あたしはニュージーランドに7年住んでるわけですが、初対面の方にそれを話すと「ってことは市民権を持ってるんですか?」とか、「それってグリーン・カードってやつ?」とよく聞かれます。
そのほかの長期滞在の手段としては、ワーキングホリデー・ビザもポピュラー。これはワーキングホリデー・システムを日本と相互で受け入れている国が対象となり、ニュージーランドをはじめ、オーストラリア、フランス、イギリス、カナダなどで実施されていて、年齢制限や生活資金などの条件がクリアできれば、希望の国に1年間ほぼ無条件で滞在でき、仕事も自由に探せるというもの。英語習得などが1番の滞在理由になっているようですが、のちに移住することを視野に入れて、現地での就職活動に専念する方も最近は多いようです。
そんなあたしも18歳でオーストラリア、25歳でニュージーランドにそれぞれワーキングホリデー・ビザを利用して滞在。ホントはニュージーランドも1年の滞在予定だったし、実際、ワーホリが切れたときに1度日本に帰ったんですが、当時のニュージーランドの職場から「戻ってくれば」と言われて調子に乗って戻ってきたら、いつの間にか結婚→永住権取得→旦那日本語まったくダメ→日本帰れない→んで、気がついたら7年。
というわけで、あたしが持っているのは市民権ではなく、永住権。アメリカではグリーン・カードと呼ばれてるやつですね。
ま、永住権にはその名の通り滞在期間の制限がないし、選挙権もあるし、別に生活するのに困ることは何にもないんですが、市民権ってのは日本の帰化にあたるもので、完全にその国の国民になるってことですから、取得するとパスポートがいただけるわけですよ。
ニュージーランドでは永住権を2年間保持していれば市民権を申請する資格が与えられるので、多くの移民たちが永住権から市民権に切替えているようですが、実は日本人にとって市民権取得は究極の選択。
なんつったって、日本は2重国籍禁止ですから。
つまり、ニュージーランドで市民権を取得してパスポートをいただいたとたんに、日本から日本のパスポートを取り上げられてしまうんですね。ま、そのへんはウマいやり方があるらしく、実際、ウマくやってる方も結構いるらしいんですが、やっぱり危ない橋を渡るのはコワい。
逆にニュージーランドは4重国籍まで認めているので、多重国籍が可能な国との組合わせなら、4つまでパスポートが持てることになります。
今夜、なぜか急に日本のパスポートの有効期限が切れてるんじゃないかと思いたち、心臓をバクバクさせながら確認したら、ありがたいことにまだ2年残ってました。切れてたらエラいことになるとこだった。
たとえこの先もこの国で暮らすとしても、あたしは10年ごとに日本のパスポートを更新するんだろうな。日本人をやめるなんて、あたしにはとてもじゃないけどムリ。
2 comments:
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