Friday, February 10, 2006
ピーマン食べなさい

色によって味も違うよね レストランからスタッフが足りないと泣かれたので、今夜は高熱で絶不調にもかかわらずレストランでの仕事を終えてからChicaneに駆け込んでDJ開始。
あぁ、磨きこまれたマホガニーの机に土足で両足乗っけて、ハバナ産のぶっとい葉巻が吸えるような社長になりたい。

今夜、レストランであたしが担当したテーブルに、セリアック病(Coeliac Disease)の女性がいました。セリアック病ってのは小麦粉なんかに含まれるグルテン(たんぱく質)を摂取すると体が拒否反応を起こして、ひどいときは胃が痙攣したりするのね。以前、ニュージーランドのドキュメンタリ番組でBBCのネタをそのまま使い回して、Isobel Norrisというセリアック病を持つイギリスの女の子を紹介していたので、ご存知の方もいるかもしれません。っつーか、あたしはソレを観て初めてセリアック病を知りました。

で、何も食べられないわけですよ。小麦粉使ってない料理なんかサラダしかない。イタリア料理屋ですから。そこで、その女性が持っていた医療機関発行の"食べちゃだめリスト"を貸してもらってキッチンに事情を話すと、「ステーキ類ならトマト・ソースにアレンジして小麦粉ヌキにしてやるよ」とのこと。ところがそれを伝えると、女性は露骨にイヤそうな顔をして「私、トマトとセロリとピーマンとタマネギとキャベツがキライなの」とおっしゃいました。

肉なら焼きます。
高熱のあたしに、これ以上難しいこと言わないでください。

実際、ニュージーランド人には偏食の人が多いのですが、たとえウルトラ級にいい男が完璧なテーブルマナーでメシを食っていても、皿のヨコにピーマンよけ始めたらあたしは萎えます。
また、極端な偏食で肉しか食わない人が本当に存在します。こっちに来て最初に住んだフラットには、ケンタッキーのチキンしか食わない男が住んでいました。ある日、見るに見かねて「野菜食わないとアンタ死ぬよ」と脅したら、「オレ、軟骨も食べてるから大丈夫」って涼しい顔で言われましたが。



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4 comments:

Anonymous said...

貧乏過ぎて冷蔵庫にキャベツしか入っていない私からしてみれば、肉が食えるだけいいじゃないかっ!!!と思わず叫びたくなりました。ピーマンだって結構高いのに…

2/13/2006 8:50 am

Envy said...

>あぐみちゃん
あたしもパンの耳残す子供を見ると、怒りでコブシが震えます。

2/13/2006 9:23 pm

cavacavien said...

なんで、ここにコメントしなかったのかなー。。。グルテンフリーという言葉、海外の料理ブログでよく見かけるんですよ。あー、このひとチクワブも、麩饅頭も食べられないのかあ、かわいそうだなあ、って思ってたんです。ほんとの原因はなんなのかな。単純にグルテンなんだろうか?

で、肉は問題ないんですね。ふしぎ。
そうそう、仕事先に肉しか食べない人がいてね、カレーの玉ねぎもよけるの。オレは今までこれで生きてきたんだからほっといてくれって!
・・・せんだってのBSE騒ぎで、趣旨変えしたようでホッとしてますが(汗。

11/29/2006 12:50 am

Envy said...

> Cavacavienさん
どうやら、グルテンに対する耐性を失ってしまう栄養吸収障害のようです。
ここここなんかに詳細が掲載されてました。

遺伝の要素が強いようですが、成人でも突然発症する可能性があるそうです。
薬物療法も効果ないらしいし、あたしやCavacavienさんのように、食べるの大好きな人にとってはオソロシイ病気ですよね・・・

11/29/2006 9:01 pm