仕事でストレスが溜まり放題なので、気晴らしにカンフー映画を2、3本観ているうち、とんでもないことに気づきました。
もしかして、ブルース・リーはアフロが似合うのではないか。
デザインに使った柄がラーメンどんぶりのフチに描かれている例のアレになってしまったあたりが、あたしの発想の貧困さを象徴しています。ま、こんなテンプレはあたしとラーメン屋しか使わないと思いますが。
ところで、中国の人口は約13億人なわけですが、すでに国外で別な国籍を取得してる中国人もたくさんいるのはすでにご存知の通り。あたしが暮らしているニュージーランドにも中国人移民者が非常に多いんですね。
彼らの場合、家族のひとりが永住権を取得すると、両親、祖父母を含めた3世代が丸ごとゴソっと家族申請して移住するので、比較的永住権の取得が楽だった数年前は、まさにネズミ算式に中国人人口が増加しました。
でも、確かに街を歩いていると中国人とすれ違う機会は多いし、中国人経営の商店もたくさんあるので買い物に行った先で話をする機会はあるものの、これだけ多くの中国人がいる街で、なぜかあたしには個人的な知り合いや友達がほとんどいません。
おそらくその理由は、彼らのコミュニティがあまりにも完成されすぎていて、他人種との接点をそれほど必要としていないからのような気がします。
移住者の数が多いから当たり前なのかもしれませんが、彼らのコミュニティは衣住食はもちろん、メディアや娯楽においても発達しているため、中国人の不動産屋から家を買い、中華マーケットで食材を手に入れ、中国人をターゲットにしたビジネスを展開し、その気になれば間違いなく中国語だけで暮らしていけるわけです。
最近は政府発行の各種パンフレットや申請書類にも中国語版が用意されているし、民放TVの放送枠をドカーンと買って、地上波でも中国の番組を英語字幕なしで放映していたことがありました。ま、これはさすがに批判が殺到して中止になりましたが。
ここまでくると、もうニュージーランド国内に中国ができてしまったようなもので、中国人以外から利益として得られた"外資"(や、実際は同じNZドルなんだけど)は、さらに彼らのコミュニティを潤していきます。
もちろん日本人にも似たような傾向はありますが、絶対数が違うので全然お話になりません。そして、コミュニティ内ですべてが完結してしまう彼らとの接点も、ビジネス以外ではほとんど得られないのが現状です。
まぁニュージーランド生まれの2世、3世になると事情も変わってくるんですが、その全員がコミュニティ外と積極的に接触するわけではないし、その結果、あたしのように多くの中国人に囲まれながらも「中国っつったらあんた、カンフー、赤、黄、ラーメンどんぶり」みたいなステレオタイプの人間ができあがってしまうんですね。あ、あと爆竹ね。
どうでもいいけど、ウマいラーメン食いたくなってきた。