュービュー吹かれてヨロヨロしながらも裏庭のド真中で座禅を始める旦那。

出てってくれ。バカはみんな出てってくれ。

あぁ、子供だったら荒れ狂う風景を窓から眺めて「嵐スゲー」とか言っていられたのに。大人になんかなるもんじゃない。

写真はMurray's Bayに飛び込んで救助されたバカ



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Monday, January 23, 2006
ご近所スピリット

ご近所アイコン、旧郵便局 年末から手伝っているレストランから頼まれて、現在も週に2、3日、ディナーの時間のみ働いてます。時給はまぁ普通ですが、「鯛に合うフルーティーなイタリア産白ワインを持ってこい」とか、「限りなくレアに近いミディアム・レアで肉を焼いてこい」とか「カフェイン抜きのエスプレッソに人肌に温めた低脂肪乳と粗めのブラウンシュガーを添えろ」とか、エラそうにゴタクを並べて飯を食うカネ持ちが集まる店なので、チップの金額がマジでハンパじゃありません。
カネってあるところにはあるものなのね。

レストランはあたしの家から徒歩1分。家から店の外テーブルが見えるくらいの至近距離。そして、このわずか1分の通勤路を何度も往復するうち、今までになかったご近所スピリットを感じるようになりました。

夜11時過ぎに仕事から帰宅する際、まだ店を開けているのは隣り合わせにあるバーガー屋とデイリーの2軒。どちらもここ半年ぐらいの間に新しいオーナーが買い取った店で、ちょうどその時間帯は双方の店からオーナーである中国人の親父たちが出てきて歩道で煙草休憩を取ってます。そこへあたしも参加して世間話をしながら一服するわけですが、最近になって"白人居住区"的イメージの強いエリアで共に働く、アジア人同士の連帯感のようなものが生まれました。

普段は自分の人種なんてあまり意識しないけど、あたしが暮らしているエリアだけでなく、あからさまに「アジア人なんて。ケッ」という態度しか見せない人は少数ですがどこにでもいるもんです。そして、そんな不条理な体験をした人にしかわからないモヤモヤした気持ちってのがあるのよね。
言葉でトラブり、あたしたちには常識でない常識に戸惑い、いらっしゃいませと言ったとたんに「なんだアジア人かよ」という視線を浴びたことがあるからこそ生まれた連帯感。もしもそれが"傷を舐めあう"ような悲壮感漂うものだったらウザいだけなんだけど、あくまでも"ご近所の関係"であることに居心地の良さがあるんだろうな。

ちなみにバーガー屋の親父は「アンタは体がデカいから」という理由だけで、ウチの旦那には必ずバーガーを1個オマケします。
あたしにもくれよ。


Saturday, January 21, 2006
言語切替えスイッチ

NZに押しボタンのスイッチがないのはなぜ?! 今日気づいたんですが、あたしがウチの猫に話しかけているときに使うのは英語だったり日本語だったりします。別に何語で話そうが猫にとっちゃどーでもいいことですが、それに気づいて以降、自分がどんな状況でどっちの言語で思考して何語を話すのかが気になって仕方ありません。
会話の相手が日本人なら日本語で思考して日本語で話す。日本人じゃなければ両方英語。ま、コレはあたりまえ。でも、読み書きでは状況によって言語を使い分けてる気がします。

今週、前の職場の同僚が大学進学を目指しているため、彼女の推薦文を英語で書いて大学に送る機会があったんですが、そのときは頭の中で「彼女がどんな人柄なのか」を日本語でまとめてから書き始めた記憶があるし、何かを依頼する際にビジネス・レターを書くときも、相手にNoと言われないように戦略を立てようとするので、文章の流れを考えるのが日本語になりがち。でも、気心の知れた取引先へのメールや、友達へのプライベートなメールなんかは英語で考えながらそのまま打つのが普通。

結論:
口語以外のスカした文体はあたしには似合わない

じゃ、読むのはどーでしょう。
これは微妙。速度と正確な理解度を同時に要求されるなら日本語が圧勝だけど、英語は単語ごとに区切って書かれているので視覚での認識が日本語より簡単。だから、使い慣れた単語が並んだ文章からザザザっと概要を読み取るだけなら英語の方が早いかも。時制の判断材料が文末に来る日本語に比べて、英語は文頭なのも速度に影響してるな。
ちなみに速読(小説の1ページをわずか数秒で読んだりするアレ)の基本は「頭の中で文章を読み上げないこと」だそうですが、あたしは速読なんてワザは持ってないので、日本語でも英語でも常に脳内読み上げをしています。

結論:
日本語でも英語でも利用規約くらい読むのが面倒なものはない

文芸作品を読む楽しさを問われたら、これは非常に難しい。以前は「アルファベット26文字から日本語に負けない程の表現力が生まれるわけがない」と信じてましたが、英語でもたまに香りや感触さえ得られてしまうほど素晴らしい描写にブチあたったりします。
文芸作品ってのはおそらく、作品内の風景や人物などがどれだけ作者が意図した通りに読み手の脳内で完成されるかがキモなんだと思うんですが、その点では両言語共に道具としての役割を充分に果たしているのかも。

結論:
エロ小説は英語でもエロい(たぶん)


Thursday, January 19, 2006
13番目の男

諸刃の剣 ライブドアが大変なことになってます。企業買収の過程で自社株を売り抜けしていたことが発覚し、株売却益は少なくとも40億。でもって、今日になってから一連の事件に関与していたとされ、証券取引法違反容疑で捜索されていたHS証券の副社長(38)が沖縄で死体で発見。
報道では自殺の可能性が高いようだけど、このタイミングでこの人材が遺書も残さずに他界するのはおかしくないですか?

デューク東郷だ。間違いない。

またの名をゴルゴ13。背後に立たれる事を極端に嫌い、握手をしない男。スイス銀行の口座に莫大な資金を抱え、下着はブリーフを愛用。アサルトライフルM16で次々とターゲットを仕留める超A級スナイパー。

んなことを考えていたらゴノレゴと吉野家の関係についておさらいしたくなったので、久々にポエヤマを訪ねてみました。やっぱりここのゴノレゴFlashのシュールさは異常。

っつーかStar Trek観るのが忙しくて、最近ヲタネタが多すぎ。


Wednesday, January 18, 2006
コメント機能リニューアル

文字バケの戦場 Bloggerにはトラックバック機能が付いていないので今までコメントとトラックバックはレンタルしたものを使っていましたが、海外仕様だったことから文字バケが多発。せっかく書いてもらっても解読不能になってしまうのがあまりにも悲しかったので、Blogger本来のコメント機能を復活させ、トラックバック機能は抹殺しました。マジ、Bloggerでブログするってのは文字バケとの戦いです。

これまでに記入してもらったコメントは表示されなくなりました。書いてくれたみなさん、ごめんね。

Bloggerのデフォルト表示だとわかりにくかったんで、"コメントの表示"と"コメントの書込み"ができるようにしてみました。"コメントの表示"を押すと各記事の単独ページに飛び、記事下にコメント欄が表示されます。

動作確認したいので、よかったら書き込んでやってください。特にMacの方、OSによっては今までバケ率100%だったようなのでぜひご協力ください。改善されてるといいんだけど。
また、そのほかにもバグを発見したら報告お願いします。



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Tuesday, January 17, 2006
生産性ゼロの日々

Vulcan星から来ました ヴィデオ屋に行くと、ビンボー根性丸出しでBoxセットのコーナーへ直進してしまうあたし。だって安いんだもの。新作DVDを1本借りるより安いのに、 TVシリーズの1シーズンものなら収録時間はなんと約26時間。食料と水とBoxセットさえあれば、カウチの上だけで2、3日間は暮らせます。

今日借りてきたのは2001年からスタートしたStar Trekの最新シリーズStar Trek EnterpriseのSeason 2。Season 1は昨日までに1日13時間ペースで観て2日で鑑賞終了しました。

1966年に最初のシリーズが放送開始されて以来、熱烈なファンや重度のコスプレ・マニアを生み出したことで知られるStar Trekシリーズ。アメリカでは同シリーズに登場するKlingon星人が話すKlingoneseしか話せない人格障害者のために、病院が通訳を募集してる(ソースはココから)し、WikipediaのKlingoneseに関するページの充実ぶりも尋常じゃありません。しかも、Klingoneseで書かれたWikiまである始末。

こんなに強烈なヲタク臭がするTVシリーズってほかにあるんでしょうか。



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Sunday, January 15, 2006
シタールの魔法

同時にフェロモンも出ます イタリア、スペインなどに約1年間滞在し、その間に新曲をドッサリ制作してきたレコード会社のシャチョーでありミュージシャンでもあるShinya氏がニュージーランドに戻ってきたため、急遽SpongeにてSunday Sessionを実施。3日前にほとんど勢いで決定した企画だったため、告知の時間もないままの強行開催でした。

JazzありDubありのクオリティの高い楽曲が多数プレイされたほか、あたしがヴォーカルを入れる約束をしたにもかかわらず、実現しないままタイトルだけがあたしの名前になったトラックも登場し、オバちゃんはもー大感激。

また、「弾いておくれよー。久々に聞きたいんだよー」と騒ぐあたしをなだめるように、Shinya氏はインド楽器の代名詞、シタールまで弾いてくれました。シタールってのはアレです。ひょうたんで作られたボディにネックがついてて、下に13本、上に7本の弦が2段に張られた弦楽器。実際に弾くのは上の7本で、ボディに近い下の弦は共鳴用。だから弾くたびに音が共鳴し合って独特なビヨョョョョォォォン音が出るんです。決してツボからヘビを出すときに吹く笛ではありません。
通りに面した大きなガラス戸を全開にしてステージを設置、シタール演奏が開始されるとほぼ同時に外では霧雨が降り始めましたが、歩道に並んだ外テーブルからの鑑賞になりました。

シタールほど周囲の空気を一瞬にして変えてしまう楽器も珍しいんじゃないでしょーか。演奏が始まると、それまで携帯で忙しそうにメッセージを送ってたギャルたちも、ナンパに必死だった兄ちゃんたちもステージに釘づけ。
静かに降る雨の中、エキゾティックな音階で紡がれる複雑な音の交差に魔法をかけられたように、オーディエンス全員が浮遊感を楽しんでいるようでした。

シタール弾けたら間違いなく激モテだな。
あたしもレアな楽器をマスターしとくんだった。



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Saturday, January 14, 2006
"Home"の定義

おかえり 昨夜、以前から話に聞いていた旦那の友人の日本人、D君がChicaneに足を運んでくれました。2日後には日本へ帰国する多忙な身であるはずの彼を引きとめ、DJ終了後も完璧なオバちゃんペースで深夜3時近くまで付き合わせるあたし。すんません。初対面なのに。

3時で店が閉店すると、飲み足りないあたしの様子を見て危険を感じたD君が帰宅、飲み友達は風邪で全滅、旦那は仕事でヘトヘト。誰も遊んでくれそうになかったので、フラットメイトのOllyが働くGoldへ行き、すでに閉店しているドアを叩いて入れてもらうことに成功しました。

閉店してからすでに30分以上は過ぎていたようでOlly以外のスタッフはおらず、音楽は止まり、掃除もほとんど完了の様子でしたが、カウンタで飲み続けてる50代後半の白人男性がひとり。常連なのかと思っていたら、「いちげんの客だけど店で一番高いウィスキーをガバガバ飲んで、すでに500ドル近く使ってるから追い出しにくい」とのこと。そこであたしもオヤジの横に座り、1杯だけつきあうことに。

初対面の人は大抵最初に「あんた中国人?」とか「タイ人?」と尋ねてきますが、「日本人だよ」と答えると、結構高い確率で「Tokyo行ったことあるよ」とか、「Naganoでスキーしたことあるよ」という返事が返ってきます。日本に行ったことのあるニュージーランド人って意外に多い。このオヤジも仕事で1年近く東京に滞在したほか、バンコクや香港などのアジア地域で20年以上も暮らし、つい最近ニュージーランドに戻ってきたそうな。そして一言、「お嬢さんはなんでこんな腐った国にいるの?ニュージーランドなんていいとこ何にもないのに」

これをきっかけに、どうやらやむを得ない事情で仕方なくニュージーランドに戻ってきたらしいこのオヤジとの熱い言論バトルが勃発。オヤジの言い分は「ヤル気のある人間がいない」、「産業にパワーがない」、「ブサイクな女が多すぎ」、「原子力を導入しないから、電気さえまともに供給できない」など。あたしの反論は「競争主義国家が失ってしまったライフスタイルがここにはある」、「モノに囲まれて物欲を得ることが本当に幸せなのか」、「そんなにアジア人が好きならアジアン・ソープへ行け」、「原子力発電は最終選択であり、より快適な生活を理由にして安易に導入するものじゃない」など。お互いに酒も入ってたし声もだんだんデカくなり、言論バトルからケンカへ発展しかかったそのとき、オヤジがボソリと言いました。

ここはもうオレのHomeじゃない。

ああ、そうか。なんだか一気に謎が解けた感じ。故郷に戻ってきても不在だった20年を簡単に埋めることができず、"居場所"を見つけられずに戸惑うオヤジの気持ちが理解できてしまったから。ニュージーランドに対する不満は、20年間過ごしたアジアの国々を恋しく思う気持ちの裏返し。ホームシック。

Homeの定義って何でしょうね。生活するための収入口を得て、住む家を確保するだけではHomeには成りえない気がします。きっと精神的な"居場所"を見つけることで初めて、その土地がHomeになるんじゃないかと思う。
ならばニュージーランドがHomeになったあたしも、いつか日本に戻ることになったらオヤジのように"居場所"を求めて苦しむことになるんだろか。

結局、嫌がるOllyを脅しつけてオヤジと追加で3杯ずつ飲み干したあと、再会を誓って帰路に着きました。
ガンバレ、オヤジ。


Thursday, January 12, 2006
恋愛英会話

Queen of Hearts 以前勤務していた月刊誌で継続して担当している連載があるため、あたしは月に4本の原稿を書き上げなきゃならないわけですが、毎月確実に締め切りに追われ、このブログがグチのたれ流しになっている事実。

でも、あたし変わります。だって新年だもの。

ま、夢は大きくね。新年だしね。
で、早速1本書き上げて会社にメールで送信。あたしにしては奇跡のような早期入稿。今夜はそこまでで終わりにしようかと思ったんですが、ホラ、新年だし。こんなことはめったにないし。や、これから毎月この調子でいくわけだけど、どうせならもう1本やっとこうかなぁと思い、2本目の原稿にも着手しました。

2本目に選んだのは英語関連の原稿。2月号の掲載だからヴァレンタインを中心にした内容にしようと決めてドロドロに甘い口説き文句や愛の言葉の英文例を作り始めましたが、すぐにネタが尽きて1歩も先に進めなくなりました。
そこで、恋愛英会話的なコンテンツを持つサイトをいくつか覗いてみたんですが、I feel like I've known you all my life.(生まれてからずっと君のことを知っていたみたいに身近に感じるんだ)とか、I could die for you.(君のためなら死んでもいい)とか、背スジが寒くなるような文句ばかり。最初のセリフなんて2、3回目のデートで言われたら薄気味悪くなって、2度とその男とは会わないと思う。
外国人は四六時中こんなこと言ってるようなイメージがあるんですかね。そう言えば、よく女友達から「旦那が外国人だと"君の瞳に乾杯"とか真顔で言うんでしょ」と聞かれますが。

言わねぇよ。

確かに日本人の男性よりは愛を口にする機会は多いですが、家に帰ったら「ただいま」、メシを食う前は「いただきます」と言うのと、正直、あんまり変わらない気がします。ウチの夫婦が乾きすぎなんでしょうか。でも、結婚6年目にして「君がすべてなんだ、僕のエンジェル…」とか言われたらかなり引くんですけど。日本人として耐えられないんですけど。
でも実際、「私はあなたのものよ。離さないでね、王子さま」とかマジで言ってる国際結婚カップルっていっぱいいるんだろうな。


Tuesday, January 10, 2006
タイピング中毒

叩いて叩いて叩きまくりたい あたしはこれまでにアルコール、ニコチン、チョコレートなどいろんなものの中毒になってきましたが、数年前からタイピング中毒を併発するようになりました。

タイピング。あぁ、その魅力的な響き。

要は、キーボードで英語でも日本語でもいいからガガーっと文章を打ってればいいわけです。それだけで幸せ。
以前、出版社にいた頃は原稿執筆、メールの対応、書類制作などで1日中キーボードを叩いてましたが、退職後はキーボードに触れる時間が明らかに減少。その結果、日常の何気ない行動の最中に禁断症状が出るようになりました。つまり、トースターにパンを突っ込んでいるときなんかに突然、「あー、キーボードをガチャガチャ打ちまりたいっ」と考えて心臓がバクバクしたり、耳掃除してる最中に「くそー、Enterひっぱたいて改行したいっ」とか思うわけです。

ソフト・タッチ・キーボードは論外。ガチャガチャ音が出るやつじゃないと、あたしの欲求は満たされません。文章もできれば日本語より英語がいい。日本語は漢字変換の際に選択肢に任意の漢字が表示されるまでスペースを連打してスクロールするじゃないですか、アレがイヤ。しかもこまめに変換しながら打たないと誤変換になったりするのが許せない。その点、英語は大文字か小文字だけだから打つことだけに専念でき、満足度が違います。

今日、あまりにもひどい禁断症状が出たので、久々にタイピング・ソフトTyping Masterを起動、Crime Libraryから映画、「羊たちの沈黙」シリーズに登場するHannibal Lectorのモデルになったサイコパス、Albert Fishの記事をテキストで保存、同ソフトで猛然と打ちまくってみました。

あぁ、スッキリ。ぜひお試しあれ。


Sunday, January 08, 2006
Sunday Session

日曜日くらい肝臓に休日を Auckland国立大学が運営するFMラジオ局、bFMが主催する無料音楽イヴェント、Music in Parksが近くの公園で行われました。出演アーティストはSoul系バンドのSola Rosa、メロディックなElectronicaで定評のあるSJD、5人組Dub & ReggaeバンドKoraなど。

や、あたしは行かなかったんだけどね。

終日休みだったので行ってもよかったんですが、イヴェント帰りの常連が来るから回しに来てよとSpongeからお声がかかったので、たまにはSunday Sessionもいいなぁと思いレコード持ってSpongeへ。
Sunday Sessionっつーのはアレです。二日酔いの頭に優しい選曲ってことです。あたし以外のDJやパーカッショニストにも声をかけてあると聞いていたので、Jamの予感を感じつつ7時ごろから回し始めました。

ところが。

確かにあたし以外のDJも店に来ましたが、すでにMusic in Parksのイヴェントで完全にできあがっててロレツも回ってないし、パーカッショニストに至ってはDJブースの横で空気ギターならぬ空気太鼓を叩き始める始末。おいおい、ちゃんと太鼓持ってこいよ。
結局、ひとりで11時までぶっ通しで回して終了。パーカッショニストのオヤジは帰る間際にあたしの手を握り締めて「今度はちゃんと太鼓持ってくるから。ね。来週もやろうよ。ね?」と言ってましたが、信用していいんでしょうか。次回も空気太鼓だったら、あたしキレそうなんですけど。

なんだかスッキリしないSunday Sessionだったものの、1年近くヨーロッパを旅していた日本人永住者の親友がSpongeに顔を出してくれて、久々の再会が実現。これは感激でした。彼はニュージーランドで自身のレコード会社を運営しているほか、インドの師匠の家で1年間住み込みでシタールを学んだ過去を持つツワモノ。この先、一緒にイヴェントを企画したらおもしろいことになるかも。



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Saturday, January 07, 2006
エヴァンゲリオンの哲学

I must not run away 年末に近くのレンタル・ヴィデオ屋がDVDへの移行のために在庫ヴィデオ一掃処分をしました。なんつったって5本で10ドル。もうバナナの叩き売り状態。だもんで、旦那と店中のセール箱を漁りまくって、今更なんだけどアニメ、エヴァンゲリオンの全シリーズと劇場版2本を入手しました。

ウチの旦那はこっちの人ですが、結婚以来6年間でなぜか立派なアニヲタに成長。日本語はまったくダメですが、英語字幕か英語吹き替えになったアニメで観てないものはありません。しかもMadman Entertainmentのおかげで最近の日本アニメの海外進出ぶりは異常。ニュージーランドにも新作がガンガン届いてます。

エヴァのキャラクタは幼少時代からの対人的トラウマを抱えた、98年のリリース当時は流行語にもなっていたアダルト・チルドレンばかりなわけですが、こんなにドロドロした心理描写を主体としたアニメが日本で大ヒットしたのは、同じような体験を過去に持ち、共感した人が多かったからなのかも。日本には寂しい子供が増えてるってことだな。
ちなみにニュージーランドの離婚率は50%以上で家族なんかすでに崩壊しまくってるし、このアニメを絶賛するニュージーランド人が多いのも不思議じゃありません。

同シリーズの後半で繰り返されるのが、「第三者との接触や判断によってのみ認知できる自己の存在価値」というメッセージ。7年間ニュージーランドにいて日本はやっぱり競争社会だったと思うんだけど、競争するってことは他人よりも秀でていることを第三者に認めてもらうということ。つまり、日本にいると自分の行動や発言、能力に価値があるかどうかを常に意識してなければならないということ。そりゃ疲れます。

ところが、あたしはニュージーランド到着直後に朝から晩まで完全な英語環境を無理矢理確立したせいで、それとはまったく逆の環境に置かれて、マジで頭がおかしくなるんじゃないかと思ってた時期があります。だって、日本の仕事や人間関係から切り離されてみたら、自分の存在があまりにも希薄になってしまったから。ニュージーランド人にとって、あたしがそれまでにどんなキャリアを積み重ねて成功を納めてきたかとか、友人や知人からどれくらい必要とされてきたかなんてどーでもいいわけですよ。あたしなんか無でした。無。誰もあたしを知らないし、あたしは誰も知らない。
しかも、ニュージーランド人とお互いの存在価値を認め合えるくらいの精神的なつながりや関係を築くなんて到着早々できるわけがありません。結果、「自分とは何なのか」、「あたしの存在に価値はあるのか」と、坊さんのような自問自答スパイラルに突入。

そんでもって競争もありません。唯一の競争といえば、最初の1ヵ月だけ通った語学学校のテストでいい点をはじき出すぐらいのもの。んなものはどーでもいいです。勉強さえすれば点なんか採れますから。あたしが欲しかったのは、もっと具体的な目標や競争相手。タスクを遂行して周囲から認められること。でも何に対して競争すればいいのかわからなかったし、とりあえず勝たなきゃならんのは自分自身でした。

ま、あたしの場合、自分に勝つ前に競争しないことに慣れてしまったので何も変わりませんでしたが。

現在、エヴァンゲリオン実写版の制作が進んでいます。しかもデジタル・アートはThe Lord of the RingsやKing Kongでおなじみのニュージーランドが誇るWETA Workshopが担当。あのアニメをどう料理したら実写にできるんでしょうか。すでにイヤな予感がするんですけど。しかもモックアップの画像見たら、キャラのイメージがメチャクチャなんでビビってるんですけど。


Friday, January 06, 2006
乱入Jam

あたしのクソ重たいレコード・ケースもオレンジ 今月は毎週金曜、10pm-12amにPonsonbyのChicaneでプレイ中。年末に誰もがお金を使い果たしてるのと、中旬にニュージーランド最大の音楽イヴェントBig Day Outがあるおかげで、毎年1月は飲み屋が激ヒマになる時期。
Chicaneも今夜はヒマヒマでしたが、ヒマなときじゃないとできない冒険な選曲ができたので満足な夜でした。ダンスフロアの入りがボチボチだと1曲でも選曲を間違えると客が萎えてしまうので真剣勝負ですが、フロアに誰もいないとき、逆に満タンになってるときは自分のペースで回せるし、回すのも楽しい。

Chicaneからの帰り道、ウチのフラットメイトOllyが働くBar、Goldの前を通りかかったら彼が道端で煙草休憩していたので、あたしも立ち止まって一服。店を覗くとイギリスから来てるDeezが回しているのが見えたので、レコード箱をゴロゴロ転がしながら入っていって新年の挨拶をした直後、「じゃーJamるべ」ってことになり、そのまま2曲交代のBack to Backに突入しました。
持ってたのがChicane対応レコードばっかりだったから、Loungeな雰囲気のGoldに合う楽曲を選ぶのに一苦労。でも、Chicaneじゃ回しにくい重めのFunkなんかが意外に好評だったみたい。

Deezはニュージーランドに長期滞在しながらDJしてる旅行者。祖国イギリスでは何が流行ってるのよと尋ねると、ミニマルHouseにHip Hopのシャウトが連打されてる奇妙な音楽がホットだそう。なにソレ?シンプルな4つ打ちに「オレのレクサス乗れよベイビー」とか入ってるんでしょうか。想像もつかないんですけど。Deezも「わけわかんねーよ」と切り捨てていたので、相当怪しげな新ジャンルのようですが。
また、Hip Hop、R&Bは下火になってきたかと思いきや、今じゃMinistry of Soundでも定期的にHip Hopイヴェントが行われているそうです。あー、House DJのつらい冬はいつになったら終わるのか。でもその代わり、大衆ウケするヒット狙いのHouseが減ることでアンダーグラウンド化がガンガン進行中。そーいや、アイドル崩れのヴォーカルを4つ打ちに乗せただけのバカHouseのレコードを最近見ません。それはそれでいいことだな。



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Wednesday, January 04, 2006
バイク天国

86年当時は受注生産のみ。GPZ400と同じエンジンを搭載 あたしは生まれてこのかた2回しか車を運転したことがありません。しかも2台とも破壊しました。
10代の頃、当時の彼氏の車で電柱に真正面から突っ込んでクワガタにしたのが1台目。2台目は旦那の車で、走行中になぜかボンネットから白煙が上がって再起不能になりました。ふんっ。車なんて。免許なんかもちろん持ってないし。

19歳の頃に乗り始めて以来、あたしの移動手段はずっとバイク。東京都内では駐車場代や渋滞を考えたらバイク以上に効率の良い乗り物なんかなかったし、契約先の職場を時間に追われて移動する仕事をしていた関係で、車の必要性を感じないままバイクに乗り続けて今に至ります。

これまでにYamaha、Hondaにも乗ってきましたが、あたしはKawasakiファン。というよりEliminatorファン。「あの中途半端なステップの位置をなんとかしろ」だの、「アメリカンなのかネイキッドなのかはっきりしろ」だの、「それは昆虫ですか?」だの叩かれることも多いバイクですが、身長150センチ代、体重40キロ代前半のあたしでも余裕で乗れるほどの安定感。しかも車高低くて足つきいいし。車高が高いバイクに無理して乗って、バレリーナみたいな姿勢で信号待ちするなんてカッコ悪いマネはあたしにはできません。

現在乗っているEliminatorは通算3台目で、20年落ちの86年型シャフト・ドライヴ400cc。受注生産でしか作られてなかったモデルです。ニュージーランドはEliminatorのタマ数が非常に少ないのですが、個人売買情報誌に載っているのを見つけたときにその場で電話、すかさず即金で購入。Eliminatorが手に入るなら、1、2週間メシが食えなくたって文句は言いません。しかも前のオーナーはメカニックだったので、20年落ちとは思えない良い状態で購入しました。
そーいや以前、このバイクを停めて煙草を吸っていたら目の前に黒塗りのバカでかいリムジンが停まって、運転手のオッサンがどーしても買い取りたいと言ってきたんだけど丁重にお断りしたことがあります。何だったんだろうアレ。

ニュージーランドはそろそろ本格的な夏。バイクでのレコード屋めぐりが楽しい季節になりました。



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Monday, January 02, 2006
やめときゃよかった

見えない方が幸せだったりする よく、「私って霊感強くてホント困っちゃう」みたいな人がいます。以前、飲み会のたびに「あそこに寂しそうな顔した女の人がうずくまってる」とか「隣の部屋で小さな男の子が母親を探して泣いてる」とか言う知人の女性がいましたが、酒の席でしかその手の話題が出ない人だったので、本当に見えていたのか激しく疑問です。もしかしたら彼女なりの宴会芸だったのかもしれませんが、毎回そんなこと言われたって盛り上がらないっつーの。
実際、霊と交信できちゃうイタコのような人はいるんだろうけど、なんせあたし自身に霊的な体験や関心がまったくないので、あっちの世界のことはよくわかりません。

霊感と同様、疑問を持たずにいられない事柄に占いがあります。占う方法によって言ってることがまったく違ったりするのでどれを信用していいのかわからないし、たまに雑誌の巻末に載っているホロスコープを読んでも運勢が良かろうが悪かろうが気にもしないので、雑誌を閉じた瞬間に内容を忘れてしまうことがほとんど。

ところがですね、ほら、新年じゃないですか。去年は会社設立なんかもしたんで、今年の動向がやっぱり気になるわけですよ。だもんで、あたしには珍しくココとかココなんかで2006年の総合的な占いを見てみました。その結果、やり方次第では今年が人生最良の年になる最高の運気とのこと。ってことは、来年からは下る一方ってことですか。しかも、残りの人生で今年よりいい1年なんかないってことですか。

んなこと言われたって、素直に喜べません。

でも読んでしまった以上、今年中に大きな成功を収めておかないと一生後悔することになるんじゃないかと変なプレッシャーを感じるようになりました。
やっぱり占いなんかするんじゃなかった。



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Sunday, January 01, 2006
正月という名の持久戦

えー、ご注文を繰り返します 明けましておめでとうございます。
旧年中にあたしの面倒をみてくれたみなさん、ありがとうございました。今年も頼っていきますので宜しくお願いします。

大晦日、どーしても人が足りないから手伝ってくれとレストランに泣きつかれて、Envy Inc.の年越しイヴェントが始まる前に働いたんですが、あまりにヒマで途中で帰されました。今年はAucklandから脱出して郊外でクリスマス・ホリデーを過ごしてる人が多いみたいで例年より道が空いてるし、街にも人がぜーんぜんいません。空席が目立つレストランの店内を見ながらイヤな予感がしてたんですが、結局、10時からChicaneでスタートしたウチのイヴェントにもいまいち人が入らず予定より早めに閉店。1階のBar、Spongeも昨年に比べると7割程度の入りとなりました。ま、こればっかりはしょーがない。

個人的には3曲ずつ交代で回すDylan AdamsとのBack to BackのDJが楽しかったんで、収穫アリの1夜でした。相方がかけている曲とのバランスを考えながら選曲する楽しさと、知らない曲のブレイク部分を予想しながら自分の曲をMixする適度な緊張感、それによって生まれる意外な効果。Back to Backはぜひまたやってみたい。ただ、相方に暴走されたら収拾がつかないことになるので、相方選びは慎重にやらないとダメだと実感しました。今回はDylanだったので安心して楽しむことに専念できましたが。

Chicane閉店後は階下のSpongeでバカ騒ぎしてからSeventy-Six、Supperといつもの巡回コースを訪れ、旦那を置き去りにして朝7時に帰宅。1時間くらい仕事のメール処理してから、3時間の睡眠を経て昼12時からレストランで終日仕事。新人の女の子に「なんかゾンビみたいなんだけど」と怖がられるようなあの状態で、オーダーの間違いが1度もなかったあたしってスゴすぎる。



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