Thursday, December 22, 2005
マイノリティな人々

6色の虹はマイノリティの誇り ニュージーランドはいわゆるマイノリティと呼ばれる性同一性障害やゲイの人々にとてもオープンな土地。特にあたしが暮らしている地域はマイノリティ人口が高いことで知られてます。

ニュージーランドに来て2年目のころ、知人から依頼されて単発のパーティーでDJしていたらフロアの女性たちからウィンクや投げキスがガンガン飛んできて、やっとゲイ・パーティーだったことに気付いたことがありましたが、思えばあれがマイノリティな人々との初めての交流でした。
彼らはとても礼儀正しかったし、お酒の飲み方もキレイ。DJブースにたびたび来ては「飲み物大丈夫?」などと気を使ってくれたので、なんていい人たちなんだろうと感激したのを覚えてます。今でもマイノリティな人々に対してはかなり好印象を持ってますが、ドラァグのネェさんたちがビッチなのはそーゆーキャラ作りなんだろうと納得できても、すべての女性に対して異様なまでの敵対心を持ってるゲイには正直ついていけません。おまえこそ性別で差別すんなよと言ってやりたい。

相手があきらかにゲイだとわかっていても、本人の口から「ゲイなんだ」と告白されないのも困ります。気付かないフリしてしらばっくれてるべきなのか、ゲイ・クラブの話題をふってもよいものか…。「ぶっちゃけ、俺ゲイなんだよね」と言ってくれたらどんなに楽かと思ったことが過去に何度もありました。

手伝っているレストランで今夜、カウンターで"仕事の後の1杯"を楽しんでいたら、それまで1度も話をしたことがなかったシェフのひとりが外に煙草を吸いに出て行く様子だったので、一緒に一服することに。あたりさわりのない「君、日本人?」とか「ニュージーランドにどれくらいいるの?」なんて質問のあと、「飲みに行くときはどこに行く?」と聞かれ、それに答えてから「あなたは?」とたずねたら、彼はスラスラっとゲイ・クラブの名前をいくつか挙げました。明らかにあたしからの質問を期待していて、その際にさりげなくゲイであることを告白しようという流れ。美しい。あんなにスムーズなカミングアウトをされたことは今までなかったので、感動的ですらありました。



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