Thursday, March 30, 2006
オカルト探求

パレンケ遺跡の石棺のフタには、宇宙飛行士の姿が 「霊感が強くて困っちゃう」とか「ああ、霊が見える。見えるよ・・・」という人が、日本ではあたしの周りにもたくさんいましたが、あたしは子供の頃からあっちの世界とはほとんど縁がないので、怪談や心霊スポットなどにも全然興味なし。だいたい死んだらどうなるかなんて、ぶっちゃけた話、死んでみなきゃわからないことなので考えたことすらありません。
ただ、オカルトとなると話は別。

オカルトの定義は"人知を超えた神秘の知識"。心霊現象のように死後の人間によって引き起こされる事柄ではなく、"誰によって、どのような目的でなされたのかが説明できない不思議なできごと"。また、語源になったラテン語には"異教徒の"という意味もあるようなので、"普通ではないもの"をすべてオカルトに含んでしまってもいいのかもしれません。
ちなみに、左サイドバーの巡礼先に表示されているX51は、日本で最も認知度の高いオカルト・サイトです。

以前、古代文明や遺跡に興味を持ち、毎晩のように古代サイトを渡り歩いていた時期がありました。当時の生活の様子などを知るには古代文明都市ヴァーチャル・トリップなどが有名ですが、そのうち、どうしても不可解な謎にブチあたったわけです。つまり、「インカ帝国って、実際のところどうやって滅んだのよ」とか、「なんでイースタ島にはモアイがあるのよ」という素朴な疑問。そんなとき出会ったのが、謎の遺跡や伝説に関する詳細や写真、イラストを豊富に掲載している世界不思議館七不思議の世界。 そして、これらのサイトを読み終えたときには、立派な古代オカルト・ファンになってました。

ま、どのサイトでも謎の解明はほとんどされておらず、一般的な見解を中心とした説明が掲載されているんですが、世界には「冗談はホドホドにしてくれ」とツッコミを入れずにはいられない仮説を立てている人もたくさんいます。その中でも目を引くのが"Ancient Astronauts Theory (古代宇宙飛行士説)"。
これは、古代に地球を訪れた宇宙人によって現在の基盤となる文明が人類にもたらされたという説で、この説でいけばナスカの地上絵やパレンケの石棺に彫られた宇宙飛行士も簡単に説明がつくとされています。

今夜、たまたま近所のヴィデオ屋で、この仮説を裏付ける検証ドキュメンタリを見つけたので、鼻息を荒くしながら早速観賞。すると、大学のエラい教授や科学者たち(自称)が、日本の土偶を握りしめて「これは宇宙人以外にありえない」と口からツバを飛ばしまくりながら熱く語っておられました。

アンタらは宇宙人を見たことがあるのか。レンタル代返せ。

確かに土偶が宇宙人フィギアであることを完全に否定することはできませんが、土偶がねぇ。宇宙人って言われてもねぇ。
きっと、謎は謎のまま夢を見てるのが楽しいんだろうなと改めて思いましたよ。

そういや、アメリカのFox系列で特集番組が放映されて以来根強く残っている、アポロ11号の月着陸はでっちあげだという意見も、ある意味現代のオカルトかもしれません。以前、編集長をやってた際に、あたしの独断と偏見で1ページ丸々使って検証特集組んだことがあるんですが、丸2日かけてNASAの写真データを閲覧し、様々な検証サイトを訪れた結果、あたしはウソだったんじゃないかと思ってます。興味のある方は、ほんの一部ですが下のリンクを。
某撮影所のオッサンが運営していた、「アポロの撮影はウチの会社がやったよ」という暴露サイトは閉鎖したようです。イケてる写真が多かったのに残念。

セントラルリサーチセンター (日本語) 未来、宇宙のミステリ→月面着陸は嘘

Wikipedia - Apollo moon landing hoax accusations (英語) 関連リンク多

The faked Apollo Landings (英語) 写真満載


Tuesday, March 28, 2006
復讐アイディア募集中

甲州街道なつかしいなぁ パーティーの一件以来、旦那への復讐方法ばかり考えていて夜も眠れません。何をすれば効果的なんですかね。何かいいアイディアをお持ちの方がいたら、ぜひご教授いただきたい。

最近はあまりしていませんが、あたしは結構いい歳になるまでバカなイタズラをたくさんしてきました。家で宴会を開き、飲み疲れて寝てしまった友人のマブタにリカちゃん級の大きな目を油性ペンで描くのが1番手軽で、肴としてもオツですが、これまでに最も大掛かりだったイタズラは、今から10年以上前のアレかもしれません。

もう時効だと思うので書きますが・・・。
東京に大型の台風が接近して暴風雨が吹き荒れる中、当時付き合っていた彼氏の車の助手席に乗って、多い箇所では片側4車線ある大通り、甲州街道(国道20号)を走っていました。視界が良くないためスピードはあまり出ておらず、あたしはシートから乗り出すようにしてフロントガラスの向こうの荒れ狂う雨の様子を見ていたのですが、そのとき、車線のド真中に何か白いものが落ちているのが視界に入りました。文字が書かれているようです。

← 甲州街道 →

白地に青文字で道路名が書かれた、横に長い道路名看板じゃないですか。あわてて車から飛び降りて、びしょ濡れになりながらも看板をゲットし、早速、彼氏の家に持ち帰って後処理について検討。

自宅に飾って独占するくらいなら、再利用が望ましい。

意見が一致し、2、3日後の深夜に自宅近所の田舎道からオリジナルの看板を外し、代わりに"甲州街道"の看板を設置。それから3ヵ月近くの間、交通局の定期点検で発覚するまで、あたしの家の近所には国道が走ってました。

オリジナルの看板の行方は聞かないでください。友人の手によって別な道で再利用されました。そして、そこについていた看板は更に違う道で・・・。



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Monday, March 27, 2006
パーティーの惨劇

エコエコアザラク 昨夜はあたしの職場であるChicaneと、旦那の元職場であるSpongeの合同スタッフ・パーティーでした。
先週あたりから旦那に「全員仮装して参加しなきゃいけないらしいから、テーマを考えておくように」と言われ、職場でも「ぜひAustin Powersに出てきたようなアホ日本人女子高生の仮装で登場して欲しい」などとリクエストされていたので、チェックのミニ・スカートに白シャツ、白ヴェスト、紺のジャケット、襟元にはリボンを結び、髪をツイン・テールに。小道具にも気を使い、黒の四角いバッグの端からぬいぐるみの顔をのぞかせ、気味の悪い女子高生風スタイルでいざ会場へ。

旦那は全身黒づくめの服装で顔からアタマにかけて黒い布を巻き、目だけをのぞかせて"忍者"を装っていましたが、気合の入り具合があたしとは全然違い、「とりあえず旦那には圧勝」という感じ。

パーティーのために自宅を提供してくれた常連さんの家へ着くと、あたしたちが最初のゲストのよう。入り口でホストが暖かく迎えてくれましたが、あたしの風貌を見てホストがあからさまにドン引き。隣にいた旦那はさっさと顔を覆っていた布を外して、"全身黒服の普通の人"に戻ると、あたしにホストと話すスキを与えない勢いで玄関先で世間話を始めました。

何かがおかしい。

その直後、背後にスタッフを満載した車が3台停まり、車内にはハラを抱えて笑い転げているスタッフの姿が。しかも、全員が普段着。

やられた・・・。

ホストの存在なんかどーでもよくなり旦那に向き直って詰問すると、パーティーの企画が持ち上がったと同時に、ウチの旦那の策略であたしにだけ仮装させるために全員が口裏を合わせていたことが判明。それを聞いて、ヒーヒー笑いながら玄関先に座り込む事情を知らなかったホスト。

30女に制服着せてそんなに楽しいか。コラ。

結局、参加した約20人中ひとりだけ異様な風貌でウロつくのに耐えられず、最初から最後まで仮設DJブースで延々とレコードを回し続け、ほとんど誰とも会話しないまま帰宅。おかげでまったく楽しめませんでした。
ゴリラとかウサギなんかの仮装だったら逆に全然気にならなかったのに。

旦那とは昨日の夜から一言も口をきいてません。冗談にもほどがある。

コ ノ 復 讐 ハ、イ ツ カ、 カ ナ ラ ズ。


Saturday, March 25, 2006
切ない月例行事

これがあたしの憂鬱のモト 起きぬけの顔を見られない限り、見た目の年齢なんて服装と化粧である程度何とかなってしまうものですが、白髪だけは染めない限りどーにもこーにもなりません。
あたしは子供の頃からすでに白髪体質で、10代後半の頃に大量発生したときには立ち食いソバでワカメソバを食べ続けたのが効いたのか一時期落ち着きましたが、30を過ぎてからはとてもワカメだけに頼っていては改善できそうもない量の白髪が発生。必然的に毎月染めることになるわけですが、これが切ない。

10代から20代後半、髪を染めることはオシャレの要素が大半を占めていましたが、今は"白髪を隠すための手段"にしかなっていないので、それを自覚するたびに憂鬱にならざるをえません。
つまり、髪を染める動機が「そろそろ違う色にしちゃおっかなーフフフ」ではなく、「ちきしょー、また生え際が目立ってきやがった」であることには大きな差があると思うのです。

毎月のことなので、大抵は美容室へ行くお金をケチって自宅で市販の薬剤を使って染めるわけですが、薬剤をつけ終わった後の放置時間ほどイヤなものもありません。旦那には横目で見られながらニヤニヤ笑われ、足のクサいフラットメイトからは「染めなくても白髪なんか目立たないのに」と心にもない気休めを言われて妙な絶望感を味わい、さらに友達が突然訪ねてこないことを心の底から祈らなければなりません。

薬剤購入時に薬局で、パッケージに"白髪カバー率100%"と書かれているのを確認している時点で、もうすでに憂鬱は始まっています。そしてオソロシイのは、この憂鬱からは今後一生逃れられないという事実。
・・・染めてきます。



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Thursday, March 23, 2006
家族の肖像

サザエさん家だってケンカばっかりなのに・・・ レストランで今夜担当したテーブルに、娘ひとり、息子2人を連れた夫婦がいました。子供達は10代後半から20代前半。夫が妻にワインを選んであげたり、子供が「父さんが好きな鴨の料理があるよ」とメニューを指差しているのを見て、「なんて仲良さそうな家族なんだ」と感心。

なんたって離婚率50%のニュージーランドですから、家族の食事には大抵ぎこちなさが漂っているもの。継父と息子が食事中に口ゲンカを始めるなんて日常茶飯事なので、こっちも今更驚いたりしません。また、子供が両親のどちらかをMomまたはDadと呼んでいるのに、もう片方を名前で呼んでいるのを聞けば、家族の構成はある程度わかります。

そのテーブルの子供は3人とも両親をMomとDadで呼んでいたし、顔を見ればオリジナルの両親とその子供たちであることは一目瞭然。とにかく仲が良さそうで、全員が終始笑顔。そして、パン、前菜、メインと進んで、デザートのオーダーを取りに行ったとき、なぜかコーヒーを7杯オーダーされたんです。テーブルには5人しかいませんから、念のため「コーヒー7つで宜しいですか?」と確認。
するとダンディなお父さんは笑顔で「ボクのガールフレンドと彼女(妻 or 元妻)のボーイフレンドが迎えに来るから」と言いました。

はぁ?

サエない冗談だなぁと思いつつも、ツッコミを入れずにとりあえずオーダーを通すと、ちょうどコーヒーをテーブルに運んでいるときに若い女性が登場。するとお父さんは素早く立ち上がり、その女性とキス。

マジ?

さらにその後からお父さんと同年齢の、これまたダンディな男性が登場して、お母さんとキス。どうやら離婚して今はそれぞれのパートナーと暮らす両親と、その子供たちだったよう。

・・・よかった。ツッコミ入れなくて。

涼しい顔で当たり前のようにその光景を見ながら平然とコーヒーを飲み干す子供たちの横で、ボーイフレンドとガールフレンドの2人は明らかに居心地が悪そうなんですが、2人が登場しても家族の態度があまりにも自然すぎて、逆にコワいくらい不自然に見えました。

あたしは別れた男と友達として関係を続けていくことは不可能じゃないと思っていますが、あの家族の完璧さはちょっと尋常じゃないと思う。
もちろんお支払いは"クレジットカード2枚で半分ずつ清算"でしたが。


Wednesday, March 22, 2006
世界が終わるとき

あと何年、このままでいられるんだろう あたしはアナリストではないし時事に精通しているわけでもないので、単なる戯言だと思って読んで欲しいのですが、ここ2日ほど気になっていることを少し記しておきます。

世界の終わりを考えたとき、そのイメージがそのまま核につながるのは今や常識。そして、核が使われることは第三次世界大戦を意味します。
戦争はある日誰かが突然マジギレして突発的に勃発するものではありません。長期に渡って国や組織との間に蓄積されてきた歪みが攻撃をきっかけにして表面化され、戦争という実態のあるものへと変化していくのだと思います。それならば、攻撃が始まる以前から目に見えない部分で戦争は始まっているのかもしれません。

フランスのEurope2020というシンクタンクが発表したレポートに、興味深い内容がありました。3月20日から26日の間に、80%以上の確率で国際政治において重大な危機が訪れるというもの。つまり、戦争などの要因となりうる何らかの事象が起きるというものです。

思えば2000年11月、イラクがユーロ建ての石油取引を始めたことも、イラク戦争開戦の要因のひとつだったのかもしれません。ユーロで石油取引が可能になれば、それまで唯一の取引通貨であったアメリカドルの価値が大幅に減少することになりますから、アメリカにとってはイタイ話。実際、イラク戦争開戦時の2003年3月には、ユーロの価値は対ドルで約19%も上昇していました。もちろん、9/11の事件が開戦への大きな引き金になったことは間違いのない事実ですが、それ以外にも戦争へと導く数々の敷石が置かれていたこともまた事実です。
ちなみにアメリカの統治以降、イラクの石油は再びドルのみでの取引に修正されています。

話を現在に戻しましょう。Europe2020は、一体何が起こると予想しているのでしょうか。
実は、起こりうる出来事が正確に予測されているわけではありません。ただ、いくつかのキーワードは挙げられています。そのひとつがイラン。

イランはイラクと同様、石油産油国であるほか、現在、核開発でも注目されています。国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた国々がイランの核開発問題について協議していますが、「イランの核開発についてとやかく言うべきではない」というスタンスをとっているのがロシアと中国。この2国の反対によって、結論は未だまとまっていません。
では、なぜロシアと中国はイラクの核開発を否定しないのか。

ロシアはわかりやすいですよね。石油のユーロ取引には積極的に賛同しているし、これまでもアメリカの利になることはずっと避け続けてきた国。中国は元の対ドル固定レート撤回を叫ぶアメリカに対して、最近特に敵視が強まっているように見えます。
つまり、どちらの国もイランの核開発を推進して同国に武力権力を与え、アメリカのコントロールから逃れさせ、うまいことユーロ取引を実現させたいという思わくがあるのかもしれません。

また、アメリカはイランの核開発施設への攻撃までもほのめかす発言をするなど、ある意味過剰な反応を見せています。それだけでもイランの動きがドルの崩壊と発展に直接結びついていることがよくわかるのではないでしょうか。
さらに、国をあげてのペイオフとも取れるM3解除の発表も気になります。これはアメリカが他国から借金している金額のうち、一定の金額しか返済義務を負わないという宣言。国内の銀行からの借金も含めた借金総額のうち、1982年には外国からの借金が17%であったのに対して、現在では50%を超えそうな勢いのアメリカ。もしかしたらその資金力は、想像以上に悪化しているのかもしれません。だとしたら、なんとしてでも石油のドル取引を放棄したくないはずです。

昨夜、ロシアと中国が両国の戦略的パートナーシップの全面的発展を図る共同声明に調印しました(ニュース)。両国はすでに昨年、共同軍事演習の開催にも合意しています。これが敷石に見えるのはあたしだけでしょうか。

もしかしたら、もう始まっているのかもしれません。


Tuesday, March 21, 2006
夏の終わり

デジタルの時計って好きになれない 締め切りスレスレで泣きながら原稿を書いたり、調子に乗ってヘベレケに酔っ払って正体不明になったりしていたら、あっという間にブログを更新しないまま10日も過ぎていました。時間が経つのってなんでこんなに早いんだ。

ニュージーランドは南半球にあるので、あたりまえですが日本とは季節が逆。そして、サマータイムが実施される10月から3月までの間は日本との時差が通常より1時間増えて4時間になり、夜9時ごろまでゴルフができるくらい明るいんです。
もうね、最初の頃は戸惑いましたよ。時間が増えたり消滅したりするんですから。しかもその告知があまりにも控えめすぎてほとんど目に付かない。一応10月の第1日曜から3月の第3日曜までがサマータイムとして制定されてますが、オチオチしてると時計を直さないまま月曜日が来て、1時間早く出勤して非常に悔しい思いをしたりするわけです。
先日の日曜日、19日で今年もサマータイムが終了し、街には待ち合わせの相手と出会えないままウロウロする人たちであふれてました。

今回は時計の針を1時間戻したんですが、進めるのと違ってこれにはオトク感があってなかなかよろしい。ま、それで若返ったりするわけじゃないけど。
やー、夏も終わりだな。


Sunday, March 12, 2006
マーフィーの法則

なかなか来ないバスを待ちながら煙草に火をつけると、なぜかその直後にバスがやって来る。まさにマーフィーの法則 今月は15日が原稿締め切りだそうです。連載が4ページあるんですが、そのうち1本は新連載。
正直に言います。

まだ1ページも書いてません。

前回の"日本人フェチ"に引き続き、"外国人フェチ"に関してなど、ここに書きたいことは山ほどあるのですが、なんせ編集の方々にもブログの存在を知られているので、立派な社会人としては私的なボヤキにエネルギーをそそいでいる素振りを見せるわけにはいきません。

それにしても、新年の抱負は「今年こそ計画を立ててムリせず原稿を書く」だったような気がするんですが、なんであたしは毎月、宿題をやってない小学生みたいにあわててるんでしょうか。 だいたい、締め切り直前になるとあたしの執筆を阻止するかのようにレンタル・ヴィデオ屋に新作が大量に投入されたり、いつもは観る価値もない番組ばかりのTVで秀作映画を放映したり、本棚の奥から存在すら忘れていた文庫が出てきたりするわけです。
で、やっと仕事にかかろうとすると、今度はブックマークしておいたはずのリソース・サイトが行方不明。ご存知の通り、探し物というのは探しているときには絶対に見つからないもので、探すのを諦めた頃を見計らって出てくるじゃないですか。

なので、とりあえず諦めてみる。

や、諦めてはいけません。
書きます。がんばって書きます。



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Friday, March 10, 2006
日本人フェチ

日本人女をナンパして身を滅ぼす方法 日本人女性のみを恋愛対象にしている男性を、あたしは日本人フェチと呼んでいます。そして、ニュージーランドの日本人フェチ人口は確実に増加中。

彼らの多くが過去に日本に滞在していたり、日本人女性と付き合った経験を持っていて、日本人を見ると「こんにちはー。日本人ですかぁー?」と元気よく近寄ってきます。ちょっと普通のニュージーランド人とテンションが違う。で、こっちの都合なんか完璧に無視したまま、自己紹介もなしに日本または日本人女性がどれほど素晴らしいかを一方的に喋りまくり、最後には必ず「日本語覚えたいから個人的に教えてよ」か、「肉ジャガ(日本食なら何でもいい)の作り方教えてよ」、または「日本酒でも飲みに行こうよ」の3つのうちのどれかでしめくくる。

ウザい。

だいたい、こっちは話半分で「あーそー。あーそー」しか言ってないから会話なんて全然盛り上がってないし、誘われる理由が"日本人であること"しか思いつかないので非常に不愉快。というか、彼らにとっては"個人的に会える"のであれば、日本人なら誰でもいいんだろうなと思う。

あたしは普段からDJ中に話しかけられるのが大嫌いなのですが、今夜Chicaneに訪れた日本人フェチに、日本のホームステイ先の家族がいい人だったとか、そこん家の娘と許されぬ恋に落ちたとか、再度日本に行くために月々いくら貯金してるとかどーでもいい話を延々と話しかけられてマジギレ寸前。しかも、DJ中だからブースから逃げることすらできない。

「だから結婚してるんだってば」、「アンタ友達いないの?」、「仕事中だから邪魔しないでよ」と渋い顔で言ってもまったく効果がなかったので、最後は携帯からセキュリティにメッセージを送って強制連行を依頼。ところがバウンサーの兄ちゃんに注意されると、「あ、彼女オレの友達だから。大丈夫、大丈夫」と余裕の高笑い。

最初から殴っておけばよかった

巨大なバウンサーの兄ちゃんに出口に向かってひきずられながらも、やっぱりそいつは「じゃぁ今度日本語教えて・・・」みたいなことを言ってたんですが、ある意味スゴイ自信だと思う。なんで日本人フェチは自分のことを"最強のジゴロ"だと思ってる男が多いのか。よっぽど日本でオイシイ思いをしたんだろうなぁ。

オマケ: 写真は、日本で暮らすアメリカ人男性が書いた本、「日本人女をナンパして身を滅ぼす方法」のカヴァー。リンク先で最初の数ページが読めるのですが、よく研究されてます(笑)。
How to Pick Up Japanese Chicks and Doom Your Immortal Soul



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Wednesday, March 08, 2006
異臭のとまどい

傷つきやすい彼に、誰か伝えて ウチのフラットメイトの足が猛烈にクサいのですが、どうしたらいいですか?

ついさっきフラットメイトが帰ってきて靴を脱いだときから、家中に悪臭が漂っています。もう意識がモーローとするくらいクサい。ものすごくクサい。違う部屋にいてもクサい。ここんとこ1週間くらいずっとクサい。
本人を目の前にして普通の顔で会話しようにも「今日は天気が・・・クサいね」などと口走ってしまいそうで、コワくて目を見て話せません。

本人にストレートに言うべきなんでしょうか。それとも本人の自覚に任せておけばいいんでしょうか。家族や旦那だったら「クサいよ」で済むのに、フラットメイトという関係が微妙すぎてどうしていいかわかりません。

ニュージーランドに来て2年目の頃、あたしは7人のフラットメイトと大きな一軒家に暮らしていたことがあるのですが、ある日、仕事から帰って玄関のドアを開けたとたんに変なにおいがしたことがありました。そのときは誰かが生ゴミを腐らせたんだろうと思いましたが、数日経っても、家のどこにいようが強烈にクサい。そこで、家中を嗅ぎまわりながらにおいの元をたどってみると、フラットで1番の美女、Dの部屋のドアにたどり着きました。

数日後の夜、たまたまD以外の全員がラウンジに集まり雑談していたときのことです。

「なぁ、Dの部屋で誰か死んでるんじゃないか」

ひとりがボソリと言うと、一瞬の沈黙のあと、「そういえば、あいさつもロクにせずに部屋に閉じこもるようになった」とか、「元彼が訪ねてきたのを見たけど、出て行くところを見ていない」などの意見が飛び交い、死臭であることが確定。
翌日、彼女が仕事に出たあと、家に残っていた数人で恐る恐るDの部屋を開けると、猛烈な悪臭を放つDのお気に入りのブーツが転がっていました。

先に警察呼ばなくてホントよかった。



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Tuesday, March 07, 2006
ドアを開ければ

朝イチに驚かされるのはもうたくさん 早朝まで次号からスタートする新連載の情報収集をしていたため、目が覚めたら昼。あわてて着替えて寝室のドアを開けたら、ラウンジが大改造されて見たことのない部屋になってました。

ウチの旦那は「引越しで家具が余った」と聞くと、どんなにいらないものでも必ずもらってくるビンボーの鏡。すでにラウンジには2人がけのカウチが3台、1人がけが同じく3台も放置されているにもかかわらず、どうやら4台目の2人がけをもらう約束をとりつけていたらしく、あたしが爆睡している最中に搬入作業が行われていた様子。しかも、なぜか模様替えと掃除まで完璧に終了しており、テーブルの上には花まで活けてありました。

足の骨が折れていて役に立たなかったウチの旦那は、搬入、模様替え、掃除のプロセスを庭のベンチでコーヒーすすりながら眺めていたそうな。
「ありがたいねー。誰がやってくれたの?」
「オレの元同僚の近所に住んでる人」

アンタは初対面の人に模様替えまでさせたのか

目が覚めて寝室からラウンジへ出て、「何だこりゃ」と思ったのはこれが初めてではありません。半年ほど前の日曜日には、ドアを開けたら浮浪者のようなヨレヨレのドレッド頭の男性が、床に体育座りしてTVを観ているのに遭遇。
「アンタ誰?ウチの旦那はどこっ!?」
叫びながら、せめて包丁をつかもうとキッチンへジワジワと移動していたら、ドレッド頭が焦点の定まらない目で裏庭に面したフレンチ・ドアを指差すんですよ。で、窓越しに庭を見たら旦那がド真中で倒れてる。

やられたか・・・

最悪のシナリオを確信して庭へ飛び出し揺さぶると、薄目を開けた旦那になぜか「お願いだからしばらくほっといて」と泣かれました。よく見れば、血まみれどころかゲロまみれ。
どうやら早朝に仕事を終えて飲みに行った先でドレッド頭と意気投合し、調子に乗って飲みすぎた挙句、ドレッド頭に助けられて帰宅。庭先でゲロを放出しながら、力尽きて眠りに落ちた様子。

しかも、ドレッド頭はほとんど口をきかないままその後も一向に帰ろうとせず、3食キッチリ食べながら我が家のDVDをすべて観つくして2日後に帰って行きました。


Sunday, March 05, 2006
別れの銃撃戦

ヴェストとレーザー銃 あたしの連載を掲載してくれている情報誌の編集長が今月末で日本に帰国することが決定し、早速、送別会を開くことになりましたが、企画の段階であたしが立案した「レーザー銃で撃ち合い大会」が採択されてしまったため、送別会どころか殺し合いで別れを惜しむことになりました。

会場は、我が家から車で5分程度の場所にあるMegazone。いつ見てもあまりにもジミで目立たない建物ですが、その中には2階建ての迷路のような暗闇の空間が広がっています。
装着する専用のヴェストの肩、背中、胸、そして銃にはレーザーを感知するセンサーが付いていて、撃たれると得点が減点され、一定時間内は銃が発射できなくなるシステム。30分の制限時間内にとにかく人を撃ちまくり、逃げ回って被弾を防ぐだけの単純な戦争ごっこです。しかも、身内の参加者10名で会場を貸切っての銃撃戦。
ゲーム終了後には、得点はもちろん"誰にどの個所を何回撃たれたか"までが詳細に記録された成績表が各自に出るので、参加者の目のギラつきが違います。

運動量もただごとじゃありません。物陰に隠れていれば被弾のリスクは減りますが、得点が稼げなくなるので移動が必須。しかも、移動中は立ち止まるだけで標的になってしまうので、常に全力疾走が要求されます。
初参加の女性陣も始めのうちはキャーキャー叫んでいましたが、後半10分は黙々と銃をかまえてダッシュ。敵に照準を合わせると、情け容赦なくレーザーを撃ちこんでいました。

まさに、"殺るか殺られるか"の世界。

主賓だったはずの編集長は遠慮なく撃ちまくられ、思ったほど得点が稼げなかったのか「帰国前にもう1度ぜひ」と繰り返していたので、近々リヴェンジ戦も開催されるかもしれません。
それにしても、いい歳した大人がここまでバカになって遊べるゲームって、なかなかないと思う。



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Friday, March 03, 2006
日本人の劣化速度

Japanese Women Don't Get Old or Fatのカヴァーより 今夜、仕事前にリビングで準備をしていたら、つけっぱなしにしていたTVのニュースで「CMのあとは、なぜ日本人女性は年を取らず、太らないのかについてお知らせします」と言っているのを聞いてぜひ観たいと思ったのですが、時間がなかったので泣く泣くそのまま出勤。
帰宅して調べてみたら、Naomi Moriyamaさんという在米邦人女性の書いた書籍、"Japanese Women Don't Get Old or Fat"のプロモーションだったことがわかりました。なーんだ。医学的に分析された検証特集だったらおもしろかったのに。

NZ Heraldによる著者インタヴューレヴューには、「メシは手作りダシが基本。肉より魚を食ってオメガ3を摂取せよ。オマエの皿がデカいから太るのだ。皿を小さくすれば痩せる」みたいなことが書いてありました。

ダシをとるカツオやニボシをどこで入手しろと言うのか

だいたい、ピザ天国のアメリカや揚げ物天国のニュージーランドで「煮物にはみりんを入れて・・・」と語ることはあまりにも不毛な気がしてなりません。それより、冷凍ミックス・ヴェジタブル以外の野菜を食べるように勧めることから始めないとダメだと思うんですが。
まぁ、もちろん食生活を改善することで長生きしたり、若く見えたりもするんだろうけど、何を食べていようが、やっぱりアジア人は年齢より若く見られがち。

ニュージーランドでは18歳から飲酒が可能で、Barへの入店時やアルコール類の購入時に18歳未満の可能性があると判断された場合にはIDの提示を求められます。
最近、あたしはやっとIDを見せろと言われなくなりましたが、それでもたまに出せと言われてシブシブIDを見せると、返却時に必ずSorryと言われます。なんでSorryなのよ。若い子にはThank youって言うクセに。生年月日見て露骨に驚かれるとショックだからやめてよ。


Thursday, March 02, 2006
時代は狂気の種を蒔くか

深淵をのぞきこむとき、その深淵もこちらを見つめているのだ。 ニーチェ ニュージーランドは治安の良い国というイメージが定着している気がします。"人口よりも羊の数が多い"ってのがインパクト強すぎ。もう、牧歌的な風景しか想像できない。でも、だからと言って羊の大群がそこらじゅうで草をムハムハ食べたりしてるわけではありません。や、食べていることもありますが、少なくともAuckland市内ではあまり見かけません。

統計局の資料によると、現在の総人口は約412万人。2000年前後に訪れた中国、韓国からの移民ラッシュによって、それまで300万人代をキープしていた人口が一気に増加しました。
残念ながら2000年以降の資料がネットでは公開されていないため確かなことはわからないのですが、人口増加によって犯罪も増加傾向にあるような気がします。

あたしが腰をぬかしそうになったのは、2000年の資料にある「人口1000人あたり111人が何らかの犯罪者であったことになる」の部分。そりゃー犯罪にもイロイロあるだろうけど、10人に1人が犯罪者ってのはどうなのよ。しかも、同年の警察による事件検挙率は41%。これを"治安が良い"と言えるのかどうかはかなり疑問です。

確かに、あたしの周囲でも空き巣に入られた友人が少なくとも10人はいるし、車の盗難、傷害事件に発展したケンカなどはよく耳にしますが、逆に殺人などの凶悪犯罪件数は比較的少ない気がします。また、殺人の理由が「金銭を奪うため」とか、「被害者を憎んでいた」のように、ある意味わかりやすい。通り魔的な"快楽殺人"はめったにありません。

以前、"羊たちの沈黙"でジョディ・フォスターが演じていた捜査官のモデルとなった、Robert K. Ressler氏の著書と出会って以来、"快楽殺人"における行動科学や心理的プロファイリングに関する資料や文献を読み漁りましたが、ホント、人間の心なんて簡単に壊れちゃうのねと思う。
子供の頃に受けた虐待などのトラウマや脳に物理的なダメージが与えられたことがきっかけになって(もちろん要因はこれだけに限りません)、ある日、ナンパしてきた女性を煮込んで食べたりするわけですよ。
しかももっとオソロシイのは、成長期の環境や事故などによっては、あたしはもちろんアナタにだって、そんな狂気に飲み込まれてしまう可能性があったかもしれないということ。

ニュージーランドでも、最近は幼児虐待に関するニュースが増えてきています。劇的に変化する人口、経済、環境などが人々にストレスを与えているのであれば、そのシワヨセを受けているのは子供達かもしれない。彼らの中で狂気が育ちませんように。

参考1: プロファイル研究所
"猟奇殺人犯アーカイブ"にて、加害者の生活環境や犯行に至った原因、公式発表されたプロファイリングを掲載。写真によってはグロもあります。自己の判断で閲覧ください。

参考2: Crime Library
おそらく世界最強の犯罪者データ・ベース。事件の詳細から、のちの裁判における事件進行状況なども常時アップデート。

参考3: FBI心理分析官 - 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記

参考4: 快楽殺人の心理


Wednesday, March 01, 2006
珍味とゲテモノの夕べ

03年にAuckland行われたCow Paradeで出展された、Marshall Heywoodの作品 あたしは普段、何かに熱中しているときは食べることを忘れてしまい、視界がグルグル回り始めてから初めて空腹に気づいたりしますが、1度食べ始めると満腹の限界がなかなか見えてきません。

今夜は毎月恒例、出版社の皆さんとの夕食会があり、事務所の近くにある中華料理屋で火鍋の食べ放題をごちそうになりました。カウンタに並んだ30種類以上の食材から好きなものを好きなだけ取ってきて、テーブルに置かれた鍋で調理していただくスタイル。
鍋は中央に仕切りがされていて辛いスープと辛くないスープに分けられているので、ひとつの鍋で2つの味が楽しめるほか、すでに調理済みの惣菜類には沖縄の郷土料理としても知られるミミガー(豚の耳)や、砂肝の甘辛煮、クラゲと白菜の和え物、豚の煮こごりなど、ニュージーランド人のパートナーを持つ家では、食卓に乗せるどころかそれを食べ物として話題にすること自体がタブーになっている珍味が山盛り。
また、鍋用の食材には牛、豚、鶏の臓物がズラリと並び、ゲテモノ専門のあたしは心拍数が上がりっぱなし。

しかも、いくら食べてもいいのよ・・・

今夜も最後まで鍋をつついていたのはあたしでしたが、牛のように胃ブクロが5つあったらどんなに幸せだろうと本気で思う。



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