Monday, August 14, 2006
イスラエルは待っていた

飲むのが忙しくてしばらく更新をサボっておりました。えーおかげさまでウチの会社が運営を担当することになったBarがオープンしました。詳細やらイロイロと報告しようと思っていたのですが、本日の午後5時(ニュージーランド時間)にイスラエルとヒズボラの双方が停戦に応じたニュースを観て、今回の戦闘についてまとめてみたくなりました。

とりあえず、7月12日に勃発したイスラエルとヒズボラの戦いについて簡単におさらいをしておきたい方は"3分でわかるレバノン危機"をどうぞ。

さて、約1ヵ月にわたって両者どちらも譲らずの状態が続いた戦いでしたが、昨日13日に国連安保理の決議で停戦が受諾され、今日の5時にはヒズボラのお膝元、レバノン南部への攻撃がピタリと止まったとのこと。
振り返ればこの1ヵ月、あたしはニュースを読むたびに様々な疑問を持ちました。

そもそも戦闘が始まった理由は、ヒズボラによるイスラエル兵士の拉致でしたが、この地域では拉致や小競り合いなんて結構頻繁に起きていて、今更2人ぐらい拉致されたからって、それがきっかけで戦闘が始まること自体が不自然なんですね。ある意味"いつものこと"なのに、なぜイスラエルは今回に限って売られたケンカを買ったのか。

次に、戦闘が開始されてすぐ、イスラエルは誤射と言い訳をしつつ、レバノンの国連関連施設ごと国連監視員4人を吹き飛ばしてますが、アレがどうしても納得いかない。
監視員たちが10回以上に渡って「国連施設だから攻撃すんな」とイスラエルに警告を出していたことはニュースにも記載されてるし、あの攻撃は故意だったとしか考えられません。しかも、監視員からの警告に対してイスラエルは「攻撃しません」と返答していたのに、実際は精密誘導弾でモロ狙い撃ちですよ。
だいたい、国連監視員殺害がヒズボラにダメージを与えるわけじゃないし、こんなことしたら逆に国連とイスラエルの間に確執が生まれるだけ。そんなリスクを背負ってまで攻撃する理由なんて、口封じぐらいしか思いつきません。確実に抹殺する必要があったから、精密誘導弾だったのかもしれない。じゃぁ、そこまでしてイスラエルが隠したかった秘密とは何か。

3つ目の疑問は、なぜレバノンの民間人ばかりが狙われたのか。
ま、戦争ってのはそりゃー誤爆もあるでしょうし、民間人が犠牲になるのは避けられないのかもしれませんが、今回はちょっと普通じゃない。これまた狙い撃ちのように医療施設や住宅地にまで攻撃をかけたおかげで、関係のない人たちがバタバタ亡くなってるわけです。
戦闘相手はイスラム教の少数派、シーア派のヒズボラですが、これだけドッカンドッカン爆弾を落とせば、レバノン国内に住む多数派のスンニ派からも怒りを買うことになるのはわかっているはずなのに、なぜ手加減しなかったのか。

最後の疑問は、なぜ停戦にこんなに時間がかかったのか。
国連から散々「いい加減に攻撃やめろよ」と言われていたのにもかかわらず、イスラエルはかなり強い口調で「それだけはムリ。我々は自国を守ってるだけ」と主張しながら、ずっと停戦を拒み続けていました。それどころか、世界から集まるイスラエルへの非難の声が高まるのと比例して、攻撃は激しさを増していったんです。まるで、自分が悪者になるのを楽しんでいるかのように。
ところが、今日になって条件なしでいきなり停戦ですよ。それなら、もっと前に停戦できたはずじゃないの?

ま、どこもかしこも疑問だらけなんですが、実は、これらの疑問が一気に解決してしまうひとつの仮説があるんです。

イスラエルは待っていたんですよ。刺激された他のイスラム教国が攻撃してくるのを。

だから、まず怒りを買う必要があったんです。攻撃さえされてしまえば、彼らの言う「自国を守るため」の正当な理由を持つことができますね。武器はアメリカからいくらでも調達できる。ま、今更ですけど、今も昔も彼らが一掃しようとしているのは、シーア派でも、ましてやヒズボラでもなく、イスラム教そのものですから。
うまいことイスラム連合軍が結成されて攻撃してきたら、あとは世界が知ってる公然の秘密、アメリカが作ってくれた自国の核をドカーンと落として、きれいサッパリ。周囲に敵のない、新しいイスラエルの誕生です。

ええと、聖書ではこれをハルマゲドンと呼んでますね。

さすがに周辺のイスラム教国もイスラエルの計画に気づいて、武器を提供する程度の協力しかしませんでしたが、民衆の感情まではなかなかコントロールできないもの。実際、今月のはじめにはイランの有志が集まってヒズボラに加勢しようとしたため、イラン政府が一時的に国境を封鎖して出国を拒否したニュースがありました。危ないとこだった。

国連監視員を殺害してまでイスラエルが守りたかった秘密に関しては、正直、あたしにもわかりません。今のとこ、アメリカの最新兵器のテスト使用を隠すためだったんじゃないかという説が有力のようですが。イラクでも使用されたとみられるマイクロ波を発射する指向性エネルギー兵器なんか、照射されると人間がレンジでチン状態になるらしいですからね。コワいです。
レバノンでもレンチン遺体らしきものを目撃したという記事を載せているメディアもあるので、テスト使用隠蔽説は本当かもしれません。アメリカの最新兵器に興味があり、グロに耐えられる勇気のある方は、イタリアの報道番組がまとめたこちらの動画をどうぞ。ちなみにあたしは観てません。動画の紹介文があまりにもスゴくて、コワくて観れません。

今回の突然の停戦は、いくら煽ってもイスラム教国は攻めてこないし、これ以上悪役を続けるとイスラエルの国際的な評価が下がり過ぎると判断したからのような気がします。でも、しばらくはイスラエル軍がレバノン南部に駐留するし、まだ終ったわけじゃないのかも。


Friday, April 14, 2006
ハルマゲドンは来るのか 3

おとーさん、おとーさん、魔王がーくるー♪でおなじみのシューベルトの魔王の歌詞も、フリーメーソンだったゲーテによって書かれました シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 >>Part2 Part3

今週の始めから、あたしが勝手にゴニョゴニョ言っている世界崩壊論。世界情勢から宗教思想へとシリーズ化し、遂に最終章(たぶん)となる今回は、オカルト臭漂う内容になっています。「根拠は何だ」、「ソースをよこせ」と言われても、それを提示できないのがオカルトの側面でもありますから、突っ込まれても困ります。

ただ、お断りしておきますが、あたしとしては大マジメです。

世界の終焉と救世主の登場、信者にのみ与えられる至福の永久国家という共通の理念を持つユダヤ教とキリスト教。世界情勢とシンクロするようなあまりにもタイムリーなユダの福音書の登場などを理由に、それぞれの宗教右派やネオコンが、最後の審判という同じ目的のために動き始めているのではないかと前回のエントリで書きました。
ハルマゲドン後に訪れると予想されるのは、絶対神ヤハウェを信仰対象とした宗教の統一、統制のとれた世界共和国への経済と忠誠心の統一。

…やっぱりフリーメイソンじゃないですか。

フリーメイソンという名前を耳にしただけで何やらオドロオドロしいイメージが湧いてしまいますが、彼らは別にヤギの首を切り落としたり、ニワトリの生き血を飲んだりしてるわけではありません。結成時から秘密結社であることに変わりはありませんが、対外的にも内部的にも基本的には社交のための友愛団体。
秘密結社という怪しい響きのせいか、日本では特に"謎の団体"として扱われることが多いようですが、オフィシャル・サイト(コワいのでリンクできません)も存在するし、広報担当者は雑誌のインタヴューなどにも対応しているようです。
結成に至るまでには諸説あるようなので、興味のある方にはWikipediaを読んでいただくことにして、ここではフリーメイソンリー(同団体)が、結成までの流れとして正式発表している石工職人説を中心に進めていきます。

特許のなかった1360年のイギリスで、優れた石工の技術を持つ職人グループが、自分たちの建設技術を他に知られないために結成したのがフリーメイソンリー。彼らは暗号や特殊な合図を用いて"仲間"であることを確認することで、知識を共有していました。
石工技術の伝承グループであったこの組織は、のちにイギリスの貴族社会からの思索的メイソン(石工ではない人々)をもメンバーとして吸収していくことになります。現在でも有効とされている主な入会条件は以下の通り。

1:成人男性であること
2:2名以上のフリーメイソンから推薦されていること
3:道徳的な規律を守ることができること
4:なんらかの宗教を持っていること

ここで挙げられる宗教は、ユダヤ教であろうがキリスト教であろうがイスラム教であろうが関係ありません。仏教でもOKです。神の概念さえ持っていれば条件がクリアされます。
貴族たちがこぞってフリーメイソンリーに入会した時期は、ちょうどカトリックとプロテスタントが分離した時期と重なるため、2分化されつつある宗教のせいで社会的な活動を抑制された貴族が、宗教や思想に左右されないこの組織を利用して、社交界のバランスを保とうとしたのかもしれません。
こうしてフリーメイソンリーはその勢力を拡大させ、世界に数100万人の会員を持つまでに成長しました。

組織は今でも徒弟、職人、親方の3階位制度(付属団体であるスコティッシュ・ライト、ヨーク・ライトを含めれば33階位制度)で構成されており、階位が上がるごとに秘密の儀式(その内容は明らかにされていません)が行われ、代々伝わる暗号などが伝授されます。
世界各国には会員用のロッジと呼ばれる集会所が設けられており、会員は自分の居住国のロッジに帰属することが義務づけられています。宗教の総本山のように、すべてのロッジの頂点に立って全体をコントロールする存在はありません。その代わり、各ロッジの最高責任者であるグランド・マスターが互いに承認し合うことによって、それぞれのロッジが対等な立場を維持しています。こうして、会員が秘密の合図や暗号を使って自らがフリーメイソンであることを証明すれば、世界のどのロッジを訪問しても無条件にブラザーとして歓迎されるわけです。

ここまでは全然オカルトっぽくないですね。オッサンたちの社交場にしか見えません。や、本当にただのオッサンの社交場なのかもしれません。実際、ロッジ内では会員による宗教や思想、政治に関する会話は禁止されているようです。でも、それならなぜ黒い噂がつきまとうのか。

フリーメイソンリーはユダヤ教に支配されているという噂がありますが、コレには賛成できません。ただ、キリスト教がユダヤ人を排除しようとしていた世相の中で、宗教と思想に関係なく会員を受け入れるフリーメイソンリーは、ユダヤ人にとって最良であり唯一の外交手段であり、ビジネス・チャンスを掴む場であったことは間違いないと思います。また、この流れは現在でも同様なのかもしれません。
実際、世界3大財閥のひとつであるユダヤ資本のロスチャイルド財閥も、フリーメイソンリーを利用したからこそ発展したと言われます。

各国の事業主や著名人にフリーメイソンが多いことも、謎を深める要素になっているかもしれません。ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダースは、フリーメイソンリーのバッジをつけて世界各国の支店の前に立っているし、アメリカのドル紙幣にプリントされている人物は全員、例外なくフリーメイソンです。日本に関係の深い人物には、開国を迫ったペリー提督、連合国日本占領軍最高司令官だったマッカーサーもいますね。モーツァルトやハイドンなどの音楽家、作家として知られるコナン・ドイルやマーク・トウェインもみなさんフリーメイソンです。
自由の女神像も、アメリカの独立を記念してフランスのロッジから贈られたプレゼントでした。台座の部分には今でもフリーメイソンリーのロゴが彫られています。

さて、自由の女神くらい規模のデカい話になると、もうオッサンの社交場なんて言ってる場合ではありません。ロッジで築かれた宗教や思想にとらわれない人脈は、ロッジの外で大きく機能しているようです。そこには一般人には想像もつかない、巨大な経済力と結束があるような気がします。
では、そこまでお互いの結束を固めることができる理由は何なのか。

フリーメイソンリーには、ローマ法王の帽子とヨーロッパの王様の王冠を模した帽子を踏みつぶす儀式があると言われています。元会員の暴露本や加治将一著の"石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史"で触れられているほか、宝島社による日本のグランド・マスターへのインタビュー記事(今回の参考としていくつか引用しています)にもこの儀式に関する質問がありますが、フリーメイソンリー側はこれを否定していません。おそらく、この儀式は存在するのでしょう。
フリーメイソンリーの歴史的背景を見れば、法王と王の否定は独裁への否定を象徴する行為であることは避けられません。歴史の授業でやった、プロレタリアート(労働階級)によるブルジョアジー(資本家階級)支配への反逆。

マルクス主義ってことですか・・・

マルクス主義は労働者階級の復権を目指して反乱を起こし、のちに共産主義を作り上げることで達成されます。貧富差のない平等な社会。ホントにウマくいくのなら、夢のような国家じゃないですか。
まさにフリーメイソンリー言うところの、"世界はひとつ"であり、世界共和国の実現をイメージさせます。また、このような"踏絵"的儀式を行えば、同じタブーを犯したもの同士の結束は必ず強くなるでしょう。

待ってください。オチはまだですよ。
フリーメイソンリーへの参加には、宗教を持っていることが必須であることを述べました。宗教なら何でもいいんです。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、すべて同じ神への信仰であることは旧約聖書にしっかり書いてあるし、他の宗教も神なしでは存在意義を失います。モーゼ、キリスト、ムハンマドを超える絶対神の概念さえあれば、それでいい。だって、フリーメイソンリーが儀式で尊崇をあらわすのは、"至高の存在"(Supreme Being)であり、まさに神そのものなんですから。

ところで、ハルマゲドンをもたらすのは誰でしたっけね?

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 >>Part2 Part3


Tuesday, April 11, 2006
ハルマゲドンは来るのか 2

ミケランジェロによる最後の審判 シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 Part2 >>Part3

最近あたしは世界崩壊論をボヤきっぱなしですが、あたしの知能で世界を語られては迷惑だという方もいるはず。正直、限界も近いのでそのうち黙ると思いますが、今日も引き続きハルマゲドンの話題です。

今までその存在すら明確にされていなかったユダの福音書が、遂に科学者の手によって解析されました。ナショナル・ジオグラフィックの最新号に掲載される特集では、この福音書には「ユダはキリストに依頼されてキリストを売った」と書かれていることが明記されています。
前回のエントリでも言及しているように、"裏切りのユダ"の行為が裏切りでなかったとされれば、キリストを十字架にはりつけたユダヤ人を憎んできた一部のキリスト教徒の怒りを静めることになります。
宗教を持たないあたしにはあまりピンときませんが、その怒りと憎しみは並大抵のものじゃないようです。なんたって、ヒトラーはその怒りにまかせてユダヤ人を1千万人以上殺してますからね。
ところが、"裏切りのユダ"が"依頼されたユダ"だった場合、話が大きく変わってくる。

このへんで、先に3つの大きなグループを確認しておきましょう。

ユダヤ教
キリスト教とイスラム教の基盤になった宗教で、聖典は旧約聖書(と、キリスト教が呼んでいるもの)。キリスト教との最大の違いは、救世主(キリスト教におけるキリスト)がまだ降臨していない点。ユダヤ教徒=ユダヤ人と認識するのが一般的で、彼らは絶対神ヤハウェに選ばれた民であり、救世主(メシア)の降臨と共に最後の審判の日が訪れるとユダヤ人以外は全滅し、神の国(イスラエル)に永遠の世界が与えられる

キリスト教 - カトリック
ユダヤ人であり、ユダヤ教徒でもあったキリストが救世主であり、すでに最初の降臨は完了しているとするのがキリスト教。ハルマゲドンの際にキリストが再臨し、信じる者だけが救われる。
ローマ法王を頂点としたピラミッド型の組織になっているのがカトリックの形態で、神父、修道士、シスター、マリア像もカトリックの領域。聖典はユダヤ教と同じ旧約聖書(キリスト教以前のものなので、もちろんキリストは登場しない)と新約聖書(キリストが登場)

キリスト教 - プロテスタント
1500年代の宗教改革以降、思想の違いによりカトリックから対立分離。神と個人が直接の関係を持つとし階級を重視しないため、牧師はあくまでも教会のまとめ役として位置付けられ、結婚も可。多くの宗派に枝分かれしているのが特徴で、聖典はカトリックと同様、旧約聖書と新約聖書

カトリックとプロテスタントでは解釈が違う部分もあるのですが、キリスト教の皆さんはユダヤ教の聖典である旧約聖書を読んでるってことですね。
ユダヤ教では最後の審判によってユダヤ人以外が滅亡、キリスト教では新約聖書のヨハネの黙示録(16:16)にハルマゲドン(反キリスト勢力との最終戦争)に関する記述があり、キリストを信じる者だけが生き残るとされています。
世界崩壊論の存在と救世主が降臨する部分がどちらにも共通していることが理解してもらえれば、とりあえずOKです。

では、これら3グループのすべての人たちは、本当にいつか世界がぶっ壊れて、さらに自分だけが助かると思っているのか?このへんは非常に微妙です。ただ、多くのユダヤ人は救世主の降臨に備えてユダヤ教の繁栄に力を注いでいるし、実際に1948年にはイスラエル(神の国)を建国しています。
また、プロテスタントには聖書の言葉を絶対視するキリスト教原理主義者もたくさんいて、彼らはキリストの再臨のため、逆にハルマゲドンは必要不可欠と考えているように見えます。ちなみに、ブッシュ大統領はキリスト教原理主義者ですね。

さて、話を"依頼されたユダ"に戻しましょう。
元は同じ神からスタートしたユダヤ教とキリスト教でしたが、ヒトラーに代表されるユダヤ教を敵視する思想と、それを受けてキリスト教に対して憎悪を燃やすユダヤ教との確執は長く続いてきました。
でも、キリスト自らが望んで殺害されたのであれば、これまでキリスト殺害犯とされてきたユダヤ教をキリスト教が責める理由がなくなってしまいます。ユダヤ教とキリスト教の距離を縮める準備が整いました。

それじゃぁ、ユダヤ教とキリスト教が仲良くなることで何が起きるのか?
それは、同じ世界崩壊論を唱えるユダヤ教とキリスト教原理主義者が救世主の降臨を実現させて、イスラム教を解体し、地球を乗っ取ることにほかなりません。バカバカしい?とんでもない。彼らは本気です。
唯一の希望は、世界崩壊論に比較的消極的であるカソリックが彼らの暴走を止めることでしたが、現ローマ法王は就任直後、ヒトラー時代に"ナチ少年団"の団員であったことがスッパ抜かれてしまいました。これじゃぁカソリックはユダヤ教に対して否定的な意見をするたびに「法王はナチの残党だから」と言われるしかありません。口封じと同じです。
また、そんな過去を持った人材だったからこそ、なんらかの力が介在して現ローマ法王が選出されたという可能性だってあるかもしれません。

宗教的側面ばかりを書きましたが、救世主が降臨するかどうかはわからないものの、もしもハルマゲドンが実現したら世界はどうなるんでしょうね。ユダヤ教とキリスト教が共存するのは間違いないと思いますが、彼らの信仰は共に神(ヤハウェ)に対するものですから、ある種の統一感が生まれるかもしれません。
また、ハルマゲドンを政治的な面で実現に導いた人たちは巨大な富と領土、そして力を手に入れるでしょうね。占領した土地を吸収し、巨大な国家が生まれるかもしれません。そう、ユダヤ教とキリスト教が夢見る千年至福の永遠の国家です。普遍的で人道主義的な世界共和国。
ん?どっかで聞いたことありますね。

フリーメーソンとイルミナティですよ

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 Part2 >>Part3


Sunday, April 09, 2006
ハルマゲドンは来るのか Part1

ダヴィンチによる最後の晩餐から。右端でテーブルにひじをついているのがユダ、両手を広げているのがキリスト シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか Part1 >>Part2 >>Part3

3月に帰国した元編集長のYayoi女史が日本で宗教関連の書籍を読み漁っていると聞いて、思い出しました。

そういえば、ムハンマドの風刺画の騒ぎはその後どうなったのか

以前のエントリでこの風刺画について触れましたが、あたしは未だに偶像崇拝というイスラムの宗教的タブーを、異教徒によって笑いのネタした行為を快く思っていません。
だいたい風刺画というのは、見た人が思わずクスリと笑ってしまう皮肉が含まれていることを前提として描かれるべきなのに、今更ムハンマドの頭に爆弾が乗っていたってあまりにもマンマすぎておかしくも何ともない。風刺画としてのセンスが最悪。あの絵を見て世界の何人が笑ったというのか。
そして、そんな3流風刺画を宗教的タブーに土足で踏み込んでまで新聞に掲載する価値があったとはとても思えないというのがあたしの意見です。

今夜、ムハンマドの風刺画より以前にも似たような事例がなかったのかどうかを調べていたら、悪魔の詩にたどり着きました。
これは風刺画ではなく、インド系イギリス人作家のサルマン・ラシュディによるイスラム教パロディ小説。著者が1988年にイランの故ホメイニ師からファトゥワ(死刑宣告)を受けたほか、この作品を翻訳した世界各国の翻訳者が刺客に狙われ、日本語訳を担当した筑波大学助教授だった五十嵐一氏は、白昼の研究室で喉を繰り返し切られて惨殺されています。

ここで気になるのは、ムハンマドの風刺画と悪魔の詩、両方に大きく反応していたのがイランだったことです。イスラム教を国教としている国はほかにもあるのに、イランの反応だけがちょっと普通じゃない。
1979年のイスラム革命でホメイニ師を支持した人々は民主化と生活向上を夢見ていたはずなのに、逆に宗教と政治の癒着を強め、イスラム原理主義に力を与えたイラン。だからこそ、ムハンマドの風刺画が話題になった直後から他国への政治制裁を振りかざしていたのもイランでした。

対するキリスト教の聖書には、イスラエルと反キリスト勢力との最終戦争(ハルマゲドン)が起きるとき、キリストが再び地上に降臨して至福の時代をもたらしてくれると記されています。これを実現させて、早いとこ千年至福を達成したがっているキリスト教原理主義の動きが最も顕著なのはアメリカ。彼らはすでにその政治力まで支配しています。
結局、3流風刺画の登場は、風刺どころかイランとアメリカの対極化を浮き彫りにしただけだったんじゃないでしょうか。

最近のイランとアメリカの緊張はこのエントリでも触れているので割愛しますが、石油のユーロ取引をイランが見送ったことで多少は状況が改善されたかと思いきや、今日になっていよいよイラン攻撃に向けて前進するようなこんなニュースも報道されています。また、7日付の時事通信は、アメリカがバンカーバスター(地中貫通型の核兵器)を使用するかまえがあることまで具体的に発表したと伝えました。

更に、笑っちゃうほどタイムリーな4月28日に発売予定(日本)の、ナショナル・ジオグラフィック4月号の特集。
ユダがキリストを売り飛ばしたのはキリストの願いだったなんて、遂にナショナル・ジオグラフィックも東スポ化したのかと思いましたが、実はこの説は古くから語られており、封印されていた事実がやっと科学的な根拠を元に公にされることになるらしい。

ま、2000年も前のことを今更「ウソかホントか」と議論することは宗教を持たないあたしには興味のないことですが、この説が浸透してキリスト教とユダヤ教の摩擦がなくなれば、アメリカにとって戦争へ向けて国民の結束を固めることが容易になるのは間違いのない事実でしょうね。
キリスト教原理主義とユダヤ教の双方が旧約聖書の万物創造を支持していることからもわかる通り、そもそも旧約聖書はユダヤ教の聖典。ブッシュはバリバリのキリスト教原理主義者だし、筋書きはもうできあがったという感じ。

マジでそろそろ来ますよ。

追記::
勢いで書いたんですが、途中からユダとユダヤ教の内容が錯乱した説明になっていてわかりにくいので追記します。
もともとユダヤ教のヤハウェ(YHWH)を主軸にしてキリスト教もイスラム教も同じ神を信仰しています。イスカリオテのユダの裏切り行為からキリストが十字架にかけられたことをきっかけにして、パウロがローマ帝国で行った布教を元に派生したのがキリスト教と解釈したとき、今回の発表は大きな意味を持っています。
なんたってキリストも"神(ヤハウェ)の子"であり、そのキリスト自身が神に導かれて死につながる選択をしたのであれば、「なぜ死を選ばなければならなかったのか」と同時にヤハウェの存在が当然注目されるはず。そして、キリストのヒロイズムがうやむやになったとき、ユダヤ教の唯一神の思想が大きく影響するのではないでしょうか。

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか Part1 >>Part2 >>Part3


Wednesday, March 22, 2006
世界が終わるとき

あと何年、このままでいられるんだろう あたしはアナリストではないし時事に精通しているわけでもないので、単なる戯言だと思って読んで欲しいのですが、ここ2日ほど気になっていることを少し記しておきます。

世界の終わりを考えたとき、そのイメージがそのまま核につながるのは今や常識。そして、核が使われることは第三次世界大戦を意味します。
戦争はある日誰かが突然マジギレして突発的に勃発するものではありません。長期に渡って国や組織との間に蓄積されてきた歪みが攻撃をきっかけにして表面化され、戦争という実態のあるものへと変化していくのだと思います。それならば、攻撃が始まる以前から目に見えない部分で戦争は始まっているのかもしれません。

フランスのEurope2020というシンクタンクが発表したレポートに、興味深い内容がありました。3月20日から26日の間に、80%以上の確率で国際政治において重大な危機が訪れるというもの。つまり、戦争などの要因となりうる何らかの事象が起きるというものです。

思えば2000年11月、イラクがユーロ建ての石油取引を始めたことも、イラク戦争開戦の要因のひとつだったのかもしれません。ユーロで石油取引が可能になれば、それまで唯一の取引通貨であったアメリカドルの価値が大幅に減少することになりますから、アメリカにとってはイタイ話。実際、イラク戦争開戦時の2003年3月には、ユーロの価値は対ドルで約19%も上昇していました。もちろん、9/11の事件が開戦への大きな引き金になったことは間違いのない事実ですが、それ以外にも戦争へと導く数々の敷石が置かれていたこともまた事実です。
ちなみにアメリカの統治以降、イラクの石油は再びドルのみでの取引に修正されています。

話を現在に戻しましょう。Europe2020は、一体何が起こると予想しているのでしょうか。
実は、起こりうる出来事が正確に予測されているわけではありません。ただ、いくつかのキーワードは挙げられています。そのひとつがイラン。

イランはイラクと同様、石油産油国であるほか、現在、核開発でも注目されています。国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた国々がイランの核開発問題について協議していますが、「イランの核開発についてとやかく言うべきではない」というスタンスをとっているのがロシアと中国。この2国の反対によって、結論は未だまとまっていません。
では、なぜロシアと中国はイラクの核開発を否定しないのか。

ロシアはわかりやすいですよね。石油のユーロ取引には積極的に賛同しているし、これまでもアメリカの利になることはずっと避け続けてきた国。中国は元の対ドル固定レート撤回を叫ぶアメリカに対して、最近特に敵視が強まっているように見えます。
つまり、どちらの国もイランの核開発を推進して同国に武力権力を与え、アメリカのコントロールから逃れさせ、うまいことユーロ取引を実現させたいという思わくがあるのかもしれません。

また、アメリカはイランの核開発施設への攻撃までもほのめかす発言をするなど、ある意味過剰な反応を見せています。それだけでもイランの動きがドルの崩壊と発展に直接結びついていることがよくわかるのではないでしょうか。
さらに、国をあげてのペイオフとも取れるM3解除の発表も気になります。これはアメリカが他国から借金している金額のうち、一定の金額しか返済義務を負わないという宣言。国内の銀行からの借金も含めた借金総額のうち、1982年には外国からの借金が17%であったのに対して、現在では50%を超えそうな勢いのアメリカ。もしかしたらその資金力は、想像以上に悪化しているのかもしれません。だとしたら、なんとしてでも石油のドル取引を放棄したくないはずです。

昨夜、ロシアと中国が両国の戦略的パートナーシップの全面的発展を図る共同声明に調印しました(ニュース)。両国はすでに昨年、共同軍事演習の開催にも合意しています。これが敷石に見えるのはあたしだけでしょうか。

もしかしたら、もう始まっているのかもしれません。