あたしが働いているレストランは、なぜかやたらに国際色豊か。オーナーはイタリア人、マネージャーの2人はアメリカ人とイラン人、フロア・フタッフのほとんどがイギリス人で、キッチンにはニュージーランド人、ブラジル人、インド人、中国人、トルコ人。「今日のまかない何にする?」なんて話になると、それぞれが勝手に「アレが食いたい」、「コレが食いたい」と自分のお国料理を主張するので、全然ラチがあきません。
「まさか君はクジラなんて食べないよね」
グリーンピースと言えば、捕鯨反対を訴えている世界でも有名な団体。たまに道を歩いていると「タンカー座礁で海洋汚染が深刻です。署名お願いしまーす」とグリーンピースの人たちが近寄ってきて、延々と"正義とは何か"を語ってくれるんですが、彼らが捕鯨禁止を大きなポリシーとして掲げている以上、こっちも偽善者ぶるのはイヤなので、一応「あたし日本人だし、クジラ食べるのに罪悪感ないけど、海洋汚染のための署名ならするよ」と言ってみたりします。
大抵の場合、「それでもいいから署名して」と言われるんですが、10人にひとりくらいの割合で、クジラがいかに知的な動物であり、それを食べることがどれほど罪深いことなのかをコンコンと説教してくる人もいるんですね。
確かにクジラは知的な動物なのかもしれないし、彼らにとって食べることは罪なのかもしれませんが、正直、あたしにはクジラを食べることへの罪の意識がありません。
だって、学校の給食で出てたのよ。クジラの大和煮。
それを今更「それは悪である」って言われても、あたしこそどうしていいのかわからない。
だからと言って毎日クジラを食べようとは思わないし、希少価値があるという理由だけでグルメぶって食べたりもしないし、もしも外食先でメニューにクジラ料理があったとしても、別に食べたいとも思わないはず。ただ、クジラを食べるのは日本の文化なんだから、守られた範囲内での捕鯨や食鯨が、なぜ一方的に非難されなきゃならないのか疑問なだけ。
もちろん、規定量を超えた水揚げや、ヤミ捕鯨はルール違反だし、種が絶滅するほどの危機に晒されているのであれば捕鯨は禁止するべきだと認識してますが、価値観の違う相手に「クジラを食ったら悪人だ」といきなり言われても、どうしてもピンと来ない。
ウナギを食べるのがキモいと思うなら、アンタが食べなければよろしい。タコを食べるのがグロいと思うなら、アンタが食べなければよろしい。同様に、クジラを食べるのが非道だと思うなら、アンタが食べなければよろしい。そういう理論でいいじゃないか。
今夜、いきなりカウンター・アタックをふっかけてきたグリーンピースのA君にも、「過去にクジラは食べたことあるし、この先も食べることがあるかもしれない」と正直に言ったら彼は絶句してましたが、よくよく話を聞いてみると、日本の一般家庭の食卓には牛、豚と同じような頻度でクジラが並んでいると思っていた様子。
ま、彼らにとっては「たまにしか食べないからいい」って問題じゃないんだろうけど、ほかにもいろいろ誤解されてるんだろうなぁと思うわけです。
3 comments:
私もグリンピースの署名の人によく捕まったことあるよ?。恐いよね…
けど、クジラ食べることは、日本の食文化になっているから、今更それをかえるということも出来ないよね。
クジラならまだしも家の田舎ではイルカの切り身を普通にスーパーで売っています…。
家の母は、買ってきて味噌煮込みしているけど、さすがに私はそれだけは食べれません…
ああーお久しぶり。ご無沙汰してます。
もうね、食べる食べないの選択は、ホント個人が決めることだと思うんですよ。
韓国や中国が犬を食べるのだって、犬を食用としたことがない側から見れば非道だろうけど、それが彼らの文化なら横からゴチャゴチャ言う必要もない。
ただ、ペットのチワワ抱いて犬バーガー食べてる女の子の写真見たときはさすがにゲンナリしたけど。
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