Tuesday, April 25, 2006
それでも食べたい

このオンライン・チキン、ブキミすぎ。 幼馴染を訪ねて、旦那が1週間の予定で旅行に出ました。これまでにも2、3日家をあけることは何度かありましたが、1週間は結婚以来最長。

ああ、自由ってすばらしい。

旦那が見ていないところで何をするかと言えば、そりゃーもうケンタッキー・フライド・チキン(KFC)を食べる以外、ほかにすることなんかありません。
旦那は学生時代にKFCでバイトをしていたのですが、その際に"現場の真実"を知りすぎて、死ぬまでKFCは食べないと決心したんだそうです。わからないでもない。あたしも10代の頃にホカ弁屋でバイトしましたが、裏側を見てからは絶対にホカ弁を食べなくなりました。っつーか、食べられなくなりました。

あたしは自分で食べるのがイヤなだけで、周囲で誰かがホカ弁を食べてもとやかく言ったりしませんが、旦那は同じ部屋はおろか同じ家の中で誰かがKFCを食べることすら許せないので、我が家では禁断の食べ物。
旦那がアンチKFCになった理由には、旦那が言うところの"衝撃の事実"がいろいろあるわけですが、実はニュージーランドではある事件をきっかけに、2度とKFCを食べないと誓った人がたくさんいます。

それは今から10年ほど前のこと。オークランド市内の某ショッピング街(NM)にあったKFC支店で起きたそうです。
当時、コールスロー・サラダは各支店がそれぞれに作り、それを容器に詰めて販売していたのですが、ある日、某民放TV局の"業界の裏を暴く"をテーマにした番組が同店に隠しカメラを設置したところ、とんでもないものが録画されてしまったんです。

仕込み係出勤→開店前で誰もいない→コッソリ自家発電→コールスローに放出→販売

食べてしまった方々、本当にお気の毒。その後、現在もそうですが、ニュージーランドでは委託業者が代わりにサラダを制作して各支店に配布、容器のフタは1度開封されたらすぐにわかるように完全密封されるようになりました。
ただの都市伝説である可能性もゼロではないですが、あまりにも多くの人がまったく同じストーリーを語るので、おそらく事実なんだと思います。ご存知の方がいたら、ぜひ詳細を教えていただきたい。

今夜は仕事が早く終ったので、そのまま閉店間際のKFCへ滑り込み、遂に念願のセット・メニューをテイクアウェイでオーダー。KFCを自宅で食べられる開放感に心臓をバクバクさせていると、チキンを箱に詰めていたバイト君の動きがピタリと止まりました。

「お客さん、セットのポテト・グレービーが品切れなんで、コールスローでいいですか?」

グレービーの代わりに入れてもらったコールスローが目の前にあるんですけど、食べる勇気がありません。

オマケ:
命令を入力すると指示通り(じゃないときもある)に動く、世界で1番有名なオンライン・チキンと言えばコイツ


Sunday, April 23, 2006
無謀という名の野望

新規サイト制作へ向けて燃えております Googleネタが続き、Google信者であることがバレバレで恥ずかしいのですが、サイト・ホスティング&簡易htmlエディタを提供しているGoogle Page Creatorから1ヵ月ほど前に招待状が来ていたのを、前回のエントリを書いて思い出しました。

2月のエントリでもこのサービスについて触れましたが、そのときは初期受付がすでに完了していて順番待ち状態だったんですね。で、先月になってから「アキができたから使ってね」とメールが届いたわけですが、実際にイジってみたら、ベータ版のせいかFTP送信ができなかったり、ディレクトリの制作ができなかったりと制限が多く、サイトを作り込むには物足りない感じがして、結局、せっかくスペースをもらったのに放置状態。
ところがここ数日間、どうせなら久々にブログ形式でない静的なサイトを作ってみようかなと思い始めています。

そこでテーマなんですが、ニュージーランド到着から3年くらいまでは必死に英語の勉強をしていたクセに、最近は"学習"とはまったく縁がなくなってしまい、"口語慣れ"し過ぎている自分に喝を入れるためにも、翻訳なんかどうだろかと思っています。
あたしには文芸の才能がないので、ニュースの過去記事をまとめるようなデータ翻訳を検討しているんですが、これならコジャレた作りにしなくても文字がメイン(またか)になるし、Page Creatorで提供されているサービスだけで充分のような気がします。

じゃ、何のデータを翻訳するのよ。

や、それもまだネット上のいろんなものをテスト翻訳しながら検討中です。ブログは平行して進めていきたいので、あまり負担にならない趣味程度の内容が望ましいんですが、あたしの趣味なんてオカルトと犯罪心理学ぐらいなので、どうしてもドロドロした内容のものになりそうな予感。

テーマが決定し、翻訳したネタがある程度プールできたら公開に踏み切りたいと思ってます。翻訳はド素人なので、読み物としての完成度はまったく保証できません。どうなることやら。


Thursday, April 20, 2006
公開カレンダーの謎

インターフェイスはいいんだけどね。発想がね・・・ 先日サービスがスタートした、Google Calendarの使い道に悩んでいます。
この機能に関するエントリが書かれているブログを探してみたら、「もうすでにヘビー・ユーザーです!!」などと絶賛している方がたくさんいるんですが、あたしにはその良さがサッパリわかりません。Bloggerと連動させてブログ内容を反映させたカレンダーにしてみようと思いましたが、それもなんだかムリそう。

Google Calendarは、Googleが無料で提供しているオンライン・カレンダー。Googleのアカウントさえ取得すれば誰でも利用可能で、複数のカレンダーを制作してもメンテナンスしやすい設計になっています。確かに予定を書き込む際に手間がかからないし、表示のバリエーションも豊富なので、「来月まで予定で一杯」なビジネスマンにはいいのかもしれません。また、1日を時間ごとに分けた時間割表示もできるので、カレンダーと言うより手帳に近い感じ。

でも、コンピュータから離れたら使えないじゃん。

一応、アラートを設定することで指定時間に携帯経由でお知らせが届く付属サービスがあるようですが、だったら普通に手帳を持ち歩いて、外出先で確認できた方がよっぽど便利な気がします。

更にこのサービスの微妙な点は、カレンダーの公開、非公開が選択できること。非公開にしておけば完全にプライヴェートなカレンダーとして使うことができ、公開を選択すれば、あなたの予定を全世界に向けて公表できるだけでなく、その内容をカレンダー・サーチで検索してもらうこともできるんです。

もうね、何でもかんでも検索すりゃーいいってもんじゃないと思う。

しかも、公開されているカレンダーの中で気に入ったものがあったら、お気に入りとして登録することも可能なんですよ。いったい、どこの世界に他人の予定を丸ごと読みたい人がいるのか。
結局、サークルとか会社内でお互いの予定を確認するために情報をシェアするための機能で、個人にはあまり利用価値がないんじゃないでしょうかね。

あたしとしてはテクノロジがどんなに進もうとも、気に入ったバインダーを探し出し、その中にはさむリフィルを選んで自分好みにカスタマイズできるシステム手帳の良さは色あせない気がします。
いつも行動を共にしているからこそ、使えば使うほど愛着がわいてくるんだよなぁ。

Technorati Tags: ,



5 comments | コメントを書く | コメントの表示

Wednesday, April 19, 2006
ものぐさ用ブログ兵器

ものぐさバンザイ 遂に来月号の入稿が完了いたしました。T君、締切り延長させてホント申し訳ない。こんなところで世界が終るとか妄想してる場合じゃないのに、原稿そっちのけになってしまい反省してます。

さて、大作を3部構成で書いてしまった後だからという理由もあるのかもしれませんが、しかしブログってのはアレですね。

めんどくさいですね。

書くことは好きなんですよ。でもホラ、毎回、登録してるブログ・サービスのサイトにアクセスして、メニューからエディタを選んでエントリ内容を書いて、んでもって更新するわけですよ。めんどい。

ローカルでエントリを手軽に書いて、あとから何度か読み直して校正してから、ボタン一発で更新できるような軽いブログ用エディタがないかなぁと思っていたんですが、タダで入手できるものは大抵XML-RPC対応のやつばっかりなんで、BloggerのAtom-APIだと使えない。
そこで、Firefoxのエクステンションの中に同様の機能を持ったものがないかと探してみたら、ドンピシャのエディタを発見しました。

Performancing
本家オフィシャル
FirefoxオフィシャルのDLページ

今のところFirefoxとのコンビでなければ走らないようですが、BloggerやMSNのブログ・サービスに対応しているほか、Word PressやType Padなどのサーバねじ込みタイプでも使用が可能。一応、登録メニューにはカスタム・ブログの選択肢もあるので、意外にどんなサービスでも機能してしまうかもしれません。

Performancingのメイン機能はエディタ。導入するとステータス・バーの端にアイコンが常駐し、クリックすると本体が表示されます。ここへエントリをガーっと書いたあと、ボタンをひとつ押すだけで先に登録しておいた転送先でエントリが公開されるんですね。執筆途中のものはノートとして保存しておくことができるし、いきなりエントリを公開するのに抵抗があれば、下書きとして転送することも可能です。
htmlモードのほか、Rich Editingやプレビューの機能も付いているので、まぁ、シンプルなブログを更新するならまず問題ないような気がします。

でもって、オカズがこれまた豪勢。
Technoratiとのコラボ機能が2つ付いていて、ひとつは投稿の際にTechnoratiのタグが簡単に付けられる機能。もうひとつは検索窓(Page Tools)。そのほかにもDel.icio.usとの連動やTrackBack送信、Ping送信まででき、Performancingでメンバー登録をすれば(してないけど)、登録ブログのアクセス解析までしてくれます。

しかもタダなのよ、奥さん。

Bloggerと平行して使う際にひとつだけ難点なのが、Blogspotのサーバを利用している場合、画像のアップロードはどうしてもBloggerの本家サイトでないとできないこと。すでにサーバに上がってるものからの直リンか、FTPを使ったオプションしかないのね。

・・・致命傷じゃないか

いいんです。でも、いいんです。余裕を持ってエントリが書けるようになったし、オカズも多いから許しましょう。しかも、日本語でもバケないし。
Firefoxを使用しているブログ運営者の方、ぜひ1度お試しください。

Technorati Tags: , ,


Friday, April 14, 2006
ハルマゲドンは来るのか 3

おとーさん、おとーさん、魔王がーくるー♪でおなじみのシューベルトの魔王の歌詞も、フリーメーソンだったゲーテによって書かれました シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 >>Part2 Part3

今週の始めから、あたしが勝手にゴニョゴニョ言っている世界崩壊論。世界情勢から宗教思想へとシリーズ化し、遂に最終章(たぶん)となる今回は、オカルト臭漂う内容になっています。「根拠は何だ」、「ソースをよこせ」と言われても、それを提示できないのがオカルトの側面でもありますから、突っ込まれても困ります。

ただ、お断りしておきますが、あたしとしては大マジメです。

世界の終焉と救世主の登場、信者にのみ与えられる至福の永久国家という共通の理念を持つユダヤ教とキリスト教。世界情勢とシンクロするようなあまりにもタイムリーなユダの福音書の登場などを理由に、それぞれの宗教右派やネオコンが、最後の審判という同じ目的のために動き始めているのではないかと前回のエントリで書きました。
ハルマゲドン後に訪れると予想されるのは、絶対神ヤハウェを信仰対象とした宗教の統一、統制のとれた世界共和国への経済と忠誠心の統一。

…やっぱりフリーメイソンじゃないですか。

フリーメイソンという名前を耳にしただけで何やらオドロオドロしいイメージが湧いてしまいますが、彼らは別にヤギの首を切り落としたり、ニワトリの生き血を飲んだりしてるわけではありません。結成時から秘密結社であることに変わりはありませんが、対外的にも内部的にも基本的には社交のための友愛団体。
秘密結社という怪しい響きのせいか、日本では特に"謎の団体"として扱われることが多いようですが、オフィシャル・サイト(コワいのでリンクできません)も存在するし、広報担当者は雑誌のインタヴューなどにも対応しているようです。
結成に至るまでには諸説あるようなので、興味のある方にはWikipediaを読んでいただくことにして、ここではフリーメイソンリー(同団体)が、結成までの流れとして正式発表している石工職人説を中心に進めていきます。

特許のなかった1360年のイギリスで、優れた石工の技術を持つ職人グループが、自分たちの建設技術を他に知られないために結成したのがフリーメイソンリー。彼らは暗号や特殊な合図を用いて"仲間"であることを確認することで、知識を共有していました。
石工技術の伝承グループであったこの組織は、のちにイギリスの貴族社会からの思索的メイソン(石工ではない人々)をもメンバーとして吸収していくことになります。現在でも有効とされている主な入会条件は以下の通り。

1:成人男性であること
2:2名以上のフリーメイソンから推薦されていること
3:道徳的な規律を守ることができること
4:なんらかの宗教を持っていること

ここで挙げられる宗教は、ユダヤ教であろうがキリスト教であろうがイスラム教であろうが関係ありません。仏教でもOKです。神の概念さえ持っていれば条件がクリアされます。
貴族たちがこぞってフリーメイソンリーに入会した時期は、ちょうどカトリックとプロテスタントが分離した時期と重なるため、2分化されつつある宗教のせいで社会的な活動を抑制された貴族が、宗教や思想に左右されないこの組織を利用して、社交界のバランスを保とうとしたのかもしれません。
こうしてフリーメイソンリーはその勢力を拡大させ、世界に数100万人の会員を持つまでに成長しました。

組織は今でも徒弟、職人、親方の3階位制度(付属団体であるスコティッシュ・ライト、ヨーク・ライトを含めれば33階位制度)で構成されており、階位が上がるごとに秘密の儀式(その内容は明らかにされていません)が行われ、代々伝わる暗号などが伝授されます。
世界各国には会員用のロッジと呼ばれる集会所が設けられており、会員は自分の居住国のロッジに帰属することが義務づけられています。宗教の総本山のように、すべてのロッジの頂点に立って全体をコントロールする存在はありません。その代わり、各ロッジの最高責任者であるグランド・マスターが互いに承認し合うことによって、それぞれのロッジが対等な立場を維持しています。こうして、会員が秘密の合図や暗号を使って自らがフリーメイソンであることを証明すれば、世界のどのロッジを訪問しても無条件にブラザーとして歓迎されるわけです。

ここまでは全然オカルトっぽくないですね。オッサンたちの社交場にしか見えません。や、本当にただのオッサンの社交場なのかもしれません。実際、ロッジ内では会員による宗教や思想、政治に関する会話は禁止されているようです。でも、それならなぜ黒い噂がつきまとうのか。

フリーメイソンリーはユダヤ教に支配されているという噂がありますが、コレには賛成できません。ただ、キリスト教がユダヤ人を排除しようとしていた世相の中で、宗教と思想に関係なく会員を受け入れるフリーメイソンリーは、ユダヤ人にとって最良であり唯一の外交手段であり、ビジネス・チャンスを掴む場であったことは間違いないと思います。また、この流れは現在でも同様なのかもしれません。
実際、世界3大財閥のひとつであるユダヤ資本のロスチャイルド財閥も、フリーメイソンリーを利用したからこそ発展したと言われます。

各国の事業主や著名人にフリーメイソンが多いことも、謎を深める要素になっているかもしれません。ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダースは、フリーメイソンリーのバッジをつけて世界各国の支店の前に立っているし、アメリカのドル紙幣にプリントされている人物は全員、例外なくフリーメイソンです。日本に関係の深い人物には、開国を迫ったペリー提督、連合国日本占領軍最高司令官だったマッカーサーもいますね。モーツァルトやハイドンなどの音楽家、作家として知られるコナン・ドイルやマーク・トウェインもみなさんフリーメイソンです。
自由の女神像も、アメリカの独立を記念してフランスのロッジから贈られたプレゼントでした。台座の部分には今でもフリーメイソンリーのロゴが彫られています。

さて、自由の女神くらい規模のデカい話になると、もうオッサンの社交場なんて言ってる場合ではありません。ロッジで築かれた宗教や思想にとらわれない人脈は、ロッジの外で大きく機能しているようです。そこには一般人には想像もつかない、巨大な経済力と結束があるような気がします。
では、そこまでお互いの結束を固めることができる理由は何なのか。

フリーメイソンリーには、ローマ法王の帽子とヨーロッパの王様の王冠を模した帽子を踏みつぶす儀式があると言われています。元会員の暴露本や加治将一著の"石の扉 フリーメーソンで読み解く歴史"で触れられているほか、宝島社による日本のグランド・マスターへのインタビュー記事(今回の参考としていくつか引用しています)にもこの儀式に関する質問がありますが、フリーメイソンリー側はこれを否定していません。おそらく、この儀式は存在するのでしょう。
フリーメイソンリーの歴史的背景を見れば、法王と王の否定は独裁への否定を象徴する行為であることは避けられません。歴史の授業でやった、プロレタリアート(労働階級)によるブルジョアジー(資本家階級)支配への反逆。

マルクス主義ってことですか・・・

マルクス主義は労働者階級の復権を目指して反乱を起こし、のちに共産主義を作り上げることで達成されます。貧富差のない平等な社会。ホントにウマくいくのなら、夢のような国家じゃないですか。
まさにフリーメイソンリー言うところの、"世界はひとつ"であり、世界共和国の実現をイメージさせます。また、このような"踏絵"的儀式を行えば、同じタブーを犯したもの同士の結束は必ず強くなるでしょう。

待ってください。オチはまだですよ。
フリーメイソンリーへの参加には、宗教を持っていることが必須であることを述べました。宗教なら何でもいいんです。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、すべて同じ神への信仰であることは旧約聖書にしっかり書いてあるし、他の宗教も神なしでは存在意義を失います。モーゼ、キリスト、ムハンマドを超える絶対神の概念さえあれば、それでいい。だって、フリーメイソンリーが儀式で尊崇をあらわすのは、"至高の存在"(Supreme Being)であり、まさに神そのものなんですから。

ところで、ハルマゲドンをもたらすのは誰でしたっけね?

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 >>Part2 Part3


Tuesday, April 11, 2006
ハルマゲドンは来るのか 2

ミケランジェロによる最後の審判 シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 Part2 >>Part3

最近あたしは世界崩壊論をボヤきっぱなしですが、あたしの知能で世界を語られては迷惑だという方もいるはず。正直、限界も近いのでそのうち黙ると思いますが、今日も引き続きハルマゲドンの話題です。

今までその存在すら明確にされていなかったユダの福音書が、遂に科学者の手によって解析されました。ナショナル・ジオグラフィックの最新号に掲載される特集では、この福音書には「ユダはキリストに依頼されてキリストを売った」と書かれていることが明記されています。
前回のエントリでも言及しているように、"裏切りのユダ"の行為が裏切りでなかったとされれば、キリストを十字架にはりつけたユダヤ人を憎んできた一部のキリスト教徒の怒りを静めることになります。
宗教を持たないあたしにはあまりピンときませんが、その怒りと憎しみは並大抵のものじゃないようです。なんたって、ヒトラーはその怒りにまかせてユダヤ人を1千万人以上殺してますからね。
ところが、"裏切りのユダ"が"依頼されたユダ"だった場合、話が大きく変わってくる。

このへんで、先に3つの大きなグループを確認しておきましょう。

ユダヤ教
キリスト教とイスラム教の基盤になった宗教で、聖典は旧約聖書(と、キリスト教が呼んでいるもの)。キリスト教との最大の違いは、救世主(キリスト教におけるキリスト)がまだ降臨していない点。ユダヤ教徒=ユダヤ人と認識するのが一般的で、彼らは絶対神ヤハウェに選ばれた民であり、救世主(メシア)の降臨と共に最後の審判の日が訪れるとユダヤ人以外は全滅し、神の国(イスラエル)に永遠の世界が与えられる

キリスト教 - カトリック
ユダヤ人であり、ユダヤ教徒でもあったキリストが救世主であり、すでに最初の降臨は完了しているとするのがキリスト教。ハルマゲドンの際にキリストが再臨し、信じる者だけが救われる。
ローマ法王を頂点としたピラミッド型の組織になっているのがカトリックの形態で、神父、修道士、シスター、マリア像もカトリックの領域。聖典はユダヤ教と同じ旧約聖書(キリスト教以前のものなので、もちろんキリストは登場しない)と新約聖書(キリストが登場)

キリスト教 - プロテスタント
1500年代の宗教改革以降、思想の違いによりカトリックから対立分離。神と個人が直接の関係を持つとし階級を重視しないため、牧師はあくまでも教会のまとめ役として位置付けられ、結婚も可。多くの宗派に枝分かれしているのが特徴で、聖典はカトリックと同様、旧約聖書と新約聖書

カトリックとプロテスタントでは解釈が違う部分もあるのですが、キリスト教の皆さんはユダヤ教の聖典である旧約聖書を読んでるってことですね。
ユダヤ教では最後の審判によってユダヤ人以外が滅亡、キリスト教では新約聖書のヨハネの黙示録(16:16)にハルマゲドン(反キリスト勢力との最終戦争)に関する記述があり、キリストを信じる者だけが生き残るとされています。
世界崩壊論の存在と救世主が降臨する部分がどちらにも共通していることが理解してもらえれば、とりあえずOKです。

では、これら3グループのすべての人たちは、本当にいつか世界がぶっ壊れて、さらに自分だけが助かると思っているのか?このへんは非常に微妙です。ただ、多くのユダヤ人は救世主の降臨に備えてユダヤ教の繁栄に力を注いでいるし、実際に1948年にはイスラエル(神の国)を建国しています。
また、プロテスタントには聖書の言葉を絶対視するキリスト教原理主義者もたくさんいて、彼らはキリストの再臨のため、逆にハルマゲドンは必要不可欠と考えているように見えます。ちなみに、ブッシュ大統領はキリスト教原理主義者ですね。

さて、話を"依頼されたユダ"に戻しましょう。
元は同じ神からスタートしたユダヤ教とキリスト教でしたが、ヒトラーに代表されるユダヤ教を敵視する思想と、それを受けてキリスト教に対して憎悪を燃やすユダヤ教との確執は長く続いてきました。
でも、キリスト自らが望んで殺害されたのであれば、これまでキリスト殺害犯とされてきたユダヤ教をキリスト教が責める理由がなくなってしまいます。ユダヤ教とキリスト教の距離を縮める準備が整いました。

それじゃぁ、ユダヤ教とキリスト教が仲良くなることで何が起きるのか?
それは、同じ世界崩壊論を唱えるユダヤ教とキリスト教原理主義者が救世主の降臨を実現させて、イスラム教を解体し、地球を乗っ取ることにほかなりません。バカバカしい?とんでもない。彼らは本気です。
唯一の希望は、世界崩壊論に比較的消極的であるカソリックが彼らの暴走を止めることでしたが、現ローマ法王は就任直後、ヒトラー時代に"ナチ少年団"の団員であったことがスッパ抜かれてしまいました。これじゃぁカソリックはユダヤ教に対して否定的な意見をするたびに「法王はナチの残党だから」と言われるしかありません。口封じと同じです。
また、そんな過去を持った人材だったからこそ、なんらかの力が介在して現ローマ法王が選出されたという可能性だってあるかもしれません。

宗教的側面ばかりを書きましたが、救世主が降臨するかどうかはわからないものの、もしもハルマゲドンが実現したら世界はどうなるんでしょうね。ユダヤ教とキリスト教が共存するのは間違いないと思いますが、彼らの信仰は共に神(ヤハウェ)に対するものですから、ある種の統一感が生まれるかもしれません。
また、ハルマゲドンを政治的な面で実現に導いた人たちは巨大な富と領土、そして力を手に入れるでしょうね。占領した土地を吸収し、巨大な国家が生まれるかもしれません。そう、ユダヤ教とキリスト教が夢見る千年至福の永遠の国家です。普遍的で人道主義的な世界共和国。
ん?どっかで聞いたことありますね。

フリーメーソンとイルミナティですよ

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか >>Part1 Part2 >>Part3


Sunday, April 09, 2006
ハルマゲドンは来るのか Part1

ダヴィンチによる最後の晩餐から。右端でテーブルにひじをついているのがユダ、両手を広げているのがキリスト シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか Part1 >>Part2 >>Part3

3月に帰国した元編集長のYayoi女史が日本で宗教関連の書籍を読み漁っていると聞いて、思い出しました。

そういえば、ムハンマドの風刺画の騒ぎはその後どうなったのか

以前のエントリでこの風刺画について触れましたが、あたしは未だに偶像崇拝というイスラムの宗教的タブーを、異教徒によって笑いのネタした行為を快く思っていません。
だいたい風刺画というのは、見た人が思わずクスリと笑ってしまう皮肉が含まれていることを前提として描かれるべきなのに、今更ムハンマドの頭に爆弾が乗っていたってあまりにもマンマすぎておかしくも何ともない。風刺画としてのセンスが最悪。あの絵を見て世界の何人が笑ったというのか。
そして、そんな3流風刺画を宗教的タブーに土足で踏み込んでまで新聞に掲載する価値があったとはとても思えないというのがあたしの意見です。

今夜、ムハンマドの風刺画より以前にも似たような事例がなかったのかどうかを調べていたら、悪魔の詩にたどり着きました。
これは風刺画ではなく、インド系イギリス人作家のサルマン・ラシュディによるイスラム教パロディ小説。著者が1988年にイランの故ホメイニ師からファトゥワ(死刑宣告)を受けたほか、この作品を翻訳した世界各国の翻訳者が刺客に狙われ、日本語訳を担当した筑波大学助教授だった五十嵐一氏は、白昼の研究室で喉を繰り返し切られて惨殺されています。

ここで気になるのは、ムハンマドの風刺画と悪魔の詩、両方に大きく反応していたのがイランだったことです。イスラム教を国教としている国はほかにもあるのに、イランの反応だけがちょっと普通じゃない。
1979年のイスラム革命でホメイニ師を支持した人々は民主化と生活向上を夢見ていたはずなのに、逆に宗教と政治の癒着を強め、イスラム原理主義に力を与えたイラン。だからこそ、ムハンマドの風刺画が話題になった直後から他国への政治制裁を振りかざしていたのもイランでした。

対するキリスト教の聖書には、イスラエルと反キリスト勢力との最終戦争(ハルマゲドン)が起きるとき、キリストが再び地上に降臨して至福の時代をもたらしてくれると記されています。これを実現させて、早いとこ千年至福を達成したがっているキリスト教原理主義の動きが最も顕著なのはアメリカ。彼らはすでにその政治力まで支配しています。
結局、3流風刺画の登場は、風刺どころかイランとアメリカの対極化を浮き彫りにしただけだったんじゃないでしょうか。

最近のイランとアメリカの緊張はこのエントリでも触れているので割愛しますが、石油のユーロ取引をイランが見送ったことで多少は状況が改善されたかと思いきや、今日になっていよいよイラン攻撃に向けて前進するようなこんなニュースも報道されています。また、7日付の時事通信は、アメリカがバンカーバスター(地中貫通型の核兵器)を使用するかまえがあることまで具体的に発表したと伝えました。

更に、笑っちゃうほどタイムリーな4月28日に発売予定(日本)の、ナショナル・ジオグラフィック4月号の特集
ユダがキリストを売り飛ばしたのはキリストの願いだったなんて、遂にナショナル・ジオグラフィックも東スポ化したのかと思いましたが、実はこの説は古くから語られており、封印されていた事実がやっと科学的な根拠を元に公にされることになるらしい。

ま、2000年も前のことを今更「ウソかホントか」と議論することは宗教を持たないあたしには興味のないことですが、この説が浸透してキリスト教とユダヤ教の摩擦がなくなれば、アメリカにとって戦争へ向けて国民の結束を固めることが容易になるのは間違いのない事実でしょうね。
キリスト教原理主義とユダヤ教の双方が旧約聖書の万物創造を支持していることからもわかる通り、そもそも旧約聖書はユダヤ教の聖典。ブッシュはバリバリのキリスト教原理主義者だし、筋書きはもうできあがったという感じ。

マジでそろそろ来ますよ。

追記::
勢いで書いたんですが、途中からユダとユダヤ教の内容が錯乱した説明になっていてわかりにくいので追記します。
もともとユダヤ教のヤハウェ(YHWH)を主軸にしてキリスト教もイスラム教も同じ神を信仰しています。イスカリオテのユダの裏切り行為からキリストが十字架にかけられたことをきっかけにして、パウロがローマ帝国で行った布教を元に派生したのがキリスト教と解釈したとき、今回の発表は大きな意味を持っています。
なんたってキリストも"神(ヤハウェ)の子"であり、そのキリスト自身が神に導かれて死につながる選択をしたのであれば、「なぜ死を選ばなければならなかったのか」と同時にヤハウェの存在が当然注目されるはず。そして、キリストのヒロイズムがうやむやになったとき、ユダヤ教の唯一神の思想が大きく影響するのではないでしょうか。

シリーズ:
ハルマゲドンは来るのか Part1 >>Part2 >>Part3


Saturday, April 08, 2006
隣人との戦い

飲んでも性欲ぐらいコントロールしろ あたしが住んでいる建物は1920年代に建てられた木造建築。10近くの寝室を持つ大きな一軒家だったものが改築されて4つに区切られており、それぞれに独立した玄関を持つユニットが1階に2軒、2階に2軒あります。つまり、見た目は一軒家なんだけど、アパートのように4世帯が暮らしてるってことね。
ウチは裏庭に面した地上階なのですが、ウチの真上のユニット3に越してくる人たちにマトモな人がいたためしがありません。常に常識のない変人ばかり。

歴代のユニット3の住人には、深夜になっても客の出入りが絶えないドラッグのディーラー、ガールフレンドが24時間殴られっぱなしのDVカップル、趣味の悪い歌謡曲を大音量でタレ流す音楽センスゼロのカップルなどがいましたが、現在は近所でブティックを共同経営している男女が事務所として利用しています。
この2人、ユニット3を住居として使っているわけではないので静かな夜もあるのですが、週末になると飲みに行った帰りに女性が知人を大量に連れてきて、ドンチャン騒ぎのやりたい放題。

ま、あたしも家でDJする際はかなりの音量を出すこともあるので、他人の騒音に関してはあまり口出ししないようにしてますが、周囲が寝静まった深夜に10人以上酔っ払いが集まるとマジでうるさい。
先週、ガマンの限界を感じたウチの旦那が、昼間に女性をつかまえて文句を言ったばかりでしたが、何事もなかったように昨夜もパーティーは開かれました。

深夜3時。あたしがリヴィングでTVを観ていたら、足を踏み鳴らすように2階への階段を上がる複数の足音と声高の話し声が聞こえたので、パーティーが始まると直感。その後、人数分の椅子を用意しているのか、フローリングの床の上を遠慮なくガガガガと家具をひきずる音が続き、ほぼ同時にDoorsのCDが大音量で鳴り始めました。

またかよ。

すでに全員が酔っ払いらしく、とにかく話し声がデカいうえ、2メートルしか離れていないTVの音声がまともに聞こえないほど音楽がうるさい。すぐに文句を言いに行ってもよかったのですが、30分だけは待ってやろうと思いそのままTVを観ていました。
すると、しばらくして裏庭に面した壁のあたりでゴツ、ゴツ、ゴツという妙な音が聞こえ始めたんです。そこにはあたしのバイクが停めてあったので、イタズラされたらたまらないと思いあわてて玄関から飛び出すと、下半身丸出しの男が、あたしのバイクにつかまった女とコトの真っ最中でした。

「アンタらは犬か」

あわてて身を離す2人を前に、逆に冷静になってしまったあたしはそれだけ言って、ためらうことなくAuckland市役所の騒音苦情センターに電話。15分後には駆けつけた担当官によって厳重注意のうえパーティーはお開きになりました。
週明けには不動産屋にも連絡して、本気で追い出そうと思ってます。

今度こそマトモな人が越して来ますように。



4 comments | コメントを書く | コメントの表示

Thursday, April 06, 2006
カテゴリ強化の決心

3
日坊主のあたしが100エントリなんてありえない 昨年11月から開始したこのブログもそろそろエントリ数が100に達しそうな勢いになってきたので、ここらでカテゴリをもっと充実させたいと思っています。せっかくBloggerにデフォルトでは搭載されていないカテゴリ表示を実現させたにもかかわらず、現状ではカテゴリ項目が漠然としてて自分でもどこに何があるのかさっぱりわからない状態。

このブログでは"クリボウのBlogger Tips"を運営されているクリボウさんが提供してくださっているスクリプトを利用して、ブログ内を特定のキーワードで検索させることでカテゴリ表示のように見せているのですが、いざ、カテゴリを追加&変更しようとして大変なことに気づきました。使用している検索エンジンに1度インデックスされてしまった過去のエントリに新しいキーワードを追加しても、拾ってもらえない。

ダメじゃん。

今更100ページのエントリをコピペしながら新規ページで送信し、エントリ表示数を全開にしたまま検索エンジンがインデックスを作り直してくれるのを待つなんてあたしにはできません。
そこで、今日を仕切りなおしの日として、今後のエントリに対応する新しいカテゴリ項目を設置することにしました。これによって、項目として表示されていても実際はまだエントリが存在せず、カラッポになっているものがいくつかあります。だったら表示しなけりゃいいんですが、だってめんどくさいんだもの。新カテゴリにあてはまるエントリを書いたらその都度分類していきますので、今後も宜しくお付き合いください。



2 comments | コメントを書く | コメントの表示

Tuesday, April 04, 2006
アイタタタタタ

痛い。むっちゃ痛い。 昨日のエントリを書いて以来、頭の中が80年代モードになっていたので"戦場のメリークリスマス"を観ようと思っていたのに、旦那が借りてきたSAW 2をついつい観賞。ホラー狂としてはぜひ観ておきたかった作品でした。

"SAW 2"は約1年半前に公開されたホラー映画、SAWの続編。3月中旬の時点でニュージーランドはもちろん、日本でもすでにDVDがリリースされています。
今回の2作目も前作に引き続き、痛みと恐怖が直結したハリウッドらしいホラーに仕上がってました。

最近の日本産ホラーとハリウッド産ホラーの大きな違いは"痛み"だと思います。日本産は幽霊などの非現実的な力によって、"いつもの生活"の歯車が少しずつ狂わされていく様子がジワジワと描かれていて怖い。人が死んでも発見されたときにはすでに死体になっていることがほとんどだし、たとえ殺害シーンがあったとしても、フラッシュバック程度でしか表現されず、日本らしいチラリズムがうかがえます。
それに比べてハリウッド産は狂人が主人公らを追いかけ回し、脇役が次々と殺されていくのがお約束。脇役が殺されるシーンでは、大金を投入した特殊メイクや装置によってその様子をリアルに表現。手足をゴリゴリ切り落とされたり、全身の皮をバリバリはがれたりするのを観れば、そりゃーこっちだって怖い。痛みに対する生理的な嫌悪感が呼び起こす恐怖です。

SAWシリーズの痛みの表現方法は普通じゃありません。とにかく痛い。シャレにならないくらい痛い。しかも、そこにはいつでも心理ゲームが絡んでいます。罠を仕掛けるだけで被害者には指一本触れない犯人、迫る制限時間、死から逃れようとあせる主人公たち、そして想像を絶する痛み。
ある意味、非常に悪趣味な映画ですが、久々に印象に残るホラーでした。
まだご覧になっていない方はぜひ。


Monday, April 03, 2006
カモーン・ロックンロール

はらさき色にむれている CDを整理していたら、スネークマンショーのアルバムがゴソっと出てきました。なつかしい。しかも、今聞いてもバカ一色。
スネークマンショーは、強烈にシュールなコントの合間に、味付けの濃い楽曲をサンドイッチのようにはさんだ企画物アルバム。1976年から桑原茂一、小林克也、伊武雅刀によってラジオ大阪でオンエア、2年後には全国放送となったラジオ番組のコーナーがオリジナルで、1980年にYMO(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)も参加してアルバムをリリースしたことから一気に認知度が上がりました。

最初のアルバムが出たとき、あたしはまだ小学生。小生意気なガキでしたが、さすがにスネークマンショーの存在は知りませんでした。知らなくて良かったと思う。知っていたら今以上に壊れた大人になっていたかもしれません。

スネークマンショーを初めて聞いたのは、中学生になってからのこと。
その頃、テレビでは小林克也をホストに迎えた洋楽ビデオの紹介番組、Best Hit USAが大人気で、あたしも親の目をうまく盗んだ夜にだけ観ることができたのですが、まるで外国人が話しているような完璧な発音で繰り出される早口の英語と、心地よい"間"を意識した日本語の絶妙なチャンポンにシビれまくってました。実際、あんなにカッコいいMCやラジオDJはそれまで日本に存在しなかったと思う。
そして、バイリンガルDJへのアコガレはいつしか野望に姿を変えました。

「大きくなったら、あたし小林克也になるんだ」

ま、当然の課題として英語から手をつけることになったわけですが、その際に英語学習の手引書として"FENを聞き倒せ"的な本を古本屋で購入。日本国内で米軍用に放送されているラジオが聞けることにショックを受け、その本で今では故人となった伝説のラジオDJ、ウルフマンに関する記述を読んで興奮し、映画アメリカン・グラフィティで初めてその姿を拝んで涙した、ケガレを知らない遠い日々。
ところがある日、年上の知人にウルフマンについて熱く語ったところ、予想外の反応が返ってきました。

「ウルフマンは知らないが、スネークマンだけは聞いておけ」

それが、あたしとスネークマンショーの出会いであり、小林克也との再会でもありました。2人の偉大なDJに影響されたあたしが、プロ・ラジオDJとしてデビューしたのはそれから6年後のことでした。

オマケ: 下線部分を埋めて、正しい文章を完成させなさい

ふぐを食べに行ったはずなのに、途中で_____を拾い食いしてしまった
a: インコ / b: ウンコ / c: アンコ

あ、オレ。オレだよ。_____だよ
a: アンディ / b: シャンディ / c: エディ

_____なさん、_____んばんは
a: こ & み / b: み & こ / c: あ & お

_____口で吸え
a: 強く / b: 優しく / c: 急いで

なんのことだかさっぱりわからない方は人生を損しています。とりあえずスネークマンショーを聞いてください。→詳細



5 comments | コメントを書く | コメントの表示

Saturday, April 01, 2006
今日はバカの日

タラッタ ラッタラー 賢いフリをしていてもどうせいずれはバレることなので、あたしは普段からバカを自称していますが、自分がどれくらいバカなのかを試すことにはある種の恐怖感を覚えます。
また、すでにバカという烙印を押されている以上、その度合いを段階評価するような自虐的行為は慎むべきだと思いつつ、自己と他人を比較したいという抗いがたい欲求があるのも事実。そこで、エイプリル・フールにちなんで勇気を出してバカ検定を受けてみることにしました。

診断結果: パーフェクト・バカ

あたしの人生に、もうコワいものなどありません。

上記のバカ検定は規定の設問に答えていくことで診断されるわけですが、そういえば小学生の頃にIQテストを受けた記憶はあっても、その診断結果について知らされることはなかったような気がします。IQデータはどこで誰が管理しているんでしょうね。知らないうちに住基ネットなんかにデータベース化されていたらと思うとオソロシイ。

ネット上にも本格的なIQテストが体験できるサイトがあるので、いくつか紹介しておきます。

IQtest.dk ←老舗
IQtest.com
IQtest labs

IQテストは右脳と左脳の両方を使って設問に答え、総合的な知能指数を計測するものですが、右と左では役割分担も違うんだし、どうせなら右脳用テストと左脳用テストを別々に受けてみたい。
また、和田法と呼ばれる脳外科手術の際に行われる検査方法で、頚動脈にアミタール・ソーダを流し込み、片方の脳を完全に思考停止させてからもう片方の脳に様々な質問を浴びせる手法があるそうですが、左脳の邪念を追い払った状態で何かを創作したら、スゴイ芸術作品ができあがりそうな気がします。まさに右脳の開放。ぜひ試してみたい。