Tuesday, October 31, 2006
ニュース読み漁りの奥義

最近はブログだけでなく、更新頻度の高い情報提供サイトなどでも必ずと言っていいほどフィードが配信されてます。あたしも様々なサイトやブログからフィードを吸いまくって情報収集をしてるわけですが、なんせ吸い上げてる量が多いので、集めた情報をいかに効率良く読むかが勝負どころになってきました。

リーダで読めばいいじゃんと言われればそれまでなんですが、フィードによっては全文が飛んでこないものもあるし、ニュースなどは原文が掲載されているページまで移動して、関連ニュースのリストも確認したい。とりあえず、記事が更新されるたびにリンク可能なタイトルだけがリスト表示されて、既読、未読がひと目でわかる、極力シンプルで軽い収集ツールが理想なわけです。
また、横にガチャガチャ広告が入るとあたしはすぐに集中力が低下してしまい、「あなたの女度測定します!!」のような広告にホイホイ釣られた挙句、エステ会社のサイトに強制移動させられたりするので、広告も論外。

そこで、これまでニュース・サイトからのフィードはFirefoxのエクステンションMy Portalを使い、FirefoxのLive Bookmarkとシンクロさせて新着ニュースのタイトルだけを掃除機のように吸いまくり、個人的なブログを運営されている方の更新状況は、Sageで確認しながら本文もリーダ越しに読むようにしていました。

ま、それはそれで使い勝手がよかったんですが、ニュージーランドと日本の総合ニュース配信サイトなどからそれぞれヘッドライン、社会、経済、国際のニュースを引張ってくると大変な量になるわけですね。でも、特に日本は同一の事件や出来事でも新聞によって各社の文章表現がかなり違うので、どこか一社に絞って読むと洗脳されそうでイヤ。やっぱり読み比べたい。
さらに、デザインやネット関連の情報は、はてな、del.icio.usなどのソーシャル・ブックマーキング・サービスから任意のタグごとゴッソリRSSを吸い上げているので、これがまたスゴイ量。
もうこうなると、シンプルでいいと思っていたMy Portalだけでは物足りなくなってきました。

ま、Google信者なので、一応パーソナライズド・ホームなんかも使ってみたんですが、まるで嫌がらせのように追加コンテンツが探しにくい。せめてコンテンツを言語別にリスト表示できるソート・ボタンをつけるとか、各開発者が貼った任意のラベルがクラウドになるくらいしてもらわないと、ショボいカテゴリと検索だけじゃ、何が便利でどれが人気なのかもさっぱりわからないわけですよ。
せっかくフィードの吸い上げ以外でも使えるかなと思ったのに一気にヤル気がなくなったので、パーソナライズド・ホームに近いものを探してみました。

で、いろいろと試してみた結果、あたしはNetvibesを使ってみることにしました。タブ表示ができるので複数のフィードを整理しやすく、日本語の表示も完璧。
追加コンテンツもGoogleのパーソナライズド・ホーム並みに豊富で、しかも探しやすいのが特徴です。

また、最終的にNetvibesに決めるまでいろいろと徘徊したら、同様のサービスが結構見つかったので、ついでにまとめて紹介しましょう。
このテのものは、使用する本人が使いやすいと思うかどうかがキモだと思うので、気に入ったインターフェイスのものが見つかったら、とりあえず使ってみるのが良いと思います。また、日本語のフィードがバケずに受け取れるかどうかを確認するのを忘れずに。

Favoor

Pageflakes

Mooglets

Start

Eskobo

LinkedFeed

Windows Live

Protopage

24eyes

日本語のニュース・フィードはgooやLivedoorなどのポータルからも配信されていますが、あたしは断然Ceek.jp Newsをオススメしたい。
そして、今年4月に一瞬だけフィードが飛んだものの、その後、各新聞社からの抗議でうやむやになっている某社のニュース・サイトからの新着記事も、Akiyanさんのおかげで手軽に取得が可能です。しかもカテゴリ別。ありがたい。

それにしてもアレですね。もうフィードがないと、得られる知識が確実に制限されますね。
ニュージーランドの全不動産屋が情報を提供してる不動産ポータルのRealestate.co.nzなんか、上限&下限金額とエリア指定で該当物件のフィードが手に入るんですよ。購入と賃貸両方に対応してるし。
不動産みたいな"早い者勝ち"の世界では、フィード使ったもん勝ちだなぁとホント思います。


Tuesday, October 24, 2006
あたりまえの自由

数年前、ニュージーランド訪問中に行われた講演を聞いて以来、あたしはダライ・ラマ14世の大ファン。
イスラエル対ヒズボラの対戦が悪化した際、過去のノーベル平和賞受賞者を集めてBBCで特別討論番組やってたんですが、その中に同氏もいたんで、明け方まで久々にテレビを観てました。

参加者全員がそれぞれの視点から、ある意味タブーのテーマである"宗教戦争"に対して非常に興味深い意見を述べていたわけですが、番組の最後に司会者が「では、皆さんにシメの一言を・・・」と声をかけた際、参加していた牧師の方が「世界は平和であるべき。だって私たちはファミリーなのですから」と言ったんですね。すると横からダライ・ラマ14世が「や、ホラ、ファミリーってのはキリスト教徒がキリスト教徒に対して呼びかける言葉で、実際、例えばチベット仏教徒をファミリーとは思ってないでしょ。また宗教の区別が生まれちゃう。"私たちは人間なんだから"にしましょうよ」と言ったのが衝撃的でした。

討論の流れから、牧師の方は決してキリスト教徒だけを意味して発言したのではないことは明らかで、ダライ・ラマ14世がただアゲアシを取っただけなのかもしれませんが、宗教を持たないあたしとしては、"人間なんだから"のほうが説得力があったような気がします。

ところで、ダライ・ラマ14世はチベット仏教の現法王ですが、中国によって半ば強制的に制定された"チベットの平和的解放のための措置に関する17ヶ条協定"を不服として、1959年にインドに政治亡命しています。
ま、詳しいことは"ダライ・ラマ法王日本代表部事務所"に記載されているので、この機会にぜひ目を通してみてください。

んでもってですね、YouTubeで公開されている中国兵士によるチベット仏教徒射殺映像がいろんな所で話題になってるわけですよ。グロじゃないんでたくさんの方に観ていただきたいんですが、この事件を中国政府は「警告したけど抵抗したから射殺した」と発表してるんですね。
そこで、中国における人権にまつわるサイトをいくつか訪問してみたところ、ジャーナリストによる国際的な非政府組織、Reporters sans frontieres(国境なき記者団)が呼びかけている、"北京オリンピックをボイコットしよう"という署名サイトにたどり着きました。
その主張は、「人権侵害、言論規制などがあたりまえのように行われている中国でオリンピックを開催することは、同国の行政による間違った倫理観を肯定すると同時に、平和、平等が目的であるオリンピックの主旨に著しく反する」というもの。

翻訳して全文掲載してみようかなとも思ったのですが、記載されている内容が本当に事実に基づいているものなのかどうかはあたしには保証できず、それを日本語で広めることは無責任だと思ったのでやめました。
興味のある方は、サイト翻訳サービスなどを使って読んでみてください。また、ここで主張されている内容だけでなく、中国における人権問題を扱った他のサイトも訪問して、総合的かつ多方面からの意見やリソースに触れることをお勧めします。

同サイトの主張に賛同される場合は、ハンドル・ネームでの署名も可能です。
左のナビバーにある、下から2番目のフォームに、名前(本名またはハンドル・ネーム)とメール・アドレスを入力、Submitボタンを押すだけ。その後、指定したアドレスに確認用メールが届くので、メールに記載されているリンクを押せば署名が完了します。

あたし個人としては、自国の歴史にまつわる単語ですら検索エンジンにフィルタをかけられ、詳細や他国の意見を知ることができない中国国内の同世代に同情を感じずにはいられません。
13億もの人口を抱え、永遠に"クサいものにはフタ"で通すことなんてできっこない。そして、いつかコントロールされた情報に疑問を持った中国国内の一般の人々が、政府と対極して知識と言論の自由を手に入れる行動にでたとき、彼らの主張が正しいものであることを世界が認識するためにも、署名する、しないにかかわらず、この署名運動の存在を知ってもらうことに意味があるのではないかと思っています。
だって世界の世論があれば、そのときに流れる血も減るかもしれない。


Monday, October 23, 2006
で、韓国どうすんの?

8月上旬にこのエントリで、韓国の戦時指揮権(戦時作戦統制権)は現在アメリカが所有していて、韓国はその返還を希望している件について書きましたが、遂に決着がついたようです。

朝鮮日報のオンライン日本語版に翻訳された同紙の社説と経緯が掲載されているのでぜひ一読いただきたいのですが、結論から言うと、韓国の作戦ミスで国を揺るがす一大事になってしまったという感じ。

いや、そもそも作戦自体があったのか。

さて、ノムヒョン大統領はこれまで「アメリカはとっとと指揮権返還しろよ」と盛んに訴えていたものの、今回の韓米定例安保協議会では一転して「お願い。見捨てないで」とすがったようですが、「2009年10月15日以降、2012年3月15日以前の早い時期」に戦時指揮権が韓国に返還されることになりました。
こんなに重要な国としての方向性が、どうしてコロコロ変わるのか。あたしには韓国がまったく理解できません。

ま、韓米相互防衛条約は解消されないようなので、指揮権返還後も一応タテマエとしては「ヤバイことになったらアメリカが助けてあげるよ」ということにはなってますが、同社説を読むと、韓国がその具体的な内容を開示しろと迫ったところ、「これ以上、何が欲しいわけ?介入されるの迷惑なんでしょ?」と、アメリカに一蹴されたもよう。

ノムヒョンさん、願いが叶ってよかったね・・・

結果、万が一、韓国が他国に攻められた場合、アメリカがどの程度軍事を提供するのかは明言されないままの韓米相互防衛条約になるようです。
そうなると、次に気になるのは北朝鮮の動向。

南は北への侵略にあまり熱意を持っていないように見えますが、北の将軍様はやっぱり韓国との統合に興味があるみたいだし、アメリカ軍のサポートが激減するとなったら、「これはチャーンス」と思うんじゃないでしょうか。というか、高笑いしてる将軍様のイメージが、もう頭から離れません。
逆に言うと、指揮権が韓国に返還されるまで力の温存と資金力の確保をするために、現在問題になっている核実験からは意外にスンナリ手を引くような気がします。

ただ、先日の核実験は、核爆弾製作技術や施設を持たない「ウチにも核クレクレ国」への販売促進パフォーマンスだった可能性も高いので、売りさばかれた核が別な国で使われ、それをきっかけに勃発した戦争に、軍事制裁というかたちで自国も巻き込まれてオジャンというシナリオも充分アリ。
北朝鮮にとっては今後、中東に売った核を"いかに使わせずにコントロールするか"が焦点になるのかもしれません。

ええと、アジアの話題になったので、日付を超えてついでにもう1件連投します。



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Thursday, October 19, 2006
Mixiはもうお腹いっぱい

Mixiのアカウントに、もう3ヵ月以上ログインしてません。面識のない人から送られてくる、あまりにも自分勝手なマイミク希望やメッセージが多すぎて、正直言って疲れました。

まず、居住先をニュージーランドにしておくと、「近々ニュージーランドにワーホリ(または学生ビザ)で行きます!!」という見知らぬ方からのメッセージが大量に届きます。
ま、別にそれはいんですけど、その後、なぜか相談役にされちゃうわけですよ。ビザの取得方法、語学学校の評判、英語上達のコツなんかをマシンガンのように質問してくる。あたしもお人好しなんで、時間があるときはできるだけ丁寧に返答してたんですが、そのうち「外国人の男を手っ取り早く釣る場所はどこか」とか、「出席日数をごまかせる語学学校を教えろ」とか、「入学申請書類を翻訳してくれ」とか、必ずと言っていいほどワケのわからない質問が届くようになります。

あたしはアンタのエージェントか。

さらに1番困るのは、「外国で数ヵ月暮らせば、英語なんかペラペラ」という神話を未だに信じている人が異様に多いこと。
「英語は苦手科目だったし全然自信ないけど、3ヵ月語学学校に通ってから大学に行きたいと思ってます」とか、もう最悪。夢を見るのはいいことだけど、3ヵ月程度で大学に進学できる程の英語力をつけるにはかなりの努力が必要だし、100%英語環境に身を置くために、日本人の友達は作らないくらいの覚悟が必須。というか、出発数ヵ月前の時点で「英語ダメです」って言ってるようじゃまずムリ。
また、英語力が大学進学基準に達しているかどうかを判定するテストを受けなきゃならないし、学科によっては留学生対象の進学準備コースを1年受講しなきゃいけない。

しかも、そんなことぐらいネットで検索すればモリモリ情報が得られるのに、なぜ彼らは自分で調べようともしないのか。
そこで、「もうちょっと現実を見てから検討し直した方がいいんじゃないですか」と返答を返すと、いきなりマイミク削除してくるわけですよ。

マジでムカつく。

だもんで、今度は居住先を日本に変えて、30代であることを強調してみたわけですが、そうすると「熟女に興味シンシンなんです!週末会えませんか?」みたいなバカがたくさんやって来るんですね。

熟女じゃなくてお姉さんと呼んでいただきたい。

ま、そんなわけですっかりヤル気がなくなりました。無視してればいいじゃんとか、そういう問題じゃありません。とにかく居心地が悪すぎる。
"ログインは〇分前"みたいな表示が出ると拾われる可能性が上がるので、ログインして友達の日記見るのもイヤ。もう放置状態です。
Voxもどんなシステムになっているのか知りたくて早速アカウント取って巡回してみましたが、デザインが崩れまくってて耐えられないどころか、Mixiを世界規模でやると考えただけで気絶しそう。
ああ、あたしはSNSには向いてないんだろうな。友達のみんながMixi内の日記じゃなくて、外部のブログを持ってくれることを切実に願うばかりです。

Mixi経由で連絡をくれている皆さん、Mixi経由だと受け取りにログインしなきゃならないので、全然対応してません。申し訳ないですがメールを送ってくださいな。


Tuesday, October 17, 2006
廃品稼動中

アフロのブルース・リーとっても気に入ってたんですけど、さすがに何度も見てたらクドくなってきたので、今回は味付けの薄いものを作ってみました。
久々に左右両側にサイドバーを付けた、中央のエントリ部分のみがモニタ・サイズに合わせてストレッチする3カラムです。

実は、あたし自身が未だに800×600のモニタを使っているため、ストレッチするテンプレ作っても、それ以上大きなモニタで果たしてちゃんと表示されるのかよくわかりません。とりあえず勘だけでバババと作ってから、Browsershotsなんかでモニタ・サイズを指定してスクショ撮って確認するしかない。そんなわけで、ウチのモニタでもピッタリおさまるように、これまでのテンプレは幅が固定サイズになってるやつが多かったんですね。
しかもウチの極小モニタ、友達が「道に落ちてたの2台拾ったから1台あげるよ」と言ってタダでくれたやつなんですよ。

っつーか、落ちてたんじゃなくて、捨ててあったんだと思いますけど。

ま、ウチのモニタサイズを基準にしてテンプレ量産してもどうかと思ったんでストレッチにしたんですが、そうなると3カラムじゃないとバランスが取れなくなる。んで、3カラムにしたら今度は入れるものがない。そこで、半年ぶりくらいにアマゾンのアフィを貼ることにしました。
インデックスとアーカイヴのページではCSSをキーワードに生成した広告が表示されるようにしてみたんですが、日本にはCSS関連のHowto本がたくさんあるんですね。

ぶっちゃけた話、あたしはアフィでこづかい稼ぎするつもりなんてまったくないし、広告内に表示される書籍は1冊も読んでませんが、ランダムでたまに表示されるCSS Zen Gardenの書籍版だけはかなり気になってます。
もともと、CSS Zen Gardenはネット上で展開されているデザイン・プロジェクト。単一のhtmlを使い、CSSの変更だけでどれだけ魅力的なデザインとヴァリエーションが実現できるかを実践しているサイトです。ここの秀逸なデザインの数々を見れば、CSSの威力が体感してもらえるはず。
知名度が高いのですでにご存知の方もたくさんいると思いますが、まだご覧になっていないようならぜひ覗いてみてください。CSSは同サイト内のメニューをクリックすれば切り替わります。

それにしてもアレですね、世の中には才能あるデザイナさんがたくさんいますね。
彼らのように華々しく活躍できるとは思いませんが、この先もデザインを楽しむのであれば、あたしも多少はコンピュータの環境を整えるべきなのかもしれません。次回、コンピュータや周辺機器を新しくするときは、道に落ちてるやつじゃなくて店で売ってるやつにしようと思います。


Tuesday, October 10, 2006
核との共存

またエラくカタいタイトルになってしまいましたが、10月9日、北朝鮮がプルトニウム型原爆の核爆発を伴う実験を行ったので、それについてちょっと。
ちなみに、プルトニウム型ってのは広島、長崎に投下されたものと同種のもので、核爆発を伴う実験とは、どこで核分裂連鎖反応が起こるかを確認するために行うギリギリ寸止めの臨界実験ではなく、実際に爆発があったという意味です。

1986年のチェルノブイリ以来、兵器としての核だけでなく原子力発電所における事故に対しても世界中で恐怖感が高まり、核の是非がより一般的に問われるようになった気がします。また、それに続いて翌年の1987年、日本では広瀬 隆氏の著書「危険な話」が出版されてベストセラーになりました。
実はあたしもこの頃に広瀬氏の公演を聞きに行き、なんつったって10代の熱い時期でしたから、「核ダメ。ぜったいダメ。核は悪」と心に刻み込んでしまったのですが、正直な話、今の日本で50機以上ある原子力発電所の稼動をすべて止めたら、工場の生産ラインがストップして生産力が落ち、経済的に大きな打撃を受けることになるんじゃないでしょうか。
まず娯楽のための電力消費は1番先に廃止対象になるだろうから、ディズニーランドのパレードなんか言語道断。

それどころか、コンビニのレンチンが有料になるかもしれない。

しかも電気は利便性とも直結しているので、めんどくさいことが次々と起こりそうな予感がします。残業なのに終業時間が過ぎたら会社のエレベータが全部止まるなんてことになったら地獄。
また、繁華街のネオンや巨大ヴィジョンなんかもそりゃあムダでしょうが、今度あたしが日本に帰ったとき、街に灯りがなかったらやっぱり悲しくなると思うんですよ。下世話でセンスのないネオンも、あたしの中では大切な故郷のアイコンですから。
ま、こんな風にムダな電気ですら生活や環境の一部になってしまうと、今度は節電が非常に難しいタスクになります。

つまり、「原子力発電は危ないから反対」と言うのは簡単だけど、現実問題として"原発のない生活"を実現するには、ライフスタイルの改革が必要不可欠。でも、これだけ加速してしまった日本の電力消費グセは、そう簡単に改善できない気がします。
じゃぁ、平和利用ってことで原発は現状維持して、核兵器の生産や使用に対して反対すればいいんじゃないのってことになりそうですが、これもまた難しい。

軍事ジャーナリストなんかの記事を読んでいると、技術力の向上でミサイルの軌道が精密に調整できるようになった現在では、広範囲に渡って何もかもぶっ壊す大型の爆弾より、ピンポイントで必要なターゲットのみを破壊する兵器がトレンドとか。ところが、その気になれば地球を壊すことだってできる核爆弾は"持っていれば安心できる切り札"として、所有希望国が後を絶ちません。
あたし程度の知能だと、「いくら核爆弾持ってても、こっちが打ち込んだとたんに相手も打ち返えしてきたら共倒れじゃん」としか思えないんですが。ま、核爆弾は民間人を巻き添えにして抹殺する、ある意味民族一掃兵器みたいなもんですから、将来、どのへんの国が実際に使うことになるかは想像できますけどね。

や、北朝鮮が実験するとは思ってなかったですけど。

だいたい将軍様の言うことはあまり信憑性がないので、80年代にロシアから輸入された小型原子炉と、1998年にパキスタンから買ったウラニウム濃縮用の機材を使ったとしても、実際に起爆可能な状態の核爆弾があるかどうかは疑問だったんですよ。
んだもんで、韓国発表の第一報が入っても、北朝鮮オフィシャルで声明文が発表されてもイマイチ信用できなかったんですが、その後、各国の首脳からコメントが出たのでやっと信じる気になりました。
北朝鮮はこれで外交カードが全部なくなったと言われているようですが、最近は中東との結びつきも強いし、イラン、シリアあたりとタッグを組んで、何かをたくらんでいるような気もします。国連事務総長に新任された韓国人の潘さんがどれくらい影響力を持っているのかも未知数だし、ますます行方はわかりません。

そういえば今回の核実験で、学生の頃、「君も原水爆禁止日本国民会議に参加しないか」と誘われたことを思い出しました。いわゆる原水禁ってやつですね。そこでオフィシャル・サイトを訪ねて同会議による声明を読んだんですが、なんだかもうガックリですよ。
北朝鮮の実験は、「軍事大国化をめざす小泉・安部政権の軍事的・政治的・経済的圧力の強化の結果」だそうです。なんでも人のせいにすりゃーいいってもんじゃない。っつーか、ここはそういう団体だったのか。

「軍国主義の日本を潰せ」ってのは、中国と韓国の若者も反日デモでプラカードを掲げていましたが、実際、軍事大国化と聞いても日本人にはあんまりピンときません。じゃぁ、彼らはなぜ日本を軍国主義と呼ぶのか。
ま、もちろん過去の大戦を意味している部分もありますが、実際には憲法9条の改正をやめろってこと。これには国連安保理の議席数が複雑にからんできます。

ええと、国連安保理は5つの常任理事国(アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、中国)と、加盟国の中から総会で選ばれた10の非常任理事国で構成されているわけですが、日本が常任理事国になるためには、憲法9条を改正していつでも派兵できる状態になることが必須と言われています。これまでの"戦争はしない、戦力は持たない"という枠を外すことになるんですね。それを機に核保有もあるかもしれない。この、日本がいつでも戦争できる状態になるってのが中、韓にとってリスクになることが理由のひとつ。

ふたつ目は、日本が常任理事国になることで得る権力への抵抗。
国連安保理では常任理事国にのみに拒否権が与えられ、議会の決定の際、常任理事国が1国でも拒否権を施行したら決定できないことになってます。つまり、満場一致じゃないと議会決定ができないんですね。そこに参加するということは、各国に対して大きな影響力を持つことになります。「経済的に有利な方向に持っていくから、拒否権使ってウチの国を救ってくださいよ」なんてスリよってくる国から、オイシイ思いができたりするわけです。
ちなみに、日本は今年で2年の任期が終り、連続再選は禁止されているので、数年先まで非常任理事国として再選されることはありません。

ああ、原子力発電を否定するのは現状では難しいし、北朝鮮がバカをすれば日本のせいだと責められるし、国として国際社会での有利な立場を望めば憲法は改正されそうだし、核はロクなことがありません。
とりあえずあたしにできるのは、観てないクセに旦那がつけっぱなしにしてるテレビを消して、ささやかな節電をすることぐらいですかね。ニュージーランドは非核保有国なんで、原発もないですが。


Wednesday, October 04, 2006
色で遊ぼう - リンク集

あたしはもともと色のセンスなんかゼロなので、テンプレを量産していると配色に悩みます。でも、ネット上には使える色関連のツールがたくさんあるんで助かっちゃうんですよね。そこで、今日は数多いそんな色関連ツールの中でも特に使いやすかったものや、注目しているものをご紹介します。
ま、ツール使っても自作テンプレの色は酷いことになってるんで、活用できてるかどうかは怪しいんですけど。

テンプレやサイトを作っている方にとって便利なのはもちろん、洋服の色合わせにも使えるような気がするし、ただ見ているだけでも楽しめるはず。

Color in Motion
色の楽しさを知るには、まずはここから。色が与える印象などをFlashを使って紹介する秀逸サイトです。The Lab(203号室)のProject #3にKaleidoscopeがあるんですが、これはぜひお試しを。

DarkEye
色のサーチエンジン。左のパレットから色を選んでSearchボタンを押すと、該当色を使ったサイトがサムネイルで表示されます(キーワードとの併用も可)。登録サイトは10点満点でレーティングされているほか、サイト内で使用している色のパレット表示も。

COLOURlovers
ColorじゃなくてColourなんでイギリス系ですかね。とにかく色にこだわった、色を愛する人のためのサイト。一般から登録された新色と自作パレットのデータベースで、検索やタグ機能を装備。あたしもメンバーです。

[パレット製作] Color Palette Generator
ネット上にある写真などから、色を摘出してパレットにします。画像のアドレス打ち込んでボタン押すだけ。画像に合った色でサイトを構成したいなら便利かも。

[マッチング] Color Scheme Generator
シンプルで使いやすく重宝しています。パステルやダーク・パステルなどの切替えが、Boxの下のボタンで一気にできるのがいい。微調整にも柔軟に対応します。まずはボタンを押しまくって遊んでください。

[マッチング] color synthAxis
あたしには使いこなせません。っつーか、やり始めると遊んでしまって、全然実用に結びつきません。カラー・チップの下、色番号のヨコの小さなボタンを押すと各種ゲージが出てくるので、これをスライドさせて色を変化させます。色は無限だな。スゴイ。

[ピッカー] 4096 Color Wheel
ホイールから好きな色を拾うと、セーフ・カラー、スマート・カラー、アンセーフ・カラーを同時に表示します。セーフ・カラーだけじゃ物足りないけど危ない橋は渡りたくないという方に最適。7色までのパレット表示も。

[ピッカー] VisiBone
ああ、このサイトには数年前とても世話になりました。セーフ・カラーのみを対象にしたピッカーです。パレットに入れた色を出し入れできるので、近似色をガガガと選んで、消去法で攻めて使ってました。

[ブレンダー] Color Blender
任意の色を2色選んで、その中間色を最大10色まで表示できます。グラデーションの中の色はどれと合わせても相性がいいので、悩まずに選択できるのが最大の利点。

[ブレンダー] Slayeroffice
こちらも中間色を表示してくれるブレンダー。2種類のブレンドが同時に作れるので、濃淡、寒暖などの色の差をつけるのに最適。

[テーブル] Crie seu
htmlでは色が16進数で番号表記されますが、名前が定義され、番号の代わりに色名を使うことのできるものが140色あります。結構使える色が多いのですが、いざリストを探そうとすると見やすいものがなかなか見つからない。そこでコレです。末尾に数字が入っている色名は使えるのかどうか微妙ですが。

ほかにもまだまだありますが、よく使うのはこのへんですかね。色関連でお気に入りのサイトがあったら、ぜひご報告ください。


Tuesday, October 03, 2006
ゴジラ vs. 酒瓶

レストランの巨大なガラス・ドアを突然新しくすることになり、工事で店が営業できなくなったため今日はランチのみで仕事終了。「ヤッター、家でゴロゴロするべ」と自宅に直帰したところ、目が血走った出勤前の旦那に遭遇しました。

とってもイヤな予感。

「オ、オレ無宗教だけどさ、か、かか神っていると思うんだよ」
「何ソレ」
「だってさ、おまえ今日は仕事これで終わりだろ」
「だから何?」
「マジ、ホント助かったよ」
「まず用件言ってよ」
「29日のフライヤの締切・・・今日だったんだよね」
「あんたバカじゃないの。最低でも1週間前に原稿くれって言ったでしょ。徹夜でやって朝までに入れろっての?」
「違うんだよ、あと2時間なんだよ」

「・・・・・・・・・。」

えー、ウチの会社がプロモーションを手がけているバーで、29日にハロウィン・パーティを予定しているわけですよ。で、今回はスポンサーにヤグマイスタがついてくれたので、先方と連絡を取りやすい旦那が必要なロゴやテキストを用意して、あたしが印刷用の入稿データを制作することになってたんですね。
しかも、今回はいつもウチが使っている印刷所ではなく、先方と取引のある別な印刷所を使うと聞いていたので余裕を持って入稿したかったんですが、それを2時間でやれと。

クビ。あんたはもういらない。

でも、やらないわけにいきません。やらないで責められるのあたしですから。
そこで、先方の営業さんにはどんなデザインにすると話してあるのか尋ねてみました。

「ええとね、オークランドの街でゴジ〇とヤグマイスタの瓶が炎をボーって吹きながら戦ってる感じ」

わけわからん!!!!!

もうそれ以上聞いても理解不可能だったので、とにかく旦那を仕事場に送り出し、あわててコンピュータの電源をオン。残り時間1時間45分。以前、このブログのテンプレに使った画像なんかを使い回しして時間をかせぎ、なんとか締切までに入稿が完了しました。
ゴジ〇の画像は某オンライン・ショッピング・サイトのおもちゃ売り場から拝借。立派な著作権違反なので、気になる方はコチラからコッソリ完成品をご覧ください。

こんなアホなデザインで、担当者は怒られないんでしょうか。



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Monday, October 02, 2006
チョコレートで昇天

あたしは普段から主食がチョコレートなんじゃないかと思うほど板チョコをモリモリ食べています。ニュージーランド最強のチョコレート・ブランドWhittaker'sはもちろん、イギリスのCadbury、1971年にオリジナルの映画が公開され、最近はそのリメイクが話題になった"チャーリーとチョコレート工場"でおなじみのWonkaシリーズなど、日替わりで手当たり次第に食べまくり。

でも、いくらチョコレートが好きだからと言って板チョコばっかりだとさすがに飽きてくるし、お料理名人Cavacavienさんのブログであまりにもウマそうな手の込んだお菓子の写真を見てるうち、モーレツに「洗練されたウマいお菓子」が食べたくなりました。

しかも大量に。

そこで、仕事の休憩時間に近所のデリカテッセンへ直行し、直径25センチほどのチョコレート・ウィスキー・ケーキをホールで丸ごと購入。お値段38ドル。「洗練されたお菓子を食べる」のが今回の主旨なので、板チョコが10枚買えるとかビンボーくさいことを言っている場合ではございません。
この店ではいつも軽食用のサンドイッチやパニーニを買うんですが、ケーキを買うのは初めて。顔なじみの店員もそれに気づいて、「誰かの誕生日?」と尋ねてきたので、「や、全部ひとりで食べようと思ってるんだけど」と答えたら、真顔で黙って箱に詰めたあと、視線をそらしたままボソリと小声で「気持ち悪くなるよ」と言いながら手渡してくれました。

んなこと言わんでも。

こうして入手した自分専用のホール・ケーキ。
ま、ケーキってのはすでにピースやスライスになっていない場合、ナイフを入れて1食分に切るのがデフォルトですが、なんつったって今回は丸ごと自分用なので、食べ方にもこだわりたい。そこで、生まれて初めてそのままフォークを突っ込んで、切らずに食べることにしました。
ああ、美しい円形をフォークで破壊していく背徳感、それと同時に満たされていく支配欲。

ケーキの丸食いでこんな至福感が味わえるとは。

へヴィー級に重いどっしりしたケーキを、深夜2時にムホムホと味わうあたりになんとなくサイコな香りが漂いますが、ストレス発散に非常に効果的な気がします。甘いものが好きで、日々の生活にストレスを感じている方にぜひオススメしたい。
ただ、調子に乗って食べ過ぎるとホントに気持ち悪くなります。

・・・吐きそう。



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